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実感と没頭 12/09/30

 日曜(23)日の朝、庭でヒガンバナが咲き始めたのを見て「さすが!」と思いました。畑では、夏野菜が次々と姿を消していますが、その跡を取って代わった冬野菜が、それぞれ順調に育っています。中庭では、スモモの葉についた毛虫が大きくなっており、殺気を感じ取る能力を高め、発揮し始めました。妻は、「カボチャの品定め」を、と試し採りをしました。季節の変わり目を、庭のあちらこちらで多々感じさせられる朝でした。

 今週は多様な用件があり、しかも夕刻の6時には日が暮れてしまいますから、庭仕事ができたのは計15時間に過ぎません。日曜日の午後2時からの4時間をはじめ、水曜日午後の5時間、そして木曜日の11時以降の6時間の15時間です。にもかかわらず、最後の大掛かりな除草をはじめとして、畑仕事、植樹、落ち葉かき、薪の整理と囲炉裏場の掃除、さらには使用済みのタケの支柱の補修と収納など、多様な庭の作業もこなしています。

 日曜日の4時間は、ミズナとミブナの苗を植えつける作業と、ブルーベリー畑の除草に当てています。この間に、妻はイノシシスロープの除草を済ませてくれました。これらの2箇所が、最後に残っていた大掛かりな除草を要する所でした。

 水曜日は、私自身が投じた5時間の他に、未来EXPO関係の学生が、4人で延べ8時間の加勢をしてくれました。おかげで、遅れていた常緑樹の落ち葉かきをあらかた済ませられましたし、2本のブルーベリーと西洋ニンジンボク1本を定植しています。残っている常緑樹の落ち葉は、次週にでも、ブロアーを駆使して取り除こうと思っています。

 木曜日の6時間は、ほぼ1人で庭仕事に没頭です。まず3束の薪を束ねるのに4時間もかけていました。なぜか生きていることを実感していたのです。その後は、手早く片付けようとしています。囲炉裏場の掃除を済ませたあと、使用済みのタケの支柱の補修や、妻に10分ほど手伝ってもらって2枚の防鳥ネットを収納しました。タケの支柱の補修とは、来年いつでも使えるように、竹の先を削り直しておく、などの手入れです。

 今週の多様な用事は、まず月曜日朝一番の、歯医者に駆け込む突発事態から始まっています。奥歯が1本完全にだめになり、齢を実感させられました。まだ27本が残っているとはいえ無傷は数本程度です。午後から東京出張。主目的はリクチュール塾での2時間のスピーチです。翌火曜日に取って返し、夕刻は浜大津でMOHの編集委員会に出ています。水曜日は、未来EXPOの4人の学生と岡部さんを迎え、午前中は打ち合わせでした。

 金曜日は、今週2度目の歯医者の後、午後から友人を誘って大見に出かけています。帰途、市内でわかれ、諸用を済ませ、バスを待っていると、折り返してきて声をかけてくれる人がいました。休(アイトワ)塾中の伴さんでした。帰宅途上とのことでスクータに便乗させてもらって帰宅です。おかげで、スピードや空気の質の変化を膚で実感しました。

 この他に幾つものトピックスがありました。人形教室では、京都府警本部からキャンペーンマスコットの作成を依頼されていましたが、完成させ、引き渡しています。京都市右京消防署から「安心救急ステーション」になってほしいと頼まれ、引き受けました。今関信子さんから311におけるエピソードを綴った本をもらい、東京からの復路で読み切っています。アイトワ塾もあり、本当の豊かさをテーマに喧々諤々でした。週末は、亀岡に出かけて、未来EXPO関連の収穫祭に参加。稲刈りをしました。この日の夕食は、フランスから人形創りを習いに来ていた女性を誘って妻と3人で外食でした。

週初めの収穫物は自然生えのカボチャ。朝食のスープに生かしてみて、まずい品種であることを妻は確かめたかったようです。そして、傍若無人に茂り、生ゴミを捨てる堆肥の山に近づけないほどになったツルを、私に始末させたかったようです。にも関わらず、美味しく味付けをしてしまい、週末の今も、元気に育ち続けさせています。

野菜の端境期です。月曜日の収穫は、トマト2種、ナスビ、ハナオクラ、オクラ4種、トウガラシ2種、ヘチマ。他に、シカクマメ、ニラ、ツルムラサキ、宿根そば、カボチャ、それに収穫が始まったネギと、保存してあるタマネギとニンニクでやりくりです。キュウリ、インゲンマメ、モロヘイヤ、ゴーヤ、そしてピーマンなどが畑から消え去っています。

京都府警本部の犯罪防止対策室から依頼され、「ひったくり防止カバー」を自転車につけましょう、とのキャンペーンマスコット「くりカバ」を制作しました。担当したのは石堂周子さんで、わが家の愛犬がお世話になっているホームドクターの奥さんです。

相談事で訪ねてもらった未来EXPOの4人。打ち合わせの後、1時間ほど庭仕事に参加してもらいました。松尾素直さんは「居残れる」とのことで、5時まで残って3本の植樹や、落ち葉かきを仕上げました。松尾素直さんは、過日の門川市長を訪ねたおりに、未来EXPOの説明役を引き受けています(市長ブログから転載)。

久しぶりの大見でした。50年ほど前までは、150人ほどの人がほぼ自給自足生活をしていました。冬が早くて厳しいので柿が稔らない大見では、60kgもの玄米を背負って標高が低い村に出かけ、背にいっぱいの柿と交換していたそうです。明治の初め頃は、350人ほどの人が、もっと自給率の高い生活をしていた生活空間です。

収穫祭は、100人余の学生や、その先輩が駆けつけて稲刈りをしました。多くの企業が採用予定者を集める日を翌10月1日にしたようで、参集を希望していた80余の若者が駆けつけられなかった、とか。無農薬有機栽培の水田ですが、除草が不十分でした。おかげで、初めて目にするマメ科の野草と出会えました。

フランスから人形の「頭」を作りたいといって訪れた女性は62歳でした。結局一体創りあげるまで教室に通いました。妻は、10月3日に離日と知り、観光もしてもらえるようにと時間配分したようです。ヴァケイションを生かしての来日で、教室の皆さんと、とても楽しい日々を過ごせしてもらえたようです。