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 遊びと未来の備え 17/04/30

 2人の佛教大生・丸橋凱士さんと川戸優真さんだけでなく、午後から実生・慧桃両君も迎えた賑やかな1日から始まりました。男子学生2人は10時に到着。看板の設置と移動から手を付け、幾つものテーマを片づけました。実生・慧桃兄弟を引率した咲子さんは午後から「牡丹餅」を手土産に参加。焚き火を担当。兄弟はその側で巣ごもり遊びもして、お騒ぎ。その間に、私は夏野菜の支柱造りに取り掛かかっています。締めくくりは、咲子さんが焼いた芋の゚賞味となりましたが、学生と私はシカ対策のフェンス作りに取り掛かっていましたが、その見通しをほぼ立て終わったところでした。

 翌日は、後藤さんと日延したルーチンを片づけた後、ほぼ庭仕事で過ごしました。夏野菜2種の支柱を完成させ、エンドウ豆2種のツルを釣り、「室」を開けたなど、こまごました春の作業を片づけた上で、草刈りに取り組みました。これは、野草の成長が勢いを増し、除草では追い付かなくなったことを意味しています。今ならまだ、刈り取った草を夏野菜の畝のマルチングにも使えます。

 妻は、個展後初の定休日に、4度も外出を挟みました。まず、好例の朝の散歩。次いで銀行や郵便局での支払いなど。私も、1時間余の買い物に付き合わせました。この日は2件の来客予定があり、共に人生の節目の報告や相談で、誠実な人たちの幸せを願っています。共に妻も顔馴染みでしたが、茶のお世話しかできず終い。そのあと、「翌日は雨」との予報に接し、懸案の植木鉢を補修し、第2次の夏野菜の苗(万願寺トウガラシと四葉キュウリの各2本とモロヘイヤ4本)を植えました。この間に方丈の棚や衣装釣りの位置などの細部打ち合わせをし、乙佳さんと共に妻が選んだ濡れ縁の色に感激です。夜はアイトワ塾でしたが、野中さんを喪い、網田さんは術後の養生中で、いかにも寂しかった。

 今にも雨が降り出しそうな水曜日は、朝飯前の一仕事に囲炉裏場での雨対策と、実生・慧桃兄弟がこしらえた巣ごもり住居の解体を選びました。この解体をしながらこの「遊び」の意義に気付かされ、しばし感激。やがて雨が降り出し、久しぶりの「書斎の日に!」と胸を躍らせました。とはいえ夕食の知らせまでに、4つのインターバルを挟んでいます。帽子掛けを一段増やしてフックを15に増やす大工仕事。道標の文字を書き直すためのペンキ仕事。午後のお茶。そして紙ごみの多さに憤慨した紙ごみの始末、でした。書斎では、未来への備えがテーマになることが多いのですが、この日は昨今の日本のありようを嘆き、31年前の脱サラを振り返りました。工業文明の破綻を予見し、その想いを記しておきたくなった日々のことです。今の日本は、その願いとは逆に、180度異なる方向に突き進んでいます。

 残る週末までの3日は、向こう10日間のプロローグのごとしになりました。連休の心づもりが変更になり、庭仕事に集中、となったのです。畑では、コイモの畝を造り、種イモを植え、ハヤトウリを植え付け、その棚を構想。タマネギの畝の除草と液肥やり。あるいは、果樹園でビワが初めて実を結びましたから、その花殻取り。庭では、自生のウバユリが蕾をあげましたからその手入れなど。
 
 この間に、幾つかのトピックスに恵まれました。まず木曜日。リズさんから嬉しい知らせ。ケシが願っていた通りに咲き始め、妻が庭仕事に参戦。次いで、金曜日。妻は2度目のサンショウの花摘み。恒例の旬のタケノコを大量にいただく。そこで私はフキの収穫です。この日は長勝鋸を訪ねており、刃研ぎを依頼し、竹用用の鋸を一丁求めました。そして週末。方丈に建具が入り始めました。

 


吊り看板の支柱を移動し、設置する作業

大石の移動
学生はまず、吊り看板の支柱を移動し、設置する作業と、大石の移動。これらは最早私の手には辛くなった作業。次いで、「木陰のテラス」の大きなカバー畳み。これは一人では取り組み難い作業。その上で、学習テーマの教材として用意しておいた作業に取り組んだ。


巣ごもり遊びに興じた

シカ対策フェンス作りに興味を示していた

恒例の焼き芋パーティ
シカ対策フェンス作りでは、完成予想図を口頭で、作業要領は道具を用いた実践で、それぞれ学生に伝え、手伝ってもらったが、やがて私より力だけでなく、頭の回転もよいことに気付かされ、学生に任せた。実生君は畝の肩で乾いていたコーヒーフィルタ−の拾い集めをした上で、慧桃君を誘って巣ごもり遊びに興じた。その後、学生が取り組むシカ対策フェンス作りに興味を示していた。最後は恒例の焼き芋パーティ


伸びた根を傷めない形で完成させた

生草のマルチング

「室」を開けた
日曜日に第1次のナスとトマトの主支柱を立て、夕刻にタマネギやエンドウマメの畝に液肥をまいた。翌日、トマトの個別柱を(立てるのが遅れ、根を広げさせたので)、伸びた根を傷めない形で完成させた。翌日から、ノカンゾウ、カラスノエンドウ、あるいはハルジオンなどを主に、ミツバを残して刈り取リに手を付け、インゲンマメの畝やナスの畝に生草のマルチングをし始めた。火曜日に、第2次夏野菜として3種計8本の苗を植え、「室」を開けた


接着剤でその補修

囲炉裏場での雨対策

晴れ渡ったので外した
素焼きの大事な植木鉢が、車もぶつけられたようで、欠けたままになっていた。このたび、雨が降らない日が続き来、よく乾いてのを幸いに、まず接着剤でその補修を、その手で囲炉裏場での雨対策も済ませた。囲炉裏場での雨対策カバーは、木曜日に再び晴れ渡ったので外したが、囲炉裏場の舗装を計画している関係で、思案し始めたことがある。これは次週の宿題。


妻が決めたその色に感激

階段には2か所に引き出し
方丈には濡れ縁を設けたが、妻が決めたその色に感激。また、階段には2か所に引き出しが着く。妻は乙佳さんとよく相談し、機能面だけでなく、色彩面でも工夫を重ねており、これが本当のデザインだ、と思わせられている。ところで、聖火台の計画が抜けていたオリンピックのメインスタジアムは、いかなる工夫がなされたのだろうか。


温室北の一角に用意した

ケシが27日から咲き始めた
コイモの畝は、例年通りに、温室北の一角に用意した。ここは、湿気に富んだ土質の一角で、コイモ作りに向いている。問題は連作障害だが、バクダモンの効果に期待している。今年は、ここでケシの自然生えが盛んなので、コイモの成長を邪魔しないことを願いながら、幾本かを残した。この願っていた通りに、と言ってよいのだろうか、日当りが良いところで芽生えたケシが、27日から咲き始めた。この日、クロアゲハ蝶が舞い始めた。


旬には立派な大量のタケノコ

フキの初収穫

ウドも収穫した
春一番のタケノコ・白子を下さる方の他に、旬には立派な大量のタケノコを例年下さる方があり、今年も孟宗竹の走りと旬を満喫できることになった。妻は2度目のサンショウの花を摘み、私はフキの初収穫に当たり、ウドも収穫した、今年も3種の佃煮を楽しむことにした。