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アイトワ循環図

 真の辛抱とシンボウ 14/02/02

 月曜日から「慣らし運転」のごとき庭仕事を始めており、週初めは(私は8割がた治っていましたが)妻が風邪の真っ最中で、人形工房にこもっており、私もルーチンワークのあとは掘り炬燵にこもって重版の修正作業に集中です。ですから庭に出たのは翌月曜日になりました。

 まず、温室に出向き、水やりとキンギョの餌やり。この水は、両手にジョウロを持って母屋の玄関脇にある素焼きの壺と温室の間を4往復し、壺に溜めた雨水を活かしています。次いで風呂焚き場に薪を運び込み、その上でモクレンと(菜園の南にある方の)シダレウメの剪定に手を付けています。この2本は、暮れに冨美男さんが剪定しましたが、遠慮して切り残された幹や枝をさばき、幹は燃料に回し、小枝は妻に手渡し、さばいた大部分の枝を肥料団子とともに喫茶のカフェテラスに持ち込み、オブジェとして活かしました。その折に、ちあきさんから朝方に届いていたメールを思い出し、ニッコリ笑っています。添付された写真はアイトワ流でしたから。

 冷えこんだ火曜日と、過ごしやすかった水曜日の2日間は、よく似た過ごし方をしています。早朝は東の空に明けの明星と三日月(?)を望んでおり、「ここで朝刊が来ていたらなあ」と思っています。「おはようございます」と大声で挨拶したい気分でした。朝食後は、掘りごたつの人となって重版の修正作業に集中し、両日ともに庭仕事は午後。体調と気温を見計らい内容は変えています。火曜日は温室の掃除に集中。翌水曜日はキクナとホウレンソウの畝を除草し、共にトンネル栽培に切り替えました。両日ともに小鳥が大騒ぎでした。木に残した渋柿が十分に熟れたとみえて、奪い合うようについばんでいました。そこで、干し柿を試し食いし、ご満悦。

 ハッピーは冷えた火曜日の朝は「館」に入っていました。そこで散歩に出たスキを狙い、かつてケンが使った毛布(洗濯をして仕舞ってあった)を出してもらい、2枚重ねに敷き足しました。その後ハッピーは、実に上手(?)に館を使いわけています。陽が射している昼間は所定の位置に移動してうたた寝。夜や雨の間は館でうたた寝です。要は、ずいぶん元気になったわけです。問題は、金太の側に行って「ウゥー」と下品な唸り声を、かつてのように上げ始めたことです。金太は情けないことに、今なら咬みつけば勝てるのに、威嚇されるままに辛抱です。

 木曜日は案の定、雨で明け、「よかった」と思っています。瞳さんが妻の「ケーキ造り」を学びにみえる日でしたが、これ幸いにと、来客の日にしたからです。前日の内に、電話で後藤さんに来てもらえるように頼んだり、「31日ではなく、明日にしましょう」とメールで友人に知らせたりしてあったのです。この友人は造園家で、歩いて数分のところにある実家の(母親が1人で守っている)庭掃除のために里帰りしたついで、です。前2者には車で訪ねてもらえます。

 期待通りに翌金曜日は晴れました。前日の内に重版作業を終え、資料を発送済みでしたので庭には午前中から出ました。まず今週二度目の風呂焚き場への薪の運び込み。冬場はずいぶん薪がいります。次いで古竹を焚きつけにする鉈仕事。午後はすべて除草に割いており、草を抜きながら本当の辛抱かシンボウか、と考えています。安全で美味しい本来の野菜を手に入れるための役務まで辛抱と見るのか、それを手抜きして農薬漬けなどの野菜で辛抱するのか。私は、後者の辛抱にはシンボウできない、と考えています。この手抜きは用心しないと、欲望の奴隷にされかねず、肝心の人間を解放する機会や可能性を見失わされそうで、心配でなりません。

 週末は、晴れているようで、星のない空で明けました。ルーチンワークを1日前倒しして11時に後藤さんを迎えます。午後、網田さんを迎えて竹の玄関周りの今後を相談します。その上で、3人揃って、3時からアイトワ塾のリクレーションに参加するために外出します。
 

母屋の玄関脇にある素焼きの壺も雨水タンク。こうした水汲み作業に携わることを、母は辛抱強い、と見ていたようです。同時に、水道代を「節約している」とみて「孝之もケチやね」と言ったことがあります。私はただ、断水しかねない水道より雨水の方が確かだし、金魚も鉢植え植物も、カルキが混ざった水道水より雨水の方が、と思っているだけです。


肥料団子
この日、まず大水鉢に肥料団子を投入しており、その上でシダレウメとモクレンの大部分の枝はオブジェに活かし、小枝は妻に手渡し生け花に、とアイトワ流を実践し、ニッコリ笑っています。橋本ちあきさんから、暮れにさし上げた剪定クズが花まで咲かせた、と知らせてもらえていたからです。

シダレウメとモクレンの大部分の枝は
オブジェに活かし

剪定クズが花まで咲かせた


火曜日
冷え込むこの時期、早朝の楽しみは東の空に明けの明星と三日月(?)を望むことです。火曜日と水曜日は望めましたが、木曜日は雨。金曜日は雲に遮られ、週末も星さえ望めませんでした。金曜日(月末)は旧正月でしたから、火曜日の月は新月から三日前であり、二十七夜月とでも言えばよいのでしょうか。

水曜日

金曜日


宿題

 水曜日の夜に仕上げています
とても楽しい本を送ってもらえました。お礼の電話を入れて、「さすがは池上彰さん」と感激。名ばかり監修ではなく、「イラストのつぶやきにまで朱を入れてくださった」とのこと。ふくらみのある文章だし、選ばれた人物も魅力的で、こうした本に巡り合えると、子どもがいたらもっと楽しかったのに、と思わせられます。

瞳さんは、3人で見える予定でしたが、お一人はお子さんがインフルエンザで欠席。ケーキ造りはうまくいったようです●。冬休み期間中にケーキを焼くことは珍しいのですが、これ幸いにと、「甘党」の友人に贈るケーキを余分に焼いてもらいました。


キッシュ
木曜日にブロッコリーを初収穫、まずキッシュで味わいました。火曜日には、花芽が待ちきれずハナナを収穫。ダイコンは、姿は悪いけど、味は天下一品でした。水曜日は、成長は遅れたけれど大きく育ったミブナを収穫、ハリハリ鍋を満喫。ちなみになお、ブロッコリーヤハナナは、10年程前までは11月から収穫していました。遅れの原因は日照不足。同じ時期に育て始めた義妹は11月から収穫しています。

ハナナ

 ミブナ


鉈仕事

抜いた草が山をなし
金曜日、古竹を焚きつけにする鉈仕事に午前中を割き、午後は陽を浴びながら除草に集中し、抜いた草が山をなし、ニンマリしまいた。冬場の風呂は、沸かすのに薪が多くいるだけでなく、追い焚きなどのために古竹の焚き付けも沢山いります。