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 日替わりの日々 14/10/05

 紅葉が始まり、フジバカマが咲きはじめ、アサキマダラがやって来ました。9月末・火曜日のことです。今週のトピックスは、嬉しいバッティングに始まり、日替わりのごとき来訪者が続き、その最後は海詩で終わりました。その間に、アサキマダラの飛来の他に、日替わりのごとき重労働、勉強不足の反省、そして初見の生き物2種他との出会い、などが挟まっています。

 嬉しいバッティングは印象的でした。それは週初のルーチンワークをやっと終え、瞳さんをご主人同伴で迎え、楽しい語らいをしていたときのことです。予期せぬ来訪者に恵まれました。

 村上瞳さん夫妻とは、農業問題、近き将来の見通し、あるいは子どもの教育などを話題にして意見を交換し、持参してもらったもみ殻、藁、そしてキンギョのお返しに、木灰を持って帰ってもらいました。ヒョッコリ訪ねてくださった夫妻は、村上夫妻との語らいがすっかり終わるまで(庭や人形展示室を観ながら)待ってくださり、その後で爽快な意見を交換したのです。

 この夫妻と私は初対面でしたが、妻どうしは顔見知りでした。また、ご主人は北大留学から始まる滞日年数が長い外国人で、しかも文化人類学者でした。それが幸いしたようで、日本の可能性や役割などを忌憚なく語り合えました。それは私が話題の1つにクラーク先生の「Be gentle」を選んだことが大いに関係していると思います。これはありがたい出会いになりそうです。

 心地よい天候が5日間も続き、日々重労働に携わり、汗をかきました。それはイノシシネットを張る下ごしらえでしたが、その途中でポンコツエンジンを持ち合わせた人生を愛おしく感じています。そこで、過去を振り返り、「ポンコツだ」との自覚はわずか 6年前の秋たけなわのことであり、その週記(2008年11月23日付)の見出しが「Be gentle」であったことを知りました。

 勉強不足の反省とは、先週から「正気」について考えていますが、その過程で生じたことです。「こんなことすら知らずにいたのか」との恥ずかしい思いをしました。初見の生き物2種とは、不気味な柄(過日のカメムシと同様)のカミキリムシとアライグマです。妻は2度目の遭遇ですが、この度は「復路の鼠」にしたのですが、妻にうながされ、物静かに見送りました。

 来訪者は、印書的なバッティングの他に、日替わりのごとくに恵まれました。まず東トルコ旅行で知り合った鈴木さんとは「よきタイミングでしたネ」と語らっています。当時はクルド問題が治まったばかりの頃でしたが、今はイスラム国問題で危険な地域になっており、渡航は不可ではないでしょうか。ある「座談愛に加わってもらえないか」と誘ってくださった来訪者。「この人に引き継いでもらってはいかがか」と連れ立って訪ねてもらえた紹介者。前触れもなく網田さんにも訪ねてもらえたし、水島さんにもきてもらえたし、最後はNZの海詩一行でした

 今週は庭仕事の面でも印象的で、日替わり重労働の他にも、「バカみたい」と言われそうな仕事も含め、多々取り組んでいます。まず週初めの柿の枝吊るしで、クボガキの垂れ下がった枝を初めて試みる方法で吊るしあがたのです。その後、メダカの水槽や水鉢の日替わり方式の掃除、苗床で育てた苗を有効に生かす工夫、あるいは雨になった金曜日は割れた釣り鉢(妻が金太に割らせた、と言えば角が立つ)の補修など。もちろん、干し上げたクズの薪をせっせと風呂焚き場に持ち込み、風呂焚きを担当しましたし、妻への早朝マッサージもほぼ欠かさず実施しました。

 NHK−TVの朝ドラは「マッサン」が始まり、初回から見続けています。スコットランドの女性がいかに異文化に馴染むか興味津々で、ふと私はニューイングランドを訪れた1995年の思い出を振り返っています。スコットランドは過日、独立問題で世界中の注目を集めましたが、それは賢明で堅実、かつ誠実で勤勉な民族性のなせるわざではないでしょうか。

 


紅葉が始まった柿の葉

アサキマダラがヒラヒラしていた

アサキマダラ
妻からケイタイで昼食の知らせがあり、紅葉が始まった柿の葉●を拾って戻ると、中庭でアサキマダラがヒラヒラしていた。「もしや」と、側のフジバカマを見るとまだ開花していない。妻も不思議に思ったのか「どうして分かったのでしょう」と興味を示し、「ソバがのびますヨ」と声をかけておきながら、写真機を取り出すなど手伝ってくれた。翌日はアケビの実を収穫。週末には期待通りに、綺麗な柿の葉をこんなに拾えた

アケビの実を収穫

柿の葉をこんなに拾えた


一畝仕立て直し

フェンスを張る部分の草刈り
「イノシシフェンス計画」のおかげで日替わり重労働に携わることになり、久し振りに行水と昼寝を楽しんだ。たとえば、午前は一畝仕立て直し、残り湯で行水。午後は昼食の後で心地よい疲れに誘われ、昼寝。やおら2時過ぎからフェンスを張る部分の草刈り、といった具合。その前日はイノシシにクチャクチャにされた堆肥の山の始末と、山の築き直しなど。こうした日々の重労働の最中にわがエンジンをオーバーヒートさせており、過去を懐かしく振り返った。

もみ殻と藁は主に畑で用いる。この冬はもみ殻をタマネギの畝にタップリ敷き、藁は来夏、ショウガのマルチングなどにタップリ使えそう。キンギョは11匹もらったが、私の不注意で過日失ったキンギョとドジョウの役割(ボウフラ退治や水質監視役など)を補填して余りありそう。


カミキリムシ

アライグマは立ち去らせた
今週も印象的な生き物2種と出会えた。カミキリムシ(幼虫は樹木に巣食って大被害を与える。その退治をなぜか妻に受け持たせている)はこの後、「悪いことをするンだから」との妻の一言に従い、踏み潰している。アライグマは立ち去らせたが、後ろを振り返りながら縞の尾ッポを振っていたように見えた大ムカデも来ました

縞の尾ッポを振っていたように見えた

大ムカデも来ました


柿の枝が今年も垂れ下がり

吊るしあげた
門扉近くのクボ柿の枝が今年も垂れ下がり、自動車の屋根に触れるなど迷惑をかけていた。そこで妻に脚立を固定してもらうなどして苦心惨憺、吊るしあげた。妻は(5つばかりの小さな実がついた)「枝を切り取れば」と指摘したが、それは時間の使い方を間違っている(面倒くさいとか効率や採算などの観念に惑わされている)とばかりに無視し、随分時間をかけて実感を楽しんだ。

今週2度も麺類をあきらめている。その1度は人形教室の皆さんと同じ昼食を選んだため。トウガンの初物と最後の秋ナスを使う、と知ったからだ。とりわけ秋ナスは、畝を仕立て直す関係で畝ごとつぶしたが、その若採りした最後の実まで使う、と聞かされた。


柿の葉寿司

人形教室に走り、何かを創っていた
海詩一行との昼食は前日から用意し始めた柿の葉寿司に、トウガン汁。その柿の葉の多くが虫食いであったのが幸いし、海詩は学びはじめたマオリの文化を紹介した。デザートはアイスクリームだったが、これを待つ間も人形教室に走り、何かを創っていた。2度も金太の散歩をした。その途中で外国人来客に「あの人はおばあさんですか」と妻のことを聞かれたようで、海詩は「お友だち」と応えた。妻は記念撮影に「お友だちと一緒に」と収まった

金太の散歩をした

記念撮影に(お友だちと一緒に)と収まった