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アイトワ循環図

 職人A」と「遊」 14/11/02

 日曜日は快晴で、気温も上がり、屋内で過ごすのがもどかしいほど。なのに、後藤さんに余計な作業まで頼んでしまい、申し訳なく思いました。庭には3時に出て、エンジンソーを駆使。期待通りに「やった」との充実感を得ています。ところが、風呂に入った10時過ぎから急に雨が降り出し、大声で妻に、翌日手を付ける予定の赤土を屋内に取り込んでもらいました。

 小雨が残る月曜日は、書斎にこもりしました。ところが、10時前から陽が射し始め、また充実感に満ちた1日にできました。学生時代に用いたT定規を取り出し、縁側で人形展示室の案内版作りに取り組んだのです「なんと」出来上がった時に後藤さんが来訪。4時には完成と歓声。

 この間を縫うようにして、エンジン式ブロアーを試用。収穫期を終えたオクラなどを抜き去ってタマネギ用の畝に仕立て直し。さらに、抜き去ったオクラなどを堆肥の山に積み上げています。その折に、カリンの実が落ちていたことに気付かされており、「ならば」と収穫の日にしたのです。「なんと」妻も、3種の顔が見える農産物持って居間に戻ってきただけでなく、シイタケの収穫に出て「ほらっ」とばかりに、ホタギごと部屋に持ち帰って来て、見せびらかせました。

 NHK-TV関西版で「巻き筆」作りの職人が紹介され、見とれました。それは、終日妻と庭で過ごした火曜日、朝のことです。日本でただ1人の「巻き筆」を造る職人とか。終わりの方で跡を継ぐ息子が修行中と知り、安堵。事故などに息子も巻き込まれないで欲しい、とせつに願いました。職人Aになる後継と勝手に見て、かけがえのない人と見たのです。この日、久しぶりに顔を見せた水島さんは、寝室の樋を(大型に)付け替え、「遊」のをひと時を過ごした様子。

 庭では冬支度に入りました。私がラン類を温室に取り込めば、妻は秋のテラスを飾るビオラの鉢植えづくり、といった具合です。昼食時のTVで、松下幸之助が造り直させた庭を見て、首をひねらされています。その後、庭に出直し、シカの侵入を確認。イノシシフェンスを張っておいたおかげで畑は無事。「よかった」と思いながら、切竹で応急処置。この日の最後は、私はピーナッツとワケギを収穫。妻は赤いザクロを初収穫。かくして夜は、ピーナッツは湯がいてビールのツマミに、ワケギはヌタに、そしてザクロはデザート(ジュース)になりました。

 水曜日と木曜日はともに朝焼けが見事で、両日とも庭でこまめに動き回わっています。金曜あたりから雨との予報でしたから、まず、赤土(雨で少し濡らした)は乾いたと見て取り、フルイで2分。粗い方はコケ庭に敷き、細かい方は(ピザ釜の補修用に)備蓄。ピンコロ石の目地詰め作業を再開。ついでに、先週こしらえた「寄せ石の踏み石」と異動させたミニダムをセメントで固定。畑では、先に植えたトウガラシとバジルを抜き去り、タマネギの畝として仕立て直し、バジルは鉢に植えて温室に持ち込みました。また、自然生えのホウセンカとシソは、その場で種をばらまいた上で抜き取り、堆肥の山へ。最後は、雨の日対策の準備と手配でした。

 それはまず、イノシシフェンスの補修材を取り寄せる手配。次いで、冨美男さんを誘って遠方のHCに出かけ、私は(氷室を活かす)資材や部品などの、妻はテラスを飾る追加の苗の(温室やワークルームでの仕事に要する)仕込みです。冨美男さんは肥料を買い求めました。

 曇天であけた金曜日は、朝食後すぐに庭に飛び出し、雨を当てにした手を打ちました。それはタマネギ用として耕した畝に有機石灰と木灰をまくこと、など。畑はほぼ冬景色になりました。

 週末は雨傘を片手に妻と終日外出。前回「骨壺」を買い求めた村山光生さんと綾子夫人の「白雲窯作陶展」。浮世絵師「歌川国芳の世界」。そして「古典に日」フォーラムをハシゴ。歌川国芳の技に舌をまき、村山さん夫妻は「職人Aの典型ダ」と思わせられています。

 

余計な作業は、後藤さんにルーチンワークの後で頼んだ。人形展示室の案内版作りに参画願った。このところ外国人観光客が増えており、英文表示の必要性に迫られていた。そこで、リズさんの世話になった上に、後藤さんの手まで煩わせた。私は、古いポスターを生かし、切り貼り作業に没頭し、完全なる自由と創造のひと時、つまり「遊」を味わった。案内版は翌月曜日の夕刻に完成、そして歓声。

さまざまな剪定や移植などで出た木屑が溜まっており、気になっていた。そこで、短時間で目に見える成果を得たくてエンジンソーを駆使。一発でエンジンがかかり「伸幸さんのおかげ」と感謝。彼は書生時に、かつて用いていた機械の不具合(エンジンがかかりにくい、など)を知り、帰郷後、プロ用を送り届けてくれた。なお、薪は、風呂焚き用は割って、割りようがないゴツイのはストーブ用として火曜日に、それぞれの収納場所に積み上げた。



収穫

カタツムリがついていた
たった一つしか実がつかなかったカリンが落ちていたので、収穫の日を思いついた。ショウガを掘り出し、数少ないカキ、カボチャ、そして3年前に苗木を植えたミカンを摘み取った。妻は桑原さんのクリ、義妹のタカノツメ、そして「伸幸さんから」のお裾分けとのジャガイモをかかえて居間に戻ってきた。アイトワのカキにはカタツムリがついていた。この日は、書斎の出入り口で愛称ガリバー気分にさせるカマキリを(昨年に次いで2度目)見かけている。ヒラリヒラリと飛びまわり、写真に収めさせなかった。そこで、愛称を「牛若丸」に替えた。

わが家には、黄色い花が咲き、白い実をつけるザクロがあったけれど、このたび赤いザクロを初収穫。冨美男さんの庭から来た苗木が育ったもので、花も赤いミニザクロ。なお、この日から、サフランの収穫も始まり、ガスストーブを(シイタケの乾燥を兼ねて)入れ始めている。もちろんシイタケは、昼間は天日干し。なぜか今年の冬子は一気に出てしまい、ほとんどを乾燥シイタケにすることになりそう。
赤いザクロを初収穫  

ガスストーブで乾燥

昼間は天日干し

過日、位置を変えた(集中豪雨時の)ミニダムと「寄せ石の踏み石」をセメントで固定。踏み石は、どこかで、薄くて広い石(暑さ10数センチで、2段目より大きい石)を死ぬまでに見かければ、買い求めたい。そして「寄せ石の踏み石」の前に据えて、4段にしたい。


初見のカタツムリ

タバスコをいただいた
トウガラシは居間に持ち込み、葉を煮てもらいたくてちぎったが、「なんと」初見のカタツムリを2種も見つけた。まずミノムシに気付き、その後、それぞれカタツムリを1匹ずつ食らい付かせた3枚の葉を見つけたが、そのうちの2種が初見。週末、トウガラシの葉の煮モノを手土産に「白雲窯展」を訪れ、村山さんにタバスコをいただいた。


初見のカタツムリ

アサガオのごとき花
畑はほぼ冬景色になった。残すはヤーコンと第2次の万願寺トウガラシのみ。この時期に、なってなお終日花をつけているアサガオのごとき花がある。しかも、スイフヨウのごとく、時間の経過とともに色合いを変える。