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アイトワ循環図

畑の加齢対策と多彩な来客 11/06/12

 週初めの5日のこと。畑仕事を終えて居間にもどると7時半でした。冬より2時間半も日が長くなったわけです。もちろん腹が空きます。そこで、居間では、スライスオニオンとか餃子とビールが、あるいはカナッペとかプロシュートとワインなどが待っています。これが夏の楽しみ。風呂は、ともかく腹を満たしたうえで、ということになります。

 今週は来客といただき物に恵まれました。来客は柴桂子先生に始まり、締めくくりは金曜日のキノコ博士、高山栄夫妻でした。その間に、橋本宙八さんご一家や、助っ人学生の高野京介さんをはじめ大勢を迎えています。橋本一家はいわき市にある手作りの自給自足生活空間を捨てた家族ですが、紋別の友人からハマボウフウが届いた日に迎えており、「これがおやつだった」ととても喜んでもらえました。庭に1本しかなかったトウカエデが枯れましたが、高山夫妻はこれまで庭になかったムククロジの苗木を持参してくださった。

 次のようないただき物もありました。母は和人形師ですが、使えなくなった人形ケースがあります。「活かしてもらえませんか」との電話から始まりました。早速軽トラックを愛用する福村乙佳さんに電話を入れてみると、丁度そのお宅の側にいるということで、運んでもらいました。きっと人形教室の生徒さんに活かしてもらえることでしょう。

 今週は、自然の美しさや野生の生き物の消息に触れる機会が多々ありました。畑仕事では、野菜の端境期をうめる工夫や、加齢対策に努めました。なにせ心臓に持病がある身ですから、庭仕事に励み続けたいので、なるべく心臓への負担を減らす工夫です。

 スナップエンドウを今年は2畝に分けて作りましたが、これが次年度のよき育て方を思いつかせました。時無し大根は薹が立ち始め、失敗でした。でも、夏に大根の種をまいた価値は充分にありました。今頃、アイトワ菜が自然生えし、7本ですが順調に育っています。私がまいた種はすぐに薹立ち、花をつけますので、それはどうしてか、と興味をわかせたのです。義妹がチマサンチェの苗をくれましたが、過日始めた古株の再生実験も成功です。どうやらチマサンチェは、来年から端境期をなくせそうです。キャベツは苗の植えどきを間違い、脇芽に期待、となりましたが、老化防止程度の成果を得ました。今年は、ネギをサルに襲われ、散々でしたが、次年度用の苗を買わずに済みそうです。いわば怪我の功名(?)です。これまでは初夏の大仕事の1つにゴーヤなどの竹の棚作りがありましたが、既製の棚を買って組立てたところ、来年から1時間仕事にできそうです。

 木の実に恵まれた1週間でもありました。先週はキンカンでマーマレードを作りましたが、今週はユスラウメの実で初めてジャムを作りました。サンショは2回目の収穫で600g。前回分を含めると1.2kgです。ジューンベリーは4kg近くの実をつけたようですが、ことごとく小鳥に食べられました。背を好き放題伸ばせたせいです。そこで、サクランボの木の剪定です。毎年2kgほど採りたくて、防鳥ネットで覆えように背丈を止めたのです、

 カフェテラスの藤を剪定しましたが、春先に蜂の姿を見かけなかったことを思い出しました。種が例年の5%程度しか付いていなかったのです。スモモにいたっては結実率ゼロです。そこで、人工媒介したアケビは?と見ると、実を結んでいました。どうしてスモモの人工媒介を試みようとしなかったのか、と悔むことしきりです。

 週末はこれから、綾部の志賀の郷まで妻を伴って出かけようとしています。ミツバチの師匠から、ホタルを見に来ないかと誘われていたのです。

前回、柴先生に訪ねていただいた折に、上七軒にある野中健二さんの店、「でにむどす」を紹介しました。このたびの柴先生は、ご自身のデザインで造ってもったとおっしゃるデニムの着物姿でした。よくお似合いだし、「とても気に入っています」と大喜びでしたので、とても嬉しかった。

助っ人学生の高野さんに訪ねてもらえましたから、過日の強風で倒されたトウカエデをまず1人で切り取ってもらいました。写真は、次の仕事(倒れた竹の切り取り)にかかっています。トウカエデは、庭には1本しかない木でしたし、妻と2人で植えた時のこと(16年前の5月下旬のことでした)まではっきりしている大切にしてきた木でしたから、消え去るときも印象的にしたかったのです。その昨年度の種がついていましたので「まいてみようか」と思っています。

原発事故を契機に、いわき市の生活基盤を捨てた橋本一家5人と再会し、女性4人で造った夕食で歓談しました。このご夫婦は、上の2人のお子さんを含め、5人の子どもを、すべて夫婦で、あるいは奥さん1人で出産されていますし、8mの井戸も独力で掘るなど自己完結型の生活基盤を長年かけて築かれています。過日、その捨てた棲処の様子を見に帰られたそうですが、300本のホタキにはたくさんのシイタケが出ていたとか。

ユスラウメの木。2妻と2人で収穫した1.65kg。妻が造ったシロップとジャム。そのシロップとジャムを活かしたデザート。橋本一家との夕食時に出ました。

ツタンカーメンのエンドウの支柱を解体した結果。右から、収穫物の残滓、支柱、支柱をささえる躯体に用いた竹。手前の容器の中身は、種を選ぶために残してあった収穫物。ちなみに、これらの竹は、3年ないしは数年に1度の割で作り替えています。

この度しつらえたゴーヤやヘチマを育てる棚。既製の組立式の棚に既製の鉄製の網を載せたかけです。使用後、鉄製の網はとりはずして雨がかからないところに収納し、棚本体は組み立てたまま畑の片隅みにでも置いて冬越させることになりそうです。冬野菜を育てるために生かすことができたら言うことなし、なんですが。

乾燥した環境を好むトマトに雨除けのフレームをかけました。そのための支柱を組み立てる作業は、これも夏の大仕事の1つですが、それは先週のあいだに済ませてありました。今年からもう1つの異なる機能を果たさせようとして組み立てており、その仕上がった姿は次週にでもご紹介できそうです。

フキを私が収穫し、妻が掃除をしてキャラブキにしました。例年ならタケノコも掘り出して、佃煮にするところですが、今年はすっかりイノシシにとられてしまい、かなわぬことになりました。