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 友だちと自然の恵み 13/10/13

 一週間は美しい夜明けで始まり、いろいろなことがありました。とりわけ前半は天候に一喜一憂です。雨との予報だった先週末は、降らずに済んで「よかった」。しかし翌週始めは、「やっと雨が降りかけた」との未明の期待は空振りで、夜明けを美しくしただけで終わりました。本格的な雨が、台風がらみで降り出したのは水曜日の朝で、その日は外出日でした。

 先週末の庭で繰り広げた講座は無事に屋外で終えました。金曜日のうちに晴雨二股かけた受け入れ準備をしたのがよかった。妻は風除室の大掃除を済ませ、私はそこに山椒の木を切りとって運び込んでいます。これらは、いずれは済まさねばならないことで、よきキッカケになりました。また、妻が昼食を「ピザパーティにしょう」と言いだしたものですから、雨に備えたピザパーティの準備も整えることができました。しかも講座の後で、少し気が張るパーティに時間通りに駆けつけることもできて、万々歳。問題は、少しバテ気味になったことです。

 バテ気味になったのは、雨に恵まれなかったせいです。植木鉢の水やりとキンギョの餌やりだけでなく、冬野菜の畝にタップリ水をやる必要がありました。そのつど、トンネル栽培のレースをめくり、苗を陽光に当てています。直射日光に慣らしながら成長を促す段階に入ったのです。もちろん微妙な配慮が求められ、朝にめくり、強い直射日光が射し始めると畑に飛び出してレースを被せ、日が陰るとまたレースをめくるありさまで、オチオチしておれなったのです。

 月曜日から外出が4日も続きました。月曜日は夕刻からある編集会議。あとの3日は午前中を病院通いに割いています。火曜日は雨の中を、後の2日はカラダに24時間機器をとり着ける検査でしたから楽しいはずがありません。それだけに、「友だちと自然の恵みはありがたい」と思うことが重なり、感激しています。3日にわたるタイづくしや秋の筍などの贅沢できたのです。また2日続けて午後は書斎にこもっており、雨にも感謝、です。冬野菜の水やりが不要だし、雨水タンクに水がタップリ溜まって豊な気分だし、気になっていた信書もしたためました。

 悲惨な火災を知った金曜日は、雨上がりの小鳥のさえずりで目覚め、体重は63kg以下に戻っていました。週末は朝食でたっぷり青菜を食し、ニンマリしています。午後から後藤さんに、村山光生さんが京都市内で開催中の個展会場に連れて行ってもらいました。

 この間に、また家具職人の森さんに出向いてもらっています。網田さんの提案で、現在進行中の工事している一角を、独特の雰囲気に仕立てることになったからです。

 庭仕事は、こうした合間をぬって励んでいます。まず日曜日は、ルーチンワークを済ませたあと、ウコギやサクランボの木の周辺で好き放題伸びていた野草の刈りとりです。妻はパーキングの除草。夜は、11時から始まるお決まりの番組をボケーっと見ましたが、その間に妻は庭で拾った小さなシバグリの皮をむき終わっていました。思わず私は立ちあがり、妻の肩もみをしていました。そのお返しでしょうか、私は妻に足をもんでもらいながら眠っています。

 樹齢半世紀のスモモの剪定にも手を付けています。しかし中断。佛教大学の学生のために、教材として残しました。40年ほど前に、私はこのスモモの木で大失策を犯しており、その油断と無知を学んでもらいたくなったのです。同様に壁面緑化でも「読みが浅かった」ことに気付かされています。30年前に採用しており、多大な恩恵にあずかりましたが、加齢には勝てません。

 今年は過去に例がないほど、クヌギが実を落としています。きっと、クマやイノシシが喜んでいることでしょう。それよりも何よりも、ハッピーを他山の石にしなければならないほど足腰を弱めており、心配です。かつてのように妻に飛びついて抱き付かなくなったのです

 


美しい夜明け

ドングリの実
美しい夜明けでした。肌寒い朝で、小鳥のさえずりと、少し控えめになったが夏虫の音色が、なぜか秋の深まりを感じさせました。ですから、これが今年最後の緑輝ける庭の姿になりそうだ、と思っています。ドングリの実が、屋根に、とりわけ風除室のガラス屋根に落ちて当たる音が賑やかなこと。間違いなく、まもなく紅葉が始まる、と想いました。


冬野菜の畝は歯抜けになりがち

苗を植え足したりする
種のまき方や土のかけ方が悪かったり、種や芽を虫に食われたりして、冬野菜の畝は歯抜けになりがちです。その歯抜け部分を埋め合わせようとすると、微妙な配慮が求められます。成長が早い種を追いまきしたり、仲良くできそうな苗を植え足したりするわけですが、期待通りに埋め合わせられたときは、実に爽快です。


混合レタスと末期のハナオクラ

サラダにしてたっぷり青菜を食しています

彼がつぶしたスコップ
混合レタスと末期のハナオクラが、夏野菜と冬野菜の端境期に大活躍です。とりわけパン食の朝はサラダにしてたっぷり青菜を食しています。この混合レタスの苗を植え付けた彬さんは元気にしているのかな。彼がつぶしたスコップ(水島さんに溶接してもらった)で週末に畝を仕立て、次の苗を植え付けました。

それは先週、網田さんから贈られたこの『袖垣』がきっかけです。母屋の勝手口をアルミ製から木製の扉に改め、アルミ製の窓にスダレをかけるなどして、独特の雰囲気を醸し出すことになったのです。網田さんに甘えます。

この小さなシバグリの皮を包丁で丁寧にむいて、栗ご飯を炊きます。栗と言えば、今週は大きな栗の実をもらっただけでなく、皮をむく容易な方法も学んでいます。今年は、ドングリも大豊作です。クマやイノシシは生食ですが、私は、いざという時はこの実は晒してクッキーなどに加工できることを知っています。


before

after

樹齢半世紀のスモモ
温度計道の周りやスモモの剪定にも手を付けていますが、中断です。剪定屑で道が埋まったときに、スモモを大胆に剪定すべきだと思いついたからです。樹齢半世紀のこの木の3割近くを切り取るつもりです。それは私の無知と油断が生じさせた瑕疵の埋め合わせです。
 

あれほど妻に飛びつき、抱き付いていたのに、妻に「ジャンプ!」とせかされても飛びつかなくなったハッピーが心配です。全盲になり、寝癖がつき、足腰の筋力が落ちて、ずぼらをすることに安楽を感じるようになったのでしょう。わが身の行く末を見るようで、心配です。