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 本音の毒気と日にち薬 13/08/04

 ありがたい1週間でした。天候は2日続きのシトシト降る雨から始まり、適度に雨の日が混じり、週末に晴れたからです。また、結構多忙な日々が続いたのですが、それは雨で明けた木曜日までのことで、週末の2日は快晴でした。まるで今の私にとって、日にち薬のような日々でした。つまり、木曜日までは庭仕事に就きたくてもつけず、カラダを無理させずに済みました。レタスの苗とジャガイモが植え時を迎えた週末は晴れになり、慣らし運転を迫られた形でした。

 まず週初め。10時前から14時まで来客でした。それは膝を突き合わせるような講演の下打ち合わせとルーチンワークの後藤さんです。ですから、庭に出たのは金魚の餌やりと温室の水やり程度で、もっぱら屋内で(交信の整理、蜜蝋造りの後始末、保存中のタマネギを妻が使いやすいように収納のし直し、そして幾つかの講演の準備など)溜まっていた作業に終始。その合間に思わぬ成果に恵まれています。昼寝の練習ができました。妻と2人きりで午後のお茶の時間を過ごせたおかげで、考えに考えた末の決心を、くつがえすことができました。

 昼寝の練習とは、籐の寝椅子で読書中にうたた寝をしてしまい、これを期に「クセにしては」と妻にすすめられたことです。くつがえせた決心とは、妻が無煙炭化器の常設場など不要ではないか、と言い出したおかげです。言われてみれば、囲炉裏場で無煙炭化器がじゃまになるのはパーティーを催す時ぐらいです。そのマレな時のみ(移動させやすい)炭化器を移動させれば済むことです。そうすれば、常設予定地が空きますから、ブルーベリーなら幾本も植えられます。

 月曜日は、飛び込みの来客がありました。ミツバチの師匠の息子さんが仲間連れで立ち寄ってくださり、蜜蝋でハンドクリームやリップスティックを造る方法を教わっています。火曜日は、張り切って妻が起き出しています。東京の親友から「仕事で京都に行く」と知らされていたのですが、前夜の内に朝食を(わが家で)とれそうと知らされていたからです。しかも雨の切れ目でした。まず妻は、大きな収穫籠を手にして畑に出ており、庭を駆け巡りながらメニューを変更。初めて試みる「ミョウガ(の)ちらし(寿司)」に挑戦し、レパートリーの追加です。

 水曜日はリクチュール企画の件で、本件幹部の木田さんと中曽根さんと一緒に2つの学校を訪れて細部を打ち合わせました。その後一献傾けており、話題が途切れず外出は終日になりました。パラダイムシフトについて、旧暦(和時間を含む)の復活と、それに基づく生活リズムを取り戻す案、あるいはドイツの薬局のように漢方を同等に扱う案などで共鳴。帰宅すると、不気味なニュースが3つも入っていました。泊原発訴訟の第6回口頭弁論直前になって高校2年生の戸苅春香さんの意見陳実が認められなかったこと、メルトアウト、そして麻生副総理の本音です。

 木曜日は、佳菜子さんが来てくれる日でしたが、雨で明けたおかげでたっぷり会話を楽しめました。昼過ぎからの来客時には雨が上がり、彼女は1人で力仕事に取り組み、助けてくれました。おかげで、あばら骨の負傷は日にち薬の段階に入ったことを自覚しています。また、この日の来客には、これからとてもお世話になりそうで、とても感謝しています。

 かくして快晴の週末の2日間を迎え、慣らし運転を試みて、久しぶりに大汗をかいています。と言っても、混合レタスの苗とジャガイモの種イモの植え付けの他は、ナスの切り返し、あちらこちらの草刈りと除草、その途中で惨状を見出したピーマンと伏見とうがらしの手入れ、あるいは中国ホウセンカの移植などに限られており、大汗は好天のおかげです。おかげといえば、ナスの切り返しのおかげで、週末の夕食はまるでレストランのアラカルトでした。ピーマンと伏見とうがらしの惨状を手入れたおかげで、きっと次週週初めの食事も優雅になりそうです。

 

蜜蝋造りの過程を彬さんに見せたくて、先週水曜日に(一刻を争う巣箱の掃除をした折に)蜜蝋を採りましたが、後始末が遅れていたのです。一刻を争うのは、スムシ(巣虫)の被害を少なくするためです。ミツバチの巣とスムシの関係は、筍とコバエ(小蠅)の関係に似ており、巣や筍から湧き生み出すかのごときです。蜜蝋は固まるときれいな黄色になり、その下部にキャラメルのごとき蜜が沈んでいました。蜜蝋で油煙が出ないロウソクを造れます。

完成

妻が使いやすいように改める。これまで長年にわたって、紐に結わえて乾燥させて来ましたが、袋詰めに改めたのです。その方が保存作業は簡単ですし、妻の使い勝手も良い。もちろん袋は使える限りリユースします。これで、また1つは既成の概念から卒業です。単なる手抜きには惑わされずに、守るべき伝統は大切にします。

庭で採れたミョウガを活かしたちらし寿司は、上出来でした。たっぷり収穫した野菜のサラダに始まり、ナスをそえたシジミ汁でしめたあと、デザートは冷やした白桃でした。赤いオクラは初収穫。友人はわずか3時間ほどの滞在でしたが、その間に「応募川柳」の講評をまとめ、抹茶をたしなんでから次の仕事場に向かいました。


通路として活かせるように整姿した

悪い事例
彬さんが採用した夏野菜の支柱と好天のおかげで、大汗をかきました。新採用の支柱の中央部を通路として活かせるように整姿したわけですが、両サイドに植え付ける品種を(悪い事例は反省するなど)工夫して、次年度も継承すべし、と思っています。ちなみに、この時期に大汗をかいておくと、冬に風邪をひきにくい。


5種の野菜サラダ

ナスのグラタン
ナスの切り返しとは、すべての枝を根元近くから切り取って捨てさり、新しい芽を出させて更新する作業です。この捨て去った枝に付いていたナスはすべて収穫しました。この日の第2皿はバジルソースで味わう5種の野菜サラダ。次いで、ナスのグラタン(トマト、タマネギ、万願寺トウガラシも)と赤ワイン、〆はナスとキュウリの古漬けとヤーコン茶のお茶漬け。ちなみに初皿はプロシュートと冷えた発泡酒でした。

ヘチマの黄色い花が最盛期を迎え、夏らしい畑になりました。キュウリ、トマト、オクラなども背を高く伸ばし、黄色い花を競っています。


伏見とうがらしの実と葉は佃煮にされた

180gの大ピーマン
新式支柱の中央部を通れるようにしたおかげで、その向こうにあるピーマンと伏見とうがらしが(通れなかったために)収穫出来ていなかったことが分かりました。大きな実や、豊作の実の重さで折れた枝は、枝ごと収穫しました、早速伏見とうがらしの実と葉は佃煮にされ、180gの大ピーマンはそのまま一泊し、次週週初めの食事を賑わせそうです。