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 野菜の端境期に自然とせめぎ合う 17/05/14

 真夏のような好天の週明けになり、ルーチンの後、早速、先週買い求めた16種類の品物を活かし始めました。まず、前日までに掃除を済ませておいた中庭の8つの水鉢に、ボウフラ対策のメダカを分け棲まわせ、次いで筒育てのゴボウの防熱細工と、コンクリプール脇までゴムホースでの配管作業でした。いずれも高温対策です。午後のお茶の後、妻は除草に取り組み、私は第2次キュウリの畝に青竹で支柱を立て、シイタケのホタギに水をまいた後、日没まで温室で夏野菜のポット作業に当たりました。

 翌日も好天が続き、この日は温室の水やりは朝夕2度。シイタケのホタギには前日に引き続いて水をまいています。でも風呂は、天水を湯船に下すだけで、焚かさず済みました。このところは除草に追われています。温室でのポット作業の合間を見計らい、庭を巡り、次々と花をつけるヒメジオン、カラスノエンドウ、キツネノボタン、あるいはヤエムグラなどの除草に励んでいるわけです。

 5日からスナップエンドウの収穫が始まりましたが、この時期は野菜の端境期です。ネギが花を咲かせ、7日にカミナリチョウが飛来。ミツハも末期で、キアゲハと思しき蝶が飛来し、産卵したのは8日。シュクコンソバが茂リ始め、その茂みでコジュケイがたたましい鳴き声を張り上げ、「今年も来た」と喜んだのは10日です。この時期はまた、ケシが茂り、次々と花が咲かせますから、その花で取捨選択して次々と抜き去っていますが、いつも少し反省を迫られています。

 火曜日からの3日間(は気温が下がり、朝夕はストーブがいった)は、日替わりメニューのごとき予定が入っており、しかも火と水は雨勝ちで、庭仕事にはつけませんでした。心臓の定期検診。友人夫妻の来訪と、引き続いてお宅まで妻と出向き、人形の飾りつけ。ミホミュージアムを訪れ、江戸期の和ガラス細工に感動。そして木曜日の歯科医、と続いたのです。この間に、トピックスが2つできました。まず、NHKの朝ドラと、医者通いの道中で読んだ読み物のおかげで、しばし時代検証のごとくに過去を振り返ったことです。次いで木曜日の午後2時に、ある被害をこうむっていたことに気づいたことで、これは被害届けをし、即刻後藤さんの世話になって善後策に取り組んでいます。

 この間の庭仕事は、晴れが戻った木曜日の、歯科医に出かける前の遮光ネット貼りと、ポット作業を仕上げたこと。そして、帰宅後の除草で、草刈りでは追い付かず、奥の手まで使い始めたことです。奥の手とは、穂を出したイネ科植物は穂だけ抜き取り、花をつけたヒメジオンは花をちぎり取るなどすることで、勢いづいた野草の増殖を抑制する簡便法です。この日は、義妹と楽しい約束もしています。午後のお茶を義妹が方丈まで運んでくれましたが、方丈では左官仕事がたけなわでした。それが義妹の創作意欲をそそったようで、特殊なタイルを作ってくれることになったのです。

 金曜日は、「週末は雨」と知り、終日庭仕事に励みました。まず第2次のナスの苗を植え、元キウイ棚跡(ニラとツル物野菜の畑にした)では、1本余分に育てる工夫を凝らし、トウガンの苗を植えました。温室では、セロリとバジルの苗をポット仕立てにしました。こうした合間に、妻の誕生日でしたから、3つのアサガオの鉢造りに当たるなど、私なりのことをしています。かくして迎えた雨の週末ですが、とても印象深い1日になりました。過日の木彫家になっていた教え子の再訪と、方丈では乙佳さんと細部の打ち合わせがあったのですが、ともに妻を交えて楽しいひと時になったのです。
 


中庭の8つの水鉢

 
中庭の8つの水鉢では、メダカを分け棲まわせ、キンギョはあきらめた。この春に小倉池の模様替え(水を抜き、魚を移住させ、蓮池にする工事)があり、その間に餌場を失ったサギがわが家にも飛来。気付いた時にはすでに多くのキンギョが捕られた後だった。

 

 


高温対策

コンクリプール脇での作業
昨夏の異常高温で筒育てのゴボウは大被害をこうむったが、その高温対策コンクリプール脇での作業(育苗場への散水や、生ゴミバケツの洗浄)の簡便化。竹の支柱を更新する時期に入ったので、第2次のキュウリは手短にある畝で育て、その支柱から青竹を用い始めた。あるいは、夏野菜の苗の自給を容易にするポット作業のシステム化など、先週買い求めた16種類の品物を活用した

青竹を用い始めた

夏野菜の苗の自給を容易にするポット作業


ヒメジオン

キツネノボタン
ヒメジオンは裏庭で、キツネノボタンは新果樹園でと、特定の棲み場ではびこらせ、ミツバ、セリ、シュクコンソバ、あるいはタンポポなど青菜の端境期をつなぐ野草には複数の棲み場を与えるなど、旺盛な野草の性格と特色を見極めながらせめぎ合いはじめた。


スナップエンドウの収穫

畑がケシ畑のごとくになる時期でもある
スナップエンドウの収穫が始まる時期は、畑がケシ畑のごとくになる時期でもある良い花は残し、さもない花は、夏野菜への日当りを配慮して次々と抜き去る。その取捨選択に身勝手な一面を自覚しており、いつも少し反省させられる。週末には第1次スナップエンドウが最盛期に入った

良い花

デジカメ故の意外な活かし方も学んだ

遠方からの来訪者

夏野菜への日当りを配慮して次々と抜き去る

抜いた後

スナップエンドウが最盛期に入った


望ましき居場所を与えられた

養女たちにも化粧を施こせた
このたびの個展で求めてもあえた人形の一体の飾りつけに出かけ、おかげで望ましき居場所を与えられた、それまでの養女たちにも化粧を施こせた、と妻は大喜び。


踏み石作りが始まった

トウガンの苗を植えた
方丈では、左官仕事や塗装作業がたけなわで、タイルが張り終わり、踏み石作りが始まった。元キウイ棚跡(現ニラとツル性夏野菜畑)では、1本余分に育てる工夫と見た一角を耕し、トウガンの苗を植えた。妻は贈物に恵まれた1週間になったが、私はその私なりの活かし方をプレゼント代わりにした。銀座の花屋さんは個展で使用済のライラックを贈ってくださったので居場所を与え、アイトワで披露宴を催してくださった加藤夫妻からのクレマチス伸幸夫妻のギフトに入っていたロウソクには、ここぞという居場所を与えた。

加藤夫妻からのクレマチス

伸幸夫妻のギフトに入っていたロウソク


妻は彼女の創造性に触れて大喜び

木彫家になっていた教え子が、「父を案内したかった」といって、ヒョッコリとまた来訪。妻は彼女の創造性に触れて大喜び。私は父親の言葉に感謝した。「高校まで、学校のことを話さなかった娘が、短大になってしきりに話し始めたので」。私たち夫婦は、彼女に、これからの生きて行き方を火t理始めた。

 

父親の言葉に感謝