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冬への備え  07/09/02

 週初めの26日、ツクツクボーシが鳴きはじめました。八重の中国ホウセンカは20日から咲きはじめていたそうですから、冬野菜の準備をせよと急かされた気分です。そこで、収穫が終わったキュウリとインゲンマメの支柱を解体し、枯れ始めたフェンネルを刈り取り、堆肥の山に積みました。また、失敗に終わった第1次のズッキーニの跡にブロッコリーの苗を植えました。

 翌月曜日も、朝から畑に出て、前日支柱を解体したキュウリとインゲンマメの跡を耕したのですが、昼食のあとは新聞を読みながら昼寝をしており、その後は屋内で過しています。旅の疲れを覚えましたし、夜にはアイトワ塾の予定がはいっていたからです。塾では『次の生き方』をテーマにしていつもの勉強をした後、中国旅行と舞鶴出張の報告をかいつまんでしています。

 中国の報告は、後日開く恒例のBBQパーティーの折に、撮影してきた写真を映し出しながら改めて行なうことになりました。舞鶴の方は、自治体学会だけでなく「舞鶴引揚記念館」も訪れており、その印象にも触れました。そして、塾生と改めて引揚記念館を訪ねることにしました。シベリア抑留は日本兵だけの問題ではなく、満州開拓団については、長野県の2村の村長が下見をしたうえで村民を派遣していないなど、これまで知らなかったことが多々あったかからです。

 ドイツは不可侵条約を破ってソ連に攻め入り、1千万人もの人を殺しました。そのドイツ兵230万人を主に、24カ国430万人もの人をソ連はシベリアなどに抑留させました。その中には欧州戦線に投入したソ連兵を含んでいたとか。それはなぜか、気になります。また、ソ連は、敗色濃い日本を、不可侵条約を破って攻撃しましたが、抑留者に対する思想教育はドイツ兵ではなく、日本兵だけにしたそうです。これも、なぜか気になります。その日本兵は、3か月分の食糧を携帯するように指示されて冬の北に向かっていますが、その食糧を2〜3週間で食べつくしてしまい、厳寒の地で飢餓地獄の辛酸を舐めたとか。なぜそのような無計画なことをしたのでしょうか。

 火曜日から雨がちになるとの予報でしたから、火曜日も午前中は畑に出て、冬野菜の畝の準備をしました。収穫を終えた夏野菜の跡を順次耕し、鶏糞、油粕、灰、骨粉などを鋤き込み、雨をまって肥料を土になじませる作業です。結局雨は、水曜日の午前4時ごろから始まったのですが、雷交じりのスコールでした。この雨を半日ほどかけて恵んでくれたら、と嘆いています。そうすれば、大地に十分雨水が沁み込みますし、表土を流さずに済むわけですから。

 週の後半は、大垣市の緑化審議会に1日を割いています。また2年、会長を続けさせていただくことになり、中国や自治体学会で学んだことを交えて挨拶しました。新聞などの整理にも時間を割いています。百貨店業界が4強時代に入った記事にも目を通し、冬の時代への備えとしては逆行、との印象を得ました。中国からの帰路「あほにつける薬はないな」と安倍さんをこき下ろす声がJRはるかの中で聞こえたのですが、そのわけも新聞を通して知ることができました。

 旅行中に7冊もの本をいただいていました。読書の秋が楽しみです。久しぶりで青森から通う妻の生徒さんに泊まっていただきました。一番遠方から通う人ですが、戦中戦後の思い出話に花を咲かせています。友がまた、ご母堂手作りの散らし寿司をとどけてくれました。終末に迎えた来客とは、秋野菜を堪能しています。「今頃になって」と笑われそうですが、亡き母の遺言が出てきました。だから弟を始め、複数の立会人を得て開封しました。妻も私に似て、亡き両親の私物はソッとしておきたいようで、今頃思わぬところから出てきたのです。母は、よく私たちと言い争いもしていた頃に遺言を記していましたが、なんとわたしたち夫婦への感謝の言葉で結んでいました。意外でもあり、ありがたくもあり、しばし夫婦で思い出話に耽っています。


今年は20日から咲きはじめた、と聞いた八重の中国ホウセンカ。この植物は、日照時間が短くなったことを感じると花を咲かせるようです。
おそがけに種をまいたひまわりが花をつけました。種を結ばせるのか否か、興味津津です
種をとるために熟れさせた四葉キュウリを収穫しました。最初に結んだ実は野鼠に種を狙われたようで、すっかりなくなっていました。
ナスの切り返し。第1次の4本のうち、2本を切り返しました(右)。新芽を吹かせて秋茄子を実らせるためです。残る2本は、第2次のナスが本格的な収穫期に入るまで残しておき、その上で切り返そうと考えています。キュウリの季節が終わってしまい、糠漬けはナスだけになっています。
 

 

久しぶりで「モクモク手造りファーム」のパンを取り寄せました。1つ630円もします。めったに贅沢をしない妻ですが、このスペシャルブレッドは時々取り寄せて味あわさせてくれます。この度は、胃の摘出手術を克服した青森からの生徒さんにも味わってもらいたかったようです。
友のご母堂がお孫さんの誕生日にこしらえた寿司です。いつもお相伴に預かっています。この友も、わが家と同じで、母親に役割を与えています。
終末の来客に振る舞った今が盛りの夏野菜。ナスの他は、ゴーヤ、トウガラシ類、ツルムラサキ、オクラ、ハナオクラ、そしてモロヘイヤですが、収穫が終われば順次冬野菜の畝に仕立て直します。右は、モロヘイヤを生かしたソーメン。妻は初めての料理を試みるのが大好きです。