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 人生は選択と決断 13/09/01

 先週末に慈雨に恵まれ、今週はあまり約束ごとが入っておらず、気温がやわらかで、庭仕事に打ち込めた1週間でした。旧玄関の側でカンノンチクの枯れ葉掃除から始めましたが、嬉しいような悲しいような週明けになっています。「これでもう(株分けしなくても)生涯持つだろう」と私がつぶやくと、風除室の掃除をしていた妻が「十分持ちますよ」と応えたからです。

 今週は、まず洗面時の水が、次いで便座が「冷たい」と感じており、耳を澄ますとコオロギが鳴き始めていました。この日は夕刻にも2人で庭に出ており、妻はイノシシスロープの除草から、私は囲炉裏場で学生が先週手掛けた作業の後始末から本格始動しています。

 今週はホームビルダーの水島さんに詰めて来てもらえました。まず、遅ればせながら旧玄関に網戸を付けてもらい、次いで渡り廊下の中ほどに「出入り口」を設ける作業に当たってもらっています。これは来客対策ですが、ローテクに基づく酷暑対策の1つに数えています。

 今週は数少ない約束事が火曜と土曜に集まっており、他は終日庭仕事に集中できました。しかも妻が、朝の内は10時までと、夕刻は人形教室が終わる4時過ぎから毎日のように付き合ってくれましたので庭が随分綺麗になりました。実は、私が心臓の不調にかまけていた間も、妻は猛暑対策として、先週半ばから冬野菜の準備に手を付けており、今週は新たな工夫に精を出していました。残暑が厳しいときは、とりわけハクサイには悩まされて来ただけに、脱帽です。

 種を早くまくと虫にやられ、涼しくなってからまいたのでは結球する前に真冬になります。昨年は失敗しており、苗を買って埋め合わせました。今年は温室で苗を育て、外気温が下がったとみると畝に下ろす計算で、妻はハクサイとキクナの種をポットにまき、ダイコンを畝に直まきしていました。そのポットにばらまきしたハクサイの苗を、今週初めに1本仕立てにする試みに挑戦したわけです。ももちろんこれは第一陣で、第二陣の必要性も心準備しているようです。

 火曜日は来客だけでなく、夕刻にはアイトワ塾もあり、工業文明の何たるかを語り合いました。次回から「選択と決断」について、様々な面から取りあげます。要は、「人生とは選択と決断の連続だ」と私は思っており、これまでの経験暖も踏まえて取り組みたく思っています。その目で見ると、安倍内閣は(太平洋戦争に結び付けた人たちと同様に)とても軽薄な挙動に出ており、国民はそのツケをすべて受けて立とうとしているように見えますから、心配でなりません。

 水曜日から連続3日間、存分に終日庭仕事に当たることがけきました。おかげで庭仕事がとてもはかどりました。それには幾つかのワケがあって、その1つは「天国を連想している」ことです。正確に言えば、好き勝手な時間の楽しみ方に磨きをかけていることです。対極に位置するワケは、次週月曜日から計画している3泊4日間の旅行です。初代書生の伸幸さんと一緒に、修学旅行の1つとして九州方面に出かけます。彼には、もう一年アイトワに居続けるように勧めましたが、それがかなわず、その代替策として修学旅行を組み込んであったのです。

 金曜日は時雨模様になり、庭仕事は主に温室で過ごしています。ミズナやミブナなど4種の冬野菜の苗を播種容器で育てる準備をし、雨の切れ目に2種の根菜の種を直まきするなどしています。これらも第一陣であり、失敗に終わることを勘定に入れており、種を半分残しています。いよいよ気候が不順になり、露地での無農薬有機栽培が次第に難しくなってきた感じです。

 週末は、京都文化博物館まで後藤さんに連れて行ってもらい「八重の桜」展(翌日曜日が最終日)を見たり、未来エキスポ関係の学生を迎えたりして過ごしました。ちなみに、岡部達平さんが動いてくれたおかげで「リクチュール塾」関連の京都での催しに市の後援を得ました。

 

過日、株分けしたカンノンチクはともに根付きました。アイトワの看板をあげた1986年、つまり27年も前にもらった鉢植えですが、私は次回の株分けのことを心配し、妻に一本取られた勘定になり、嬉しいような悲しいような週明けになりました。露地植えの方は雨に浴せますが、この方は北海道旅行の前に風除室から出しておきました。問題は、路地に植えた方が冬越し出来るか否かです。

学生にはなんとか「やった」という気分になってもらえたようですが、「この通り」中途半端で終わっており、その喜びは作業(労働)の次元に留まっていたはずです。そこで後始末、つまり後半の作業を私が代行して仕上げておき、次回、その様子を見てもらい、これらの作業の意義を知ってもらい、「勤労」とは「労働×創造」であることを会得してもらいたく思っています。

旧玄関に網戸を付ける計画は、春から頼んでいましたが、このたびやっと出来たことを私は無性に喜んでいます。それは(水島さんにホームビルダーを目指すように勧めたときに、即座に決断してもらえたので責任を感じていましたが)引く手あまたになっている証拠と思い、喜んでいるわけです。


出番を待っている電灯の笠

渡り廊下に出入り口」を設け
水島さんの本職は大工です。わが家には出番を待っている電灯の笠があります。加えて、この夏は酷暑でしたが、わが家にはハンモックもあります。「そうだ、渡り廊下に出入り口」を設け、この(電灯の)笠を生かそう」と考えました●。この造作は、第一義をみたすだけでなく、夏場の酷暑対策の1つでもあるわけです。


すべて焚火で燃やし切ったのも妻

無煙炭化器の常設場も決まりました
妻はブロアーで落ち葉掃除もしましたし、週初めにはあんなに囲炉裏場に散らかっていた庭掃除のクズを、すべて焚火で燃やし切ったのも妻で、庭が随分綺麗になりました。かくして無煙炭化器の常設場も決まりました。ここでパーティを開くときだけ移動させればよいことです。


すべて焚火で燃やし切ったのも妻

吸い物
ハナオクラが最盛期ですから、新しいメニューが次々と登場します。定番は、「ネバネバ四君子」、「酢の物」、そして「吸い物」ですが、この花びらの美しさをいかしたサラダやスープもなかなかのものです。

スープ

サラダ

妻に学んで、金曜日は温室で冬野菜の苗を育てる新たな試みに挑戦しています。コマツナ、ナバナ、ミズナ、そしてミブナの苗を、初めて採用した播種容器で育てます。チマサンチェは従来通りに平鉢に種をまき、根菜のカブラとコウシンダイコンは畑に直まきしました。問題はとりわけ初めて試みる播種容器で、片時も監視を怠らずに、水やりに精を出すことですが、その大事な機関に旅行計画が入っていることです。