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●アイトワのホームページ
●アイトワ循環図 |
目に見えるモノ、見えないモノ 17/02/26
伸幸さん一家に、さんざんな目に合わせました。初日は「姫路で合流を」と決めながら、私たち夫婦が遅れたのです。2日目は、夕食に招いたゲストが日を間違うポカ。待ちぼうけ。でも私たちは「2度あることは3度ある」にはならず、むしろ「禍転じて福となす」のごとく、大団円でした。
姫路城の見学は、私たち夫婦は外観で済ませ、この日のメイン、播州赤穂にある「パティスリーノア」に向かいました。伸幸さんの「下の娘」花奈さんが「ケーキ屋さん」に憧れており、「ならば是非とも」と私たちが推薦したのです。かねてから訪問しないと味わえない美味を確かめたくて「これ幸いに」と、なった次第。その後、赤穂は良質の塩の産地でしたから、塩田があった地域や海の幸に感謝する神社(?)を訪れました。でも、夕食は京都の駅ビルで済まさざるを得ませんでした。
2日目は手染め体験、京料理の昼食、京の伝統産業見学、そして夕食のフランス料理店でゲストと交歓、が予定でした。この間に、ある神社、手作り製品のブティック、あるいは京都の最新ショッピングビルで再開した蔵書90万冊の京都1の書店も覗きました。問題は、メインイヴェントのゲストがポカ。でも、それがヨカッタ。「アイトワで朝食を」となったからです。姉妹は、プロの心構えや花奈さん持参の作品の求評もしてもらえた。妻は手料理を振る舞える機会が出来て大喜びです。
3日目は、私たち夫婦の暮らしぶりの紹介でした。庭の案内時に、花蓮さんの足跡に触れてもらったり、妻と人形作りに取り組む楽しみを想像してもらったりしながら、プログラムを終えました。私はこの姉妹に(これまでにとはまったく異なるであろう)次代に備え、生きるヒントや勇気のような目には見えないものを感じてもらいたかった。一家を見送った後で、なぜか私は智照尼モミジの最後の手入れに取り組んでおり、後刻「そうであったか」と、ある偶然の一致にビックリです。実は、このモミジの苗木を私が手に入れたのは「上の娘」杏奈さんの今の境遇と同時期であったのです。
当週は他にも多々トピックスに恵まれました。喫茶店の再開日に、屋内に生けた八重の紅梅が満開。幼友達・多美の初個展の報告。和菓子「雪餅」の味わい。ある便りで知った見事な臨終。柴先生と志賀師匠の来訪などでした。これらのトピックスはそれぞれ、目には見えないホノボノした記憶が伴っています。アイトワ塾もありましたが、ここでは参加者全員で計り知れない心配事で気をもみました。
庭仕事は、智照尼モミジに次いで、翌日から次々と日替わり剪定に取り組みました。エゴノキ、アケビの棚、ユズ、そして懸案のダイダイにくわえ、竹の切り取りもしました。アケビの棚の手入れでは、ほぼ終日を要しそうになり、「気分転換に」と、畑の除草に手を出し、トンネル栽培のビニールカバーをはがしてビックリ。第1次のスナップエンドウがとても大きく育っていたのです。そこで、今年最初の支柱立てに取り組み、ほんの1時間で目に見える成果を得て達成感を味わいました。
好天の週末は、男子2人の佛教大生を迎える日でした。そこで、囲炉裏場の舗装実験、クワイ畑づくり、そしてモミジの落ち葉かきに取り組んでもらい、私は鉈仕事と畑の除草に専念しました。もう1〜2度好天に恵まれると、野草が一斉に咲きそうです。ノラボウナの収穫が始まりました。そして夜に、国有地の法外な値引きと、その相手と首相夫妻の関わりを整理し、暗澹たる気分にされました。
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洋の生菓子を堪能 |
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初見のイチゴの味に「アレッ」と驚いた |
訪問しないと味わえないさまざまな洋の生菓子を堪能したり、初見のイチゴの味に「アレッ」と驚いたり、ご夫妻が一代で築きあげられた洋菓子店を訪ねてヨカッタ。一家を送り出した後、「パティスリーノア」とPCで検索、喜びを新たにした。瀬戸内海に向けて鳥居が立つ神社もご案内いただけたが、再訪したい。 |
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瀬戸内海に向けて鳥居が立つ神社 |
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手染めに、最後に挑んだ花奈さん |
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アーティストからプロとしての心構えや勇気も学んでもらえた |
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手料理で演出できた幸せを悦んだ |
手染めに、最後に挑んだ花奈さんは、姉・杏奈さんなどの体験に学び、経験とした。姉妹には、姉妹がファンのアーティストからプロとしての心構えや勇気も学んでもらえたようだし、妻はその場を手料理で演出できた幸せを悦んだ。庭めぐりでは花蓮さん(植えたリュウノヒゲなど)の足跡も紹介し、庭仕事にも夢を馳せてもらった。屋内ではカポック綿、山火事(で割け、発芽できる機会)を待つ種、雨傘を付けたハチの巣、あるいはサンコウチョウが巣造りにプラスチックゴミを活かした例なども見てもらい、自然への畏敬の念も刺激した。この姉妹が、今の私の年頃になる60年後の世界に、私は想いを馳せていたわけだ。 |
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植えたリュウノヒゲ |
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プラスチックゴミを活かした例 |
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智照尼モミジ |
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エゴノキ |
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エゴノキ 剪定後 |
当週の庭仕事は、智照尼モミジの最後の手入れ、徒長枝の切り取りが初仕事になった。それに元気を得て、翌日から、エゴノキに半日を、火曜日はトゲだらけのユズに1時間を、水曜日はアケビの棚に延べ6時間を、そして木曜日はダイダイの大剪定と摘果に1時間を、と日替わり剪定。加えて10本ばかりの竹の切り取り。いずれも冬の間に済ます仕事。この合間に今年最初の支柱立て。これは初夏への備え。 |
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アケビの棚 |
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アケビの棚 剪定後 |
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ダイダイの大剪定と摘果 |
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剪定後 |
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10本ばかりの竹の切り取り |
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支柱立て |
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76歳にして初個展 |
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多美ちゃんは76歳にして初個展。「せこやたより」を届けてもらっているが、5年前に「抱かれて 眠りたき夜や 寒の入り」と詠っていた御母堂が、享年92歳で願い通りの見事な臨終、と知った。初賞味の「雪餅」は、友人の奥さんの手作りで、絶妙の味わいに感激。これも言葉にはできない。柴先生は京都での研究期間を終え、晴耕雨読を基調とする日々に入られる。日本ミツバチの志賀師匠は、シイタケのホタギなどを持参くださった、 |
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せこやたより |
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「雪餅」は、友人の奥さんの手作り |
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柴先生は京都での研究期間を終え |
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シイタケのホタギ |
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満開の八重の紅梅 |
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春はあけぼの |
火曜日、喫茶店の再開日に満開の八重の紅梅。水曜日は「春はあけぼの」。木曜日にソテツの先祖返り(?)、そばの植え込みの枝に触れた葉が、ツルのように絡みついた。そして金曜日からノラボウナの収穫。さまざまな自然の営みに触れた。 |
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ソテツの先祖返り |
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ノラボウナ |
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竹籠の補修 |
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ダイダイの果汁絞り |
夜なべ仕事は、まず、竹籠の補修。プラスチックの紐が紫外線で劣化。銅線で補強した。次いで、木曜日と金曜日の2夜に分けてダイダイの果汁絞り、この作業で初日、手が固まる初体験。武士が長時間の死闘の後で、刀を握った指が固まり解けずに苦労する場面を映像で見てきたが、「これか」と納得。同時に、人体機能のありように「ははーン」と解せるものがあった。 |
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補修が効く囲炉裏場の舗装の実験 |
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2人は足跡を残した |
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クワイ畑づくり |
加齢対策として、補修が効く囲炉裏場の舗装の実験を思い付いき、2人は足跡を残した。長年にわたり、クワイをくださった方から、昨年の暮「今年が最後」と知らされた。クワイ農家もご当人も高齢で、続けられない。そこで、庭に一角にクワイ畑づくりを、となった。 |
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