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 道具と共鳴 15/01/25

 今週の気分は、曇りのち晴れでした。ドンヨリした気分が晴れたのは石工に取り組み、没頭したことであり、「石工に取り組もう」と思いつかせた妻の相談事でした。その後、心は次第に晴れており、それは大勢の知友のおかげですが、40数年ぶりに「やらかしたこと」まであります。

 実はこのところ、2つのトラブルに悩まされていました。今もある心配事を抱えています。2つのトラブルとは、共にPCがらみです。あるレクチャー用パワーポイントの資料と、年賀状の出入記録などが、なぜか消え失せてしまい、随分苦労したのです。心配事とは、5人もの知友が音信不通になっており、それぞれ思い当たるフシがあるだけに不安です。その上にサル事件が重なったわけです。この日も、石工を始めるまでの2時間近くはサル被害の尻拭い、という気がめいる作業でした。ところが、この間に、妻に相談ごとを持ち掛けられたことがよかったようです。

 アイトワの喫茶店では、昨秋の繁忙期に2人の女子学生をアルバイトとして迎えました。その後、閑散期に入っていますが、この2人は特別な人たちです。ですから妻は「私に何か役立てることはないか」と考えた、と言うのです。そして、1つの方針を出した。2人の学生が将来に備え、身に着けておくべき(と妻が思った)ことを「勧めてみよう」、そしてうまく行けば後輩にも引き継いでもらおう、と決めたというのです。私は賛成しました。同時に、なぜか石工の作業を思い付き、早速取り組み、期待通りに見通しを立て、新たな道具が必要であることに気付いています。

 その夜はなぜか、妻は真新しい包丁を使い、腕を振るってくれました。その後(水曜日にかけて)日毎に私は心身の爽快度を高めています。それは、合間、合間に、とてもありがたい刺激を得られたおかげです。次第に難度が高まる庭仕事に取り組みながら(もちろん妻に、途中で3度も「いいかげんにしたら」と注意されましたが)、いずれも願ったように達成です。

 ありがたい刺激とは、月曜日は舞鶴さんのおかげです。ある分野の重鎮と話し合う機会を得ており、共鳴の喜びを得ています。その夜はアイトワ塾でしたが、網田さんが早めに来て、竹の入り口に樋を付ける作業に取り組み始めてもらえたのもヨカッタ。火曜日は、まず石工の追加の道具を買い求めに出ましたが、妻が包丁を求めたのも嬉しかった。水曜日は、国際情勢に詳しい聡明な若者の来訪に恵まれ、これまた異なるフィールドで共鳴です。この間に妻の来客(すでに私の来客でもある)を2泊3日で迎えたのも良かった。風呂焚きは私が担当し、喜んでもらえた。その上に、花連から絵手紙が届きましたが、とても元気づけられています。

 思えば、石工となって取り組んだ石だけでなく、妻が週初めから使い始めた包丁や、その日の夕食に用いた食材の多くもいただきものでした。こうしたことに元気づけられ、庭仕事が願った通りに捗ったのでしょう。水曜日までに、踏み石が出来上がっただけでなく、3日に分けて取り組んだスモモの剪定はもとより、ホオサラ(ナツツバキ)の切り戻し、そのついでに玄関の屋根の樋掃除など、脚立を用いるこまごまとした作業を片づけています。また一輪車を多用しましたが、その移動のついでに風呂焚き場への薪運びなど、空で一輪車を動かしてはいません。

 木曜日から1泊2日の東京出張でした。あり難いことに、仕事がうまくいっただけでなく、3時間ほどの空白の時間が出来たのです。そこで「まだ若さが残っていたンだ」と40数年ぶりにやらかしたことがあるのです。吉田松陰が投獄されたり斬首されたりした地を訪ねたのです。

 かくして週末を迎え、まず希望に満ちた朝焼けを楽しみ、メールを開いてアメリカの娘から届いた一文に喜び、そそくさと細かい庭仕事に精を出しています。その後、妻に「オオイヌノフグリ」が咲いたと告げ、最後はサルの尻拭い(ブロッコリーの跡の仕立て直し)でした。
 


見通しを立てた
見通しを立てた

見通し通りに仕上げた
石工に2時間ほど取り組み、没頭して一汗かき、まず見通しを立てた。火曜日に、追加の道具などを買い求め、その道具で水曜日中に見通し通りに仕上げた。削り取った石は、思うところがあって残した。早くこの思うところを形にしたい。

道具で見通し通りに仕上げた
削り取った石は、思うところがあって残した


クチャクチャにされた野菜を抜き取り
ブロッコリーの髄を執拗に食べ尽くし

サルが食べ残した野菜
サル被害の尻拭いとは、あちらこちらの畝でクチャクチャにされた野菜を抜き取り、堆肥の山に積み上げたこと。この尻拭いで、新発見があった。サルは、野菜の軟らかい青葉やダイコンなどの根菜だけでなく、またニンジンも襲われたが食べ残しているのに、ブロッコリーの髄を執拗に食べ尽くしていたこと。よほどオイシイのだろう。この日、夕食に用いたわが家の食材は、サルが食べ残した野菜の良いところ取りと、いただき物。

いただき物

いただき物


網田さんにもらった包丁

刺身包丁を新調した
妻は、真新しい(網田さんにもらった)包丁を本格的に用い始めた。そして、火曜日の買い物時に、刺身包丁を新調した。わが家では、道具はいくらあっても嬉しいし、道具に投じるお金はおしまない。道具は「自分の体の延長」として活かせば、ボケ防止にもなるはずだ。いずれ大半の認知症は「生活習慣病」に分類されるのではないか。


樋を付ける作業にとりかかった

思っていたより難しい
網田さんは樋を付ける作業にとりかかった。初挑戦とのことで「思っていたより難しい」とか。この日は時間切れで、仕上げ後日になった。妻は、泊まって翌日仕上げてもらえるもの、と思っていたようで、その用意をしていた。


スモモの剪定

大切な枝でない限り治療せずに切り取る
スモモの剪定は、4回にわたって取り組んだことになる。病気(苔の一種だろうか)に寄生された枝は、よほど大切な枝でない限り治療せずに、切り取ってしまう。


剪定前

剪定後
ホオとサラは、「これでよし」と見定めていた型があったが、このたび共に大胆な切り戻しをした。ホオは、阿部さん(結や花蓮の父)の助言(ホオ葉を採るのが目的なら、背丈を低くしては)に従った。サラは、冨美男さんに(サラを木影にしていた)ハクモクレンの枝を切り取ってもえたことがキッカケになった。週末にはのもう1本、サルスベリの大胆な剪定もしたが、この切り詰め方の成果のほどは夏までに判明する。

剪定前

剪定後

剪定前

剪定後


朝焼け

アーティチョークの苗
この朝焼けにも元気づけられ、冨美男さんにもらったアーティチョークの苗を(小さなポットで発芽させた、を)植え替える細かい庭仕事にも取り組んだ。この苗は、わが家のアーティチョーク(植えて3年目)の種から冨美男さんが育てたもの(私は失敗)で、更新期に備えている。その後で、「オオイヌノフグリ」に気付いたが、妻は11近くの花を見つけてカメラに収めていた。

アーティチョーク 植えて3年目

オオイヌノフグリ