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時代の要請に応える 06/06/04
先週、庭で咲いたハマナスの花を見ながら紋別の友を思い出しましたが、その頃彼はオホーツクの浜辺でハマボウフウを掘っていたようです。西脇に出かけようとしていた土曜日の午後、宅急便が届いたのです。彼はいつものように夫人と一緒に掘ったのでしょうが、2人でも半日は掛かったと思われるほどたくさん入っていました。8軒で分け、賞味することになりました。
西脇でのシンポジュウムでは、「コウノトリと共に生きる」と題した豊岡市長の特別講演がありました。何10年か前から地方都市で始まったコウノトリの人工増殖と野生化活動の報告です。この活動を継承した市長は「私たちは経済的発展の陰で何を失ってきたのか」と自問するようになっています。やがて「環境と経済の共鳴」の重要性と可能性に気付き、ついには道徳心に富んだ人を育むために「子どもの野生復帰大作戦」を始めた、と報告されました。
この報告のおかげで私は基調講演がとてもし易くなりました。「時代の要請」に気付かせる内容でしたから、時代の変化や時代の要請に応える必要性や意義を述べ易くなったからです。とはいえ、世の中にはさまざまな人がいるもので、華道家の中にも時代の変化を敏感かつ深刻に受け止めていない人がいるかもしれません。そうした人には、どうしてそこまで華道家が意識の転換を強く求められなければいけないのか、とかえって理解しがたくしたかもしれません。
日曜日の夜に帰宅すると、九州の友から宅急便が届いていました。例年のように梅肉エキスが入っていたのですが、わが家が作らなかった玉ねぎとジャガイモ、そしてまだ太くなっていない夏大根が一緒に入っていました。久しぶりにおろし大根をたっぷりと賞味しました。
月曜から庭に出て、うっそうとした草や木とせめぎあいを始めました。自然はうまく共生すると生活を潤してくれますから、そのための作業です。近年は、自然を阻害することによって自らを窮地に陥れている人が増えているようで心配です。過日も、アイトワの喫茶に1匹のミツバチが飛び込んだのですが、感動すべきことなのに、あわてて逃げ惑い、転んでしまった若い女性がいたようです。たまたま居合わせた西洋人の客は、失笑を押さえるのに苦労をしていたとか。
妻はキンカンの実を収穫し、蜂蜜漬けにしました。私はワケギの球根を掘り出して畝を仕立て直し、いつでもモロヘイヤの苗を植えられるようにしました。鉢物の整理もしました。パンジーを植えていた長鉢をベゴニアの鉢に仕立て直したり、コンクリート花壇のパンジーに代えてインパチェンスを植えたり、ユリの苗を補充したりしたのです。温室の整理もしました。この冬はよほど寒かったとみえて、ついにハイビスカスとブーゲンビリアは芽を出しませんでした。加温していない温室では冬を越せなかったのけです。ガレージを覆わせているジャスミンもすっかり弱り、葉をすべて落したことはすでに触れましたが、元気に新芽を出しています。
庭が筍のシーズンに入っていたことをイノシシに教えられました。イノシシが侵入し、まだ頭を見せていない筍を嗅ぎ分けて掘り返し、すっかり食べてしまったのです。今年は花ユリやユリネの球根を花壇や畑にたくさん植えつけましたからイノシシ対策が急がれます。
ハナミズキとメダカの水槽で、信じられないことが生じました。ハナミズキがヤマボウシの花をつけ、1匹のメダカが手品のように水槽間を移動したのです。過日、窓先にコケを使って巣を作った小鳥のことに触れましたが、オオルリのようです。この窓先に巣を張った小鳥とイノシシのせいでハッピーは夏の別荘を失いました。庭のノバトの顔ぶれが代わりました。これまでのポッポ夫妻は縄張りを奪われたようです。台所の窓先にある金魚鉢で、水質の浄化実験を始めました。嬉しい便りが届いたり次の花が妍を競ったりしています。
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ハマボウフウです。妻は酢の物などではなく初めてクルミ酢味噌和えも造りましたが、美味。ハマボウフウは砂を洗い落とすのに手間が掛かりますが、砂浜で掘り出すのも手間が掛かります。この夫妻と4人で夏に掘り出した時に、冬に訪れて流氷を見たいと語りながら、10数年も約束を果たしていません。
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九州から届いた野菜です。わが家の夏大根はまだ小指ぐらいの太さです。玉ねぎはビールのつまみにも生かしてもらいます。スライスして晒し、鰹節をかけ、しょう油をさすだけです。この友は私の胃が弱いことを知ってか毎年1年分ほどの梅肉エキスを送ってくれます。
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広縁の側にあるジャスミンは花をつけ、よい香りを振りまいています。北と西側を家屋でふさがれた角に植えており、しかも半分ぐらいが庇の下に入ったような環境ですから、厳しい冬も無事に越えることができたのでしょう。
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色とりどりのラディッシュを義妹夫婦がつくり、届けてくれました。味わいや歯ざわりも異なっているように感じました。
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妻はキンカンを収穫し、蜂蜜漬けにしました。シロップは、夏場の昼間、庭仕事の途中などに氷水で割って清涼飲料水にしてくれます。夕方とか昼寝の前は梅酒を飲ませてくれます。のどを傷めたときは、カリン酒を用います。
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イノシシに水曜日の夜に襲われた筍です。この1本は、積んであった堆肥を1mほど掘り下げ、さらに土を30cmも掘って、軟らかいところだけを食べていました。被害状況を調べましたが、見つけただけでも17本もやられた跡がありました。その後翌日はネットを捲し上げ、翌々日は破って襲われ、大被害です。 |
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ズッキーニがここまで育っています。まもなく花をつけることでしょう。今年は媒介を人工的に試みることにしています。わが家の庭にはズッキーニの花の媒介を得手とするハチなどの虫が少ないようで、昨年は多くが受精できずに腐りました。
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