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 苗に急かされたココロとカラダ 13/11/24

 今週は、恒例の「志賀郷(さと)を愛する会」で綾部訪問から始まり、一泊2日の出張へと続き、先週末から数えて4日続けて庭仕事ができないはずでした。また週の後半も2度も庭案内の予約が入っているなど、予定が詰まっており、庭仕事は(佛教大学の学生を迎える)週の中日に集中的に励もう、と考えていました。ところが先週末、思わぬ来客が重なり、土・日と2日続けて、また週末には、冨美男さんを迎えたこともあり、予定外の庭仕事に携わっています。

 先週末(1日繰り上げたルーチンワークの後で)橋本宙八夫妻を迎え、庭で歓談しているときでした。思わぬ来客が重なったのです。「出来た!」といって、小さなスダレ持参の網田さんに続いて、タマネギの追加の苗を持ってきてもらえた冨美男さん。さらに和算の創始者・吉田光由の遺徳をしのぶ2人の知友です。おかげで先週末は、ピーナッツの掘り出しを兼ねたタマネギの畝づくりに当たり、日曜日は朝一番に、その畝にタマネギの苗を植え付けています。また、雑菌が入ったシイタケのホタギからエノキが出始めていたことを知り、慌てさせられています

 出張の朝は、三種のキノコとツルムラサキをタップリ用いた朝食を楽しみ、出張先では思わぬ収穫を得て嬉々として帰宅。翌朝(週の中日)はまるでライトアップのような朝日で明け、素晴らしい1日になりました。水島さんは小さなスダレを取り付けていましたし、雑菌が入ったホタギから、こんどはナメコが出始めたうえに、佛教大学の学生に大活躍してもらえたのです。

 2つの重たいU字溝を全員参加で移動。枯れたカシとスギの背が高い成木各1本の伐採。中庭のスモモを、いわば切開大手術するための助手。サクラの移植。早生ミカンの苗木の植え付け。スギの枯れ葉拾い。果樹園を横切る小路の切り石(を用いた)階段を自然石での化粧仕上げ。柿の実とり。そして、囲炉裏場で剪定屑の掃除を兼ねた焚火で、焼き芋作り、をこなしたのです。

 おかげで私は翌朝も大ハッスル。予定していたデスクワークを放り出し、朝食後すぐに庭に飛び出し、切開手術を始めたスモモのコンクリートを夢中になって割って取り出したり、竹のランタンを取り付けたり、あるいは、ここ3日忘れていた金魚に、水槽の水がぬるんだとみて餌をやったりしながら10時を待ち、エンジンソーを点火して幹を切り取ったところで頓挫、エンジンソーが故障です。そこで、母屋の玄関周りや、コンクリプールの周辺を手早く綺麗にして、向こう30時間余りにわたる楽しい時間に備えています。4つの約束ごとが待っていたのです。

 まず、友人案内の6人の来客を迎え、庭案内と歓談。その後は、大阪から網田さんを迎え、アイトワ塾の(外部講師を招いた)勉強会に出かけています。ビル・トッテンさんを招き、近著『本当はもっと良くなる日本の未来』をテキストにして、喧々諤々。その夜は、網田さんと鈴江さんに泊まってもらいました。実は翌朝、網田さんと鈴江さんのためにハプニングを用意していたのです。ところが逆に私は網田さんに驚かされています。私より早く起き出し、朝日を浴びながら竹のランタンを藤ヅルで補修していたのです。その完成を待ってハプニングを決行し、引き続いて(網田さんの大きな車で)アイトワ塾生5人と美術館巡り。なんと、帰宅すると、『ヒトに問う』が著者から届いたりしており、楽しかった1日が一層楽しくなっています。

 週末は、バイオ学(を講じる教員が引率した9人)のゼミ生を迎える日でしたから、カラダはハッピーのごとくにゆっくり休ませる予定でした。ところが、温室で育てていたエンドウの苗が大きくなり過ぎていたことに気付かされ、畝づくりを迫られました。また、畝づくりの最中に冨美男さんを迎えており、庭の一角を大胆に剪定してもらったのです。その山のようになった剪定屑の始末を受け持ち、運び始めるなど、大ハッスルする日になってしまったのです。

 


小さなスダレ

メーターなども隠す下ごしらえをした
新出入り口は、ほぼ(障子をはめる作業が残っているだけで)完成しましたから、網田さんの提案に従ってアラ隠しに手を付けています。まず、母屋の勝手口上部のアラ(アルミサッシの換気窓)を小さなスダレで隠しました。次いで、電気やガスのメーターなども隠そうとして、水島さんに下ごしらえをしてもらいました。

思わぬ収穫、それは水戸藩の「ココロとカラダの両面」での卓抜した先進性に気付かされたことです。江戸時代の総合大学ともいうべき「弘道館」や、医療面では薬草を駆使した民の健康管理策を採用していたことです。


2つの重たいU字溝を全員参加で移動

2つの重たいU字溝を全員参加で移動

二本の木の伐採
2つの重たいU字溝を全員参加で移動させるために、まず太い青竹を2本切り取り、立派な竿を作ってもらいました。その2本の竿で、6人がかりで持ち上げて移動させたのです。私が加わった1つ目の移動では途中で1回休んでいますが、2つ目の移動では、学生は一気に運びきっていました。この全員参加の大仕事に引き続いて、他の二本の木の伐採などは手分けして当たってもらいました。

6人の来客を迎え、庭案内と歓談。宗教の権威者をはじめ、様々な分野で名を成している人たちと庭めぐりをしたり、お茶を飲んだりしながら、愉快な語らいがを続きました。

アイトワ塾生5人と連れ立って、竹内栖鳳展の(嵯峨野の別荘で私は幼いころに遊んだこともあり、複雑な心境にされた)後、ミホミュージアムまで足を延ばし「根来」の美と歴史にふれる美術館巡りでした。ポスターの文字「根来」が弘法大師の手になることを知りえただけでも大収穫でした。用途不明の大きな盆のようなものに、とても心を惹かれ、ことを知りえただけでも大収穫でした。

久しぶりに三崎美夫さんから見事な鳥の写真が届いていましたし、こうも「難しいこと」を、こうも「優しく表現して」、どうしてこうも「深く考え込ませる」ことができるのだろうか、と考え込まされていた一書が、2冊も手に入りました。

このところハッピーの行動パターンがほぼ読めたこともあり、終始放しています。のどが渇いたり、小便がしたくなったりすれば立ち上がり、放浪しはじめます。その過程で、一夜を過ごす適度な場所として選んだところがありますが、なんとそこは、かつてマムシが「どくろを巻いていた」ところでした。