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アイトワ循環図

 自己卑下も財産の内 16/03/06

あと1日、というところで雨になってしまいました。しかし午後、「なんとマア」と1枚の写真に妻と喜びの声を上げました。翌火曜日は、雪で明けたのですが、この雪を愛でてくださる人を前日に迎えていたのです。これが当週前半の印象です。実は、この雨と雪のおかげで、カラダだけでなくココロにも充分なる充電ができました。おかげで、週の中日以降も、多様な作業に塩梅よく取り組むことができ、意義に過ごしました。

 それは多分に、ココロとアタマに良き刺激を得たおかげでしょう。友人の優しい心遣いに触れました。ある力仕事では2度も、「頭がカタクなったものだ」と自己卑下する刺激もありました。また、とても根気のいる庭仕事と畑仕事にも取り組みましたが、それがありがたいインターバルになったのです。おかげで初体験の大仕事までこなしました。

 畑仕事でのインターバルは、何回目かの除草です。庭仕事でのそれは、庭木の「深切」と、土替えできなかった鉢植えに、養分に富んだ土の補充、でした。これらを適度に挟み込んだおかげと、好天のおかげで、バラス仕事に加えて側溝作業もこなせたのです。

 バラス仕事とは、土が混じってしまった砂利道の掃除のことです。バラス仕事と呼ぶことにしました。この度の書庫作りでは途方もないほど大量の土が砂利道に落とされたのです。この作業は腰にキツイ大仕事ですが、好天と妻のおかげではかどりました。

 まず週初め。喫茶店から内線で、「友人に立ち寄っていただけた」との知らせ。ルーチンワークを急いで終え、喫茶店に向かうと、途中で妻が維さんと大仕事に取り組んでいました。それは、書庫の工事で出た土の山を消し去る作業でした。「被せているブルーシートが気になるノ」との訴えです。そこで、友人との挨拶を早めに切り上げ、この大仕事に参画。なんと、この友人は喫茶のあと、この作業に連れの女性と一緒に参戦してくれたのです。この2人は、桂川の河川敷でボランティア掃除に当たった後の帰途でした。

 土の山を移し去った後、私は1人でその跡のバラス仕事に取り組み、あと1日というところで日没でした。その1日が雨で明け、2〜3日仕事にしてしまったのです。しかし、2つの感激が用意されていました。感激の写真と、嬉しい人の来訪です。静かな雨の下での会話は弾み、「運も実力の内」のもう1つの決め手を思い出す話題も飛び出しました。そして、翌朝は雪。この雪が、来客へのまたとないオモテナシになった次第です。

 おかげで週の中日から、5つの作業を塩梅よく配分し、大きな成果を収めました。根気もいるバラス仕事と、2度も自己卑下した初体験の側溝工事は、ともに重労働でした。その合間に、次の3つのインターバルを小刻みに挟み込んだのです。PCとの取り組み、月末の四国出張準備(資料読破)そして、畑での根気が求められる除草など。なお、PCでは当週報の他に、アイトワ小史の日英対訳作業の後半部に取り掛かかっています。

 バラス仕事は、雨と雪のせいで(もちろんその都度、ブルーシートを被せましたが)、乾いていた土を湿らせてしまい、元の木阿弥でした。しかし、妻が参戦してくれたおかげで見通しが立ち、ボチボチ取り組み、刻々と美しくなるのを楽しんでいます。側溝工事は大変でした。単なる根気と力を要する作業ではなかったのです。もの凄く舞いあがるコンクリートの粉塵、鋭く飛び散る細かいコンクリート片、パチパチと立つ火花。もちろん、マスクとゴーグルで身を固めましたが、その後の洗面や風呂でも、初体験があり、体験してヨカッタ。この道の専門家か体験者と酒を酌み交わしたくなった次第です。

 


週初はこの1枚の写真

三崎美夫さんが届けてくださった写真
週初はこの1枚の写真に「ナント」との喜びの声を妻と上げた。通りがかった長野の菊池栄さんが撮って贈ってくださった。妻は礼状をしたためてことだろう。週末は、これらの三崎美夫さんが届けてくださった写真で、私は「解った」と、得心した。かねがね妻から聞いていた自然現象のことだ。


設置する場所には水道管が走っており

再度の妻の提言でこの形態に
「頭がカタクなったものだ」と自己卑下することしきり。まずこのコンクリート側溝は直線形のみで「曲がり」や「角」の既製品がないと知り、困った。妻に、2つの直線形を「斜めに切って合わせたら」と指摘され、ナルホド。その後、設置する場所には水道管が走っており、その工夫では「入らない」と知り、困惑。結局、再度の妻の提言でこの形態に。この作業にとり組みながらついに「オソロシイコト」と嘆く事態となった。


2つの長勝鋸を持ち出し

「深切」前
庭では、2つの長勝鋸を持ち出し、先ず、キンモクセイへの「深切」。これも庭木の手入れに関する加齢対策。今年は花期の後、で、頭に描いている樹形にしたく思っている。ピンクの花が咲くヤマボウシ(手前)も樹形を変える。畑では、タマネギの畝の除草を手初めに、取り組んだ。

キンモクセイへの「深切」

「深切」後

ヤマボウシ(手前)も樹形を変える

タマネギの畝の除草

この友人は、か弱そうな維さんと老夫婦の奮闘を見過ごせなかったようだ。同伴の女性は、「この庭で一度、学びました」と言った。同志社大学の大学院が演習で派遣した学生だった。この友人は、水問題では私の師匠の1人だが、中国雲南省の少数民族村の民家で、一緒に宿泊経験をしたこともある。


雪になったこの朝
雪になったこの朝、妻は朝の散歩の日だった。「雪の嵐山(雪の場合は、ランザンと読む人が多い)を見たくなり」と、駆けつけた旅人とも出合ったとか。来客へのまたとないオモテナシになった

来客へのまたとないオモテナシになった


「バラス作戦」に妻が参戦した

山を移せた
「バラス作戦」に妻が参戦した折に、私は週初めの妻の発言を思い出し、おかげで、見通しを立てることができた。週初めの「土の山を移す作戦」時には、友人の参戦を得たが、その時に妻は(私が好み、よく口にする諺)「愚公、山を移す」を受け売りしていた。おかげで、山を移せたし、「バラス作戦」がより楽しくなった。


「春はあけぼの」も楽しめた

素手で取り組んだ
「春はあけぼの」も楽しめた。まだ、柑橘類の寒冷紗を外せていないが、もうすぐ春の庭を愉しめそうだ。その走りのような金曜日、久しぶりに冨美男さんを迎え、株分けした2本の木と花の苗を植えてもらえた。維さんは「バラス作戦」に参戦し、軍手を貸したのに、素手で取り組んだ。その是非は、つまり一長一短はいずれ時を見計らって説教する。目指す京大の大学院試験は(欧米に合わせたのか)9月とか。