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 徳島、好著、そして金太 16/11/06

 徳嶋旅行の予定があった当週は、週初の3日は「骨休めに」と心得、2件の外出予定と7人を迎える予定〈初日は林先生夫妻とある工事で水島さん。2日目は電気工事で中尾さん。そして火曜日は徳嶋に同道する3人〉に集中し、庭仕事は控えました。

 もちろん週初もトンネル栽培のカバー外しから始め、チョット急がれた原稿の手直しの後、9時に林夫妻を迎え、トッテンさん宅に案内。「忌部」文化研究会への参加を呼びかけました。その後、夫妻を(四国八十八カ所巡りに関心をお持ちの)厭離庵に案内。空海を話題にするなど賑わっています。この日の庭仕事は、マユハケオモトの化粧直しのみ。

 2つの外出予定とは翌日のことで、小学生時代の友人の案内で、午後一番に最寄りの警察署を訪ね、ある相談ごと。夜は妻と一緒にある会合に参加です。この間に、中尾さんに2つの工事を済ませてもらい、私は風呂焚き場へ薪の運び込みを済ませました。

 かくして火曜日。「はや師走ダ」と妻と忙しくなる紅葉のシーズンに備えてココロを引き締めました。私はツバキの生け垣の剪定とオレンジプールの手入れを、その間に水島さんにはツタの徒長を制御する仕掛を造ってもらえました。午後一番に稲葉さんを、次いで夕食前に網田さんと鈴江さんを迎え、翌日からの徳島旅行に備えました。

 翌朝、わが家で合流する予定の村上夫妻は渋滞に巻き込まれ、急遽徳島で合流することに変更。無事、予定通りに野田先生たちと落ち合い、三木文庫を見学。昼食を挟みながら戦国時代の研究者に、三好長慶の実像などを学びました。その後、讃岐山脈を右手に眺めながら剣山地の「天空の民宿・やそしき」を目指し1時間余のドライブでした。

 林先生とは民宿で合流。山の幸を楽しみながら忌部の時空を喧々諤々。元をたどれば村上夫妻や鈴江さんも四国に行き着くことを知りました。実は私も、母方だけでなく父方も「忌部に縁が」となり、先祖に呼ばれていたかのような気分にされました。

 翌日は、これまでよりさらに高地の傾斜地農業を訪ね、この地の特色であるハデやハザ木を活かした干し物文化や、巧みな石組みなどを見学です。その間に、わが家では、山中造園の皆さんは4本の高木を切り取る作業にあたって下さっていた。

 無事帰宅。まず金太の無事を確認し、安堵。翌朝、庭を観て回り、高木の切り取り方や切り取られた幹や枝の始末に感謝。次いで畑の様子を見て回り、感激です。冬野菜は、トンネル栽培のカバ−を外して旅に出ましたが、霜が降り出すまでかけ直す要はなし、と見たのです。この日は午前に嬉しい再会(先週の好著がキッカケ)が待っていました。午後は、ある訪問です。ともに稲葉さんと喜びを共有できる案件でした。夜は、妻が用意したこの秋初の柿の葉寿司を賞味。夜なべ仕事に、干し柿作りを選び、剣山で手に入れた60余個のシブカキに取り組みましたが、初めてシブガキの皮の一部も干すことにしました。深夜になりましたが、薬草風呂にどっぷりとつかり、爆睡を願って床に就きました。

 かくして快晴の週末を迎えました。庭を丁寧に見て回るとサフランが咲き始め、スナップエンドウの芽が出始めていました。庭仕事は、落葉が始まった萩の切り取り、囲炉裏場での薪束ね、温室ではロッコウサクラソウの鉢を仕立て直し、などに当たりました。稲葉さんは近所の散策と読書のあと、妻に送られて離宅。その間に、前日一緒に写真に納まれなかった好著の著者(実家は同じ町内)が、急遽の所用で里帰りした家族連れで再来訪。息子は「秀チャン」の子ども時代とそっくりで、旧知の仲のごとくに感じました。
 


マユハケオモトの化粧直し

ロッコウサクラソウの鉢を仕立て直し
ポットウォールにデビューさせた
週初めに、喫茶店にデビューさせるマユハケオモトの化粧直しを済ませ、週末にロッコウサクラソウの鉢を仕立て直し、オリヅルランに替えてポットウォールにデビューさせた。鉢植え植物のきり替え時期だ。


ツタを制御する仕掛けを考案

ツタが壁に傷を付ける前に刈り取りやすくなるはずだ
コンクリートの壁面緑化にツタを活かしているが、ツタの徒長に泣かされてきた。遅ればせながら「加齢対策を」と思案し、ツタを制御する仕掛けを考案。このアイデアを水島さんに形にしてもらった。これで、ツタが壁に傷を付ける前に刈り取りやすくなるはずだ


三木文庫の見学
旅は、徳島の藍染め王を偲ぶ三木文庫の見学から始まり、次いで戦国時代の研究者として高名な出水(いずみ)康生さんの2時間近くの講義に恵まれた。その後、剣山地の天空の民宿を目指して移動。深夜まで歓談。翌日は秋の忌部集落のありようにも触れた。


老衰が進む金太だが、風呂に入れ
老衰が進む金太だが、風呂に入れ、義妹に世話を頼んで出かけた。帰宅し、金太が無事と知って妻が喜んだこと。だが私は、ハッピー3世以降の3頭が、それまでの平均寿命であった14年をいずれもが3年以上も伸ばした事実、妻の努力と功績が気になっている。その世話のありようが延命させたわけだが、愛犬に老醜をさらさせたわけでもあり、気の毒に思えてならない。初代ハッピーのように、威厳のある死に方をさせてやりたい。


見事な切り取り方

 
見事な切り取り方と、切り取られた幹や枝の始末にも感謝しながら週末に枝を束ね始めた。特に1つの切り株は(妻の願いで)なぜかこうなった。この始末のし方が、私が願うこの木の未来をかなえるか否か、興味津々。4か月もすれば分かることだ。

切り取られた幹や枝の始末にも感謝しながら

週末に枝を束ね始めた

1つの切り株は(妻の願いで)なぜかこうなった


嬉しい再会だった

週末に家族連れて再訪
嬉しい再会だった。この人は19年前に拙著『「想い」を売る会社』の編集に取り組み始めながらアメリカに栄転。音信不通になった。このたび、かつて妻が地蔵盆で粘土遊びを教えた男の子「秀チャン」が2著目を記すところとなり、その編集者であったことがキッカケで「秀チャン」と一緒に訪ねてもらえた。しかし「秀チャン」は所用で中座。ところが週末に家族連れて再訪、嬉しかった。


シャケとタイの柿の葉寿司は美味だった

夜なべ仕事の干し柿づくりは楽しかった
見事とはいいがたい紅葉だが、シャケとタイの柿の葉寿司は美味だった夜なべ仕事の干し柿づくりは楽しかった。途中で、戦中戦後(小学1〜2年生の頃)の記憶がよみがえり、むいた皮を「干し皮」にする知恵を思い出し、5個分だが(洗ったうえで皮をむき干した。70年前の疎開先で、伯母は「干し皮」を粉にして甘味料に活かした。

洗ったうえで皮をむき

干した