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自力本願と七変人 12/09/16
日曜日から朝はすっかり涼しくなり、昼に温いうどんを所望し、夜は合布団の上に毛布をかけ始めました。しかし、昼間は例年より随分暑く、冬野菜の種や若芽を食べる夏虫が元気に生き残っており、冬野菜の準備はどうするか、思案させられた1週間でした。
早いもので、TOSCAの一周年記念パーティが日曜日の夜にあり、とても賑わいました。このパーティを皮切りに、311原発事件に想いを馳せる出来事が次々と生じました。那須高原にセカンドハウスを持つ友人の来訪、そして茨城県東海村訪問、と続いたのです。
TOSCAのパーティでは、大勢のファンの中に顔なじみを多々見出し、私たち夫婦にはとりわけ有意義でした。橋本一家とわが家をつないで下さった柴桂子先生や、この一家が逗留している京町家を世話した財木孝太さんなどと出会い、酒盃を重ねました。他方、酒盃を止めた半時間もあったのです。私の現在の主治医夫妻もご参加で、「これ幸いに」と橋本宙八さんも巻き込み、緊急の相談ごとを持ちかけたからです。
パーティでは、私もスピーチを求められ、「めったに驚かない私ですが」と切り出しました。いわき市の福島原発から20数kmの山奥を事件後に訪れ、橋本一家が創出した手作りの自宅や道場を見学した時の驚きです。次いで、昨今の女性観、女性のパワーや直感力の是非について触れました。要は「自力本願の外化」に心を打たれた事例紹介です。
翌月曜日は、終日原稿作りに追われましたが、その最中に「明日、泊めて欲しい」と那須から電話がありました。30数年来の友人は、火曜日に、急遽京都のバプテスト病院に知人を見舞うことになり、わが家には午後4時に到着。富美男さんと除草の最中でしたから、友人にはしばし待機してもらい、夕食を富美男さんも交えてとりました。
心が真っ直ぐな友人は、海外旅行を一緒した思い出に目を輝かせ、那須では今も放射能検査済みのキャベツが1玉18円で売れており、誰も手を出していなかった、と風評被害に目をうるませました。いつもは寡黙な富雄さんも多弁でした。
水・木・金は庭には出ずじまいです。朝一番の大阪での所要から始まり、1泊2日の東海村出張と続き、金曜日は帰宅しながら終日外出同然でした。歯医者、岡山の友人夫妻との昼食、そして赤木曠児郎ご夫妻との出会いです。岡山の友人夫妻は、奥さんの仏画がパリで展覧されることになり、その関係もあって京都に出てきました。大丸の美術画廊でパリ在住の画家の個展が開かれており、そこで落合ました。そこで来日中の赤木曠児郎夫妻にお目にかかり、とても心惹かれました。なんと!随所ですれ違っていた人でした。
それにしても、火曜日の友人を待機までさせた除草は有意義でした。ちょうど今頃、イネ科植物やタデ類の多くが、あるいはミズヒキなどが花をつけます。たとえていえば、今のうちにそれらの100本を抜きさっておくか否かで雲泥の差が出ます。放っておくと、数年がかりで数万本の除草という大仕事を抱え込むハメになりかねません。そのギリギリのタイミングにさしかかっているのです。もっとも、自分で草抜きなどせずに、金融に手を出すなどして大金持ちになり、その道の専門家にやらせる、という手もあります。
それは私にはむいていません。いずれが架空か実体か、と思案させられてしまうのです。なんだか抜き去る野草にたいして失礼な感じがしますし、妻をプレイボーイにお任せするかのような気分にもされかねません。それよりも何よりも、いずれが他力本願か、自力本願か、と七変人に睨まれているような気分にされかねません。困ったものです。
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TOSCAに飾られている網田和彦さんの手芸。TOSCAを経営する姉妹は、マクロビアンの橋本宙八夫妻が産み育てた娘。網田和彦さんはアイトワ塾生で、橋本一家のファン。私はもう一度、今度はアミタさんと一緒に、半断食道場に参加したく思っています。 |
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目と鼻の先に、オニメンガスズメの幼虫がいました。玄関前の水鉢で、スイレンの葉が刻々と減る、と妻が嘆いていました。ついにその犯人を妻が見つけたわけですが、見つけたというよりも、目につくほど大きくなっていた、といったほうが正解でしょう。 |
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ハナオクラが最盛期に入りました。酢のモノ、サラダ、ネバネバ四君子など、さまざまな食材に活かされます。妻はいつも半数ほどの花を取り残します。食材として活かす分だけ採るからです。私は、資源枯渇問題を問題視しながら、ことごとく採ってしまいます。これは男女差の問題か、個人差か、その是非は、などと考えさせられます。間違いなく、これまでの英雄は「資源枯渇問題などくそ喰らえ」の総取りタイプであったようです。 |
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シカクマメも最盛期。新種のオクラも採れ始めました。シカクマメも、天ぷらや炒め物の他に、ナスやベーコンと組み合わせた惣菜など、さまざまな生かし方が始まっています。 |
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今週の美味は、ニシンとナスビの煮付けでした。男の子はとりわけ、母が煮る惣菜の味に郷愁を抱くようです。母の生前、妻はお惣菜を1品ずつよく交換していましたが、それはカンニングであったのかも。 |
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週末の昼食は「にしんそば」。週初めの昼食で、温いうどんを所望していながら、その後は暑い昼間が続き、ざるそば、天ざるうどん、あるいはソーメンなどが続いていました。 |
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野草を思わぬところで見かけた |
ミズヒキ |
週末の明け方に、花を咲かせたさまざまな野草を思わぬところで見かけました。門扉脇ですから、私も目こぼししていました。このミズヒキ、オオバコ、タデ類、あるいはイネ科植物2種などの100本ばかりの除草が、今週最後の庭仕事になりました。 |
タデ類 |
イネ科植物2種 |
100本ばかり除草 |
今週最後の庭仕事 |
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