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 ストック型と「もののあわれ」 17/10/22  (17/10/08分)

 週初の未明に起き出してPCに立ち向かい、なんとか「正午までに」と急ぎ週記をまとめ始めました。3時でした。妻はいつも通りに起き出し、朝食と同時に昼食のカレーを用意して地域運動会の世話係として出掛けました。12時半にメールを開き、「ヨカッタ」と叫びました。問題はその後でした。

 「ヨカッタ」と叫んだのは、わが家の庭で乙佳さんが一寸法師のカマキリを見つけていたからです。嬉々と週記の推敲に移り、やがて空腹を覚え、正午に迎えるものと思い込んでいた後藤さんに電話を入れました。実はこれが「申し訳ない」ことをしていたのです。3時半に駆けつけた後藤さんは怒り心頭で、コーヒーも飲まず、カンカンに怒って引き返しました。この後、ザリガニのエサ捕りに出て、畝を無心で耕しています。夜に、翌日の予定を確かめましたが、その時に大事な一言を思い出し「シマッタ」と気づき、早速詫びのメールを後藤さんに入れました。間違いを確認できたのです。

 錯綜した日程の月曜日は、雨で明けました。蓄電池の新設と太陽光発電機の交換工事は予定通りに始まりましたが、予期せぬ判断を求められ、テンヤワンヤに。床下倉庫を整理する必要性まで生じたのです。なんとか歯科医に駆けつけ、初の入れ歯を装着。昼食の準備で居間に戻ってきた妻に「後藤さんはまだ…」と尋ねられ、グサッときました。昼食は、生涯2度目の伊勢うどん。その時に、喫茶の厨房で水道が唐突に故障。水島さんはつかまらず、やむなく乙佳さんに相談。その動きは速かった。最後の来客を見送ったのは日没後でした。雨は終日降り続き、蓄電池を新設する工事はずいぶん遅れたようです。妻が「水島さんは、またお倒れでは」と心配したのは夜のことでした。

 火曜日は、カフェテラスを占拠する工事日でしたが、なんとか曇天になり、日没までに片付きました。しかし多くの作業が翌日回しに。わたしたちは床下倉庫の整理に当たり、ストック型生き方の是非を自問自答。この整理の目処は3時にはたち、2人は畑仕事に移りました。まず第1のモロヘイヤを整理して、妻は冬野菜の種を買いに走り、私は2本目の長い一畝に仕立て直しました。その後、私は義妹にもらったミズナの苗を植え、妻はコウシンダイコンとコカブの種をまきました。

 1日延長した工事は翌夕刻には無事終了し、ヤレヤレです。2人は落ち始めたヤマグリを拾ったりザリガニに大きなミミズを与えて観察したりする心のゆとりも取り戻しました。それにしても太陽光発電機のメーカーを替えざるを得なかったのは残念でした。また金曜日の昼前から雨が降り始め、それまでの2日半もさまざまな動きをしています。3件の来客に応対。漆芸・黒田辰秋展観賞と記者クラブを訪ねて朗読劇開催の案内。ノラボウナ、シュンギク、そしてサラダ菜の播種。さらに母屋にあった不要になった家具を片づけたり、母屋のユーティリティの整理などに当たったりしています。

 かくしてまた雨が降り続く週末を迎え、前日の内に母屋の整理をしておいてヨカッタ、と思っています。方丈の雰囲気にあわせた母屋の部分的外装工事も目処が立ち、そのユーティリティに棚を新設しました。この日の京都新聞の夕刊に朗読劇の記事が載りました。当週のトピックスは他に、ノーベル文学賞を得た日系イギリス人が抱く「もののあわれ」に心を打たれたり、10日の衆議院選挙結果次第ではある種のハプニングを生じさせそうな予感がして、夢を馳せたりしています。パラダイムの転換が求められる昨今ですが、この予感は現実になって欲しいもの、とせつに願っています。

 


2度目の発見です

この庭にはそのうちの5種が棲みついていそう

カタツムリはキセルガイも含めると10種は棲んでいそう
カマキリの世界でいえば「わが国の一寸法師」に当たりそうな1匹を庭で、2度目の発見です。前回は卵嚢も見つけており、この庭で「棲みついているンだ」と感激。カマキリは、日本には約8種(世界では約1800種)が生息しているようだが、この庭にはそのうちの5種が棲みついていそう。今年は、カタツムリ(陸貝・マイマイ)の世界でも異変が生じているようで、これまでは珍しかった1種が目立つ。この庭に、カタツムリはキセルガイも含めると10種は棲んでいそう


屋外に設置する大きな機器

屋内設置
屋外に設置する大きな機器は変換機であり、肝心の蓄電器は別途、屋内設置が求められた。これは予期せぬことで、急ぎ判断のし直しを要し、床下倉庫に目を付けた。そこは、リズさんの部屋(と呼ぶが、ホームステイ者用の一室)の床下だが、整理して生かすことにした。戦前に母が買い求めた炭や練炭などを保管したり、妻が雑物を所狭しとばかりに放り込んだりしていたので、「良い機会をもらった」とばかりに整理することにした。だが、中腰での力仕事であったので、夜はシップを張ってバタンキューになった。

床下

戦前に母が買い求めた炭や練炭


初の入れ歯

長い2本目のトンネル栽培の一畝
初の入れ歯は(犬歯の奥の第一小臼歯)1本なのに、妻は馬鹿でかい容器を用意。毎夜、外して洗って入れておくが、妻は「カニのようネ」と見る。当週は、無心で畝を耕したり、ノラボウナ、シュンギク、あるいはサラダ菜の種をまいたりして、長い2本目のトンネル栽培の一畝もつくれた。そして金曜日の朝刊で「iPS細胞から心筋細胞量産」の記事を見つけた妻が、「総入れ歯になるまで頑張ってくださいね」と注文。


生涯2度目の伊勢うどんに恵まれた

アゲを刻み、カラッと炒めて伊勢うどん添えた
マクロビアンの初体験は伊勢で開催された時だが、半断食には、初体験の伊勢うどんを食べ収めにして望んだ。以来「妻にも一度、伊勢うどんを」と願って来たが、このたび生涯2度目の伊勢うどんに恵まれた。実は、先週の3泊4日の出張は手荷物が多くなり、別送にした。その返りの便の隙間に願ってもない品々を詰めてもらえており、その1つが伊勢うどんだった。「ならば」と妻は、アゲを刻み、カラッと炒めて伊勢うどん添えた。それがうまく伊勢うどんと調和した。


内山さんとピーター・ハーモンさん
この日最初の来客は遠方からの内山さんとピーター・ハーモンさん。ここでの遠方とは、朗読劇に誘いにくい、と言う身勝手な意味。現在、一人でも多くの人に、躍起になっている。


カフェテラスを占拠する工事

 

床下倉庫から放り出した代物
カフェテラスを占拠する工事は日没までに片付いた。しかし、メーカーを切り替えざるを得なかったのはいかにも残念だった。これから、床下倉庫から放り出した代物の分別や、不要になった家具の始末が始まる。


母屋の部分的外装工事

棚の設置
「方丈」周りで施した母屋の部分的外装工事。そのユーティリティを整理するために棚の設置も出来た。次週は、廃棄物と別途保管分を仕分け、収納し直さなければならないが、先週土曜に見舞った時の友人・小池さんの一言「掃除」をフト思い出した。