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アイトワ循環図

 清涼剤と妻がキ・レ・タ 15/11/01

 当週は、火曜日の午後から週末まで、切れ目なく予定が詰まっていました。自分勝手に動ける時間は、週初のルーチンワークを終えた後から、火曜日の3時過ぎまでの丁度2昼夜でした。

 ですから日曜日は、ルーチンワークの後、2昼夜をいかに過ごそうか、と少し思案。普段なら、思い切りカラダを使い始め、私流にアタマを休め、気力を高めるところ。ところがこの日は、後藤さんに淡水貝をもらったので、幾つかの水槽に入れて周りながら、思案したわけです。「そうだ、ここらで」と、思いついたのがノバラの整枝でした。春に手入をした後は、ズーッと放ってあったことに気付いたわけですが、2種のノバラが好き放題に伸びていたのです。

 淡水貝は、3つのタニシと30個ほどのニナガイでした。後藤さんは「孫にうながされて」貝捕りをしたとのこと。3つのタニシは温室の大水槽に入れ、ニナガイは、わが家のどこかで繁殖させたくて、「ここは(年中水が切れない、あるいは切らさない)」と思うところに分けて入れました。

 次いでウォーミングアップとして選んだ2種の種まき。温室で、第1次のスナップエンドウをポットにまき、次に第2次の二十日ダイコンをまきで、その最中に常連客のご夫婦を妻が畑まで案内してきたのです。予期せぬ来客でしたが、これが一服の清涼剤のように感じられました。

 実は、この来客は2組目で、なんとこの日は予期せぬ来客が4組も続いたのです。最初はルーチンワークの最中でした。それが英気を得た、と実感した最初です。こうした来客のおかげで「よシッ」とばかりにノバラに取り組む気になりました。そして翌日もまた、3時過ぎまで「よシッ」とばかりにブルーベリー畑の手入に手を出させたのだ、と思います。とても痛い思いをするノバラの整枝だけでなく、腰がとても疲れるブルーベリー畑の手入も済ませました。

 月曜日の他のトピックスは、妻が「こんなにお客さんが入ってくださるのですね」と驚いたことです。思い当たるフシは、向かいの「待ち伏せ&呼び込み商法」が、なぜか終日休みであったことです。火曜日は、3時過ぎから歯医者へ。夕刻から深夜にかけてアイトワ塾でした。

 アイトワ塾の最中に、久しぶりの雨に恵まれました。強い雨でしたが、短時間。畑の十分な水やり程度で、泉の水位には関係なし。屋内の乾燥態にも変わりはなく、乾いたままです。

 翌朝は(前夜は遅くなったのに)意気揚々と2泊3日の出張に出かけました。実はこのところ、とても不愉快なことに巻き込まれ、気分が落ち込んでいました。にもかかわらず、次々と清涼剤のごとき来客に恵まれ、とても根気を要する2つの作業に、「ナニクソ」とばかりに取り組む気にされたのです。でもこの時に、カラダを少し冷やし過ぎ、体調を崩していたのかもしれません。出張先で2度も、久しぶりに下痢。でも意気揚々と帰宅。それは、いつもごとく出張先で父親のように扱ってもらえたおかげです。特急の停まる駅まで送ってもらい、昼食は雲南省来の刀削麺。読書に耽った4時間余。妻が最寄り駅まで迎えてくれました。その車中で、不愉快な出来事のその後を知り、唖然としました。器物損壊事件が生じていました。また、妻が「営業妨害をしないでください」と文句を言われ、キレていたのです。

 週末は、恒例の年に一度のレクチャーでした。同志社大学が派遣する院生を迎える日です。3度に分けたレクチャーの間に、7種の演習に、手分けして当たってもらい、オーガニック社会での生活をいかにデザインすべきか、を講じました。この演習のおかげで、3日分ぐらいの庭仕事を肩代わりしてもらえたような感じです。引率者は狩猟免許を持っていましたが、野生動物との付き合い方などについて、別途訪れ、意見交換をしたい、と言ってもらえました。この間に、冨美男さんに、タマネギの苗を持参してもらえ、その日のうちにその半分を植え付けました。
 


妻が散歩で落ち葉を拾ってきた

食べごろの果物を採った
一足先に秋を満喫。妻が散歩で落ち葉を拾ってきた。私は庭で、カリンが落ちていたのを機に、食べごろの果物を採った


樹勢がこんなに強いとは「オドロキ」

T型アーチに仕立て直した
ノバラの樹勢がこんなに強いとは「オドロキ」だ。大きい方の花を咲かす白バラの徒長枝が、7本も、4mほど伸ばして側のウリハダカエデなどに絡みついていた。とにかく棘がスゴイ。半日がかりでT型アーチに仕立て直した。来年から整枝のあり方を根本的に改めなければいけない。この時期まで放っておいたら、もっと大変な作業になりそうだ。


一度も水替えをせずに済ませられた

この春から試みた、温室の大水槽の活かし方は大成功。途中で一度も水替えをせずに済ませられた。水は3度補給し、1度だけガラスの内面を掃除した。2匹入れたコブナ、幾匹ずつ入れた黄メダカとカワエビ、そして小型のタニシは、残っている数は分からないが生きており、水は濁っていない。冬場に一度、木陰造りの緑をはずし、観察したい。


二十日ダイコンの種をまいた

集約農業を試みている

集約農業を試みている

第1次の二十日ダイコンは、先週末までにその半分を収穫し、その跡に第2次の二十日ダイコンの種をまいた。この極端な連作は初めての試みだが、どうなることやら。もし、これがだめなら、アイトワ菜をまくなど、品種を変える。この畝の隣の筋はコウシンダイコン。いずれにせよ、極端な多品種少量だけでなく、集約農業を試みている


この畑の手入をこのたびした

刈り取った草などをドーナツ状に敷いた
今年はブルーベリーがたくさん採れた。そのお礼ではないが、この畑の手入をこのたびした。根元を(テッポウムシが入りにくいように、と願って)透かし、根に栄養が行き渡るように刈り取った草などをドーナツ状に敷いた

モリアオガエルの子どもが棲みついていた
逃げ出せるように工夫した
火曜日の午後、中庭の雨水壺が(雨が降らず、汲み出すばかりで)ほぼ空になっていたので、水道水で満たしたが、一匹のモリアオガエルの子どもが棲みついていた。蚊など昆虫が卵を産みに来る格好の餌場かもしれない、と思った。だが、ここでは冬眠できない。そこで、逃げ出せるように工夫したが、逃げ出す様子はなかった。冷え込んだ週末、明るくなってから確かめたが、このカエルはいなかった。無事に「越冬を始めたことを」と願うばかりだが、先週見かけた赤マムシとそっくりの色の子ヘビにとっては格好のご馳走だろう。


7種の演習に手分けして当たってもらった

 
恒例の年に一度のレクチャー。同志社大学が派遣する院生を迎える1日だった。3度に分けたレクチャーの間に、2度の演習を挟み、7種の演習に手分けして当たってもらった。最後に、「バイオロジカルエコロジー(その気になれば誰にでもできる自然循環型の個人生活)」と、「インダストリアルエコロジー(望ましき企業社会)」を組み合わせ、創出する第4時代の夢(尊敬される国、最後まで残しておきたくなる国のプラン)も語った。工業社会の延命策としての政策は、問題をより複雑にすると語り、暗に安倍政権を非難した。

 

 

第4時代の夢も語った