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アイトワ循環図

 アイトワの方程式と不思議な発見 14/01/26

 このような一週間は初めてかもしれません。久しぶりに風邪を引き、火曜日から5日間連続して庭に出なかったことです。もう1つのアイトワ流時間の活かし方を地で行くような日々にできたのです。それは(はからずもとか、遅れていたとか、おかげでなどと、事情は異なりますが)題材に恵まれたおかげです。残念なこともありました。東京の仲間と京都で会する久しぶりの集いに参加できなかったことです。もちろん、大寒の日も、パンツ一つで行う洗面を欠いていません。

 雪景色で明けた日曜日。ルーチンワークの最中から好天になったのですが、庭に出ず、掘り炬燵に入って読書の日にしました。前夜から扁桃腺を痛めていたからです。夜は、遅れていたユズ粉作りに手を付けて、居間はユズの香りが充満。体を風呂で十分に温めた上に寝酒の量を2倍にして眠気を誘い、さらに寝室では加湿器を働かせ、ストンと眠っています。

 夜分に、左足が激痛に襲われ、「何かの信号?」と少し不安になっています。睡眠中によく痙攣を起こし、目覚めさせられる部位ですが、20数年前のことを思い出したのです。脚がだるくて眠れなかった頃のことです。足元に箱を置き、足を乗せて寝たり、ゲートル状の布できつく縛って眠ったりしたのです。やがて背中に激痛が走って入院。原因は解らずじまいでした。後年妻に、あのまま仕事を続けていたら「孝之さんは死んでいたヨ」と脅かされています。

 にもかかわらず、大寒の月曜日、庭に出たくなったのです。剪定と寒肥やりの予定をオアズケにして、除草やコ−ヒーカスの始末ぐらいならいいだろう、と考えました。畑では今、ホトケノザやヒメオドリコソウが大きくなり、スズメノカタビラやハコベが花を付け始め、自生のケシが無数に生えています。途中で体を温めたくなり、鉈仕事。それで済ませばよかったのですが、新一輪車で居宅の軒先まで薪を運び上げたのです。夜はアイトワ塾。次の生き方にとってバックボーンともいえる「個と全体の調和」をテーマに、鼻水に悩まされながら、喧々諤々。

 一病息災とはよく言ったものです。火曜日は、「乗り合わせた舟(わがカラダ)はポンコツ」との自覚から始まっています。治っているはずの風邪が悪化していたのです。やむなく終日屋内で過ごしました。午前は100年後に想いを馳せる一文の修正に取り組み、妻が留守した午後は掘り炬燵の人となって、前日重版が決まった本の訂正に取り掛かっています。陽が落ちる前にハッピーの連れ戻し作業に当たり、風呂を焚き付けてから妻の帰りを待ちました。夕食後は、これまた前夜、タイミングよく網田さんにもらった宿題に嬉々として手を付け、吸入をして寝ました。

 水曜日から咳が始まり、この時点で自家製のカリン喉薬を取り出しており、金曜日の夜まで3日も続けてワンパターンの日々を過ごしています。温室のルーチンワークで庭に出た他は、昼間は掘り炬燵の人となって重版本の作業に没頭。夕食後は(妻に風邪を移してしまった関係で)風呂焚きを担当しながら、網田さんの宿題を仕上げたり、ユズ粉を仕上げたり、ヒビが入ったセメントを練る船の補修に当たったりしています。やすむ前は、焼酎の湯割りです。

 この間に、ハッピーの回復ぶりに驚かされたり、4件の来客と歓談したり、電話の修繕とガスの配管工事(居間を仕切った関係で、もう一口ガス栓が必要になった)に立ち会ったり、都知事や府知事の選挙の行方を推し量りながら原発問題に思いをはせたりしています。他に、後藤さんに駆けつけてもらう仕事が生じましたが、なぜかモーツアルトが聴けるように頼んでいます。

 かくして週末の冬らしい朝を迎えました。鼻は快方に向かい、セキもほぼ収まり、タンが出始めましたが、風邪をこじらせた妻は、前夜の残り湯で洗濯です。午後、私は掘り炬燵で重版本の訂正に終始しましたが、初めて妻がもぐりこんで来て、うたた寝をはじめました。

 


ユズの香りが部屋に充満

ユズ粉
ユズの香りが部屋に充満し、鼻が通る気分でした。遅れていたのが幸いし、風邪時の作業として最適でした。実を取り置いたら分から手を付け、次いで木に残していた分に手を出して(半分近くが痛んでおり、反省)、ガス暖房機でユズの香りをたのしみながら十分乾燥させ、金曜日の夜にユズ粉にしています。


コ−ヒーカスは畑で始末しています

鉈仕事
ゴミを出さずに済ますために、コ−ヒーカスは畑で始末しています。フィルターをいちいちばらして畝の肩に並べるわけで、面倒です。元気溌剌の時は後回しにしがちで、その溜まっていたカスを、カラダがへばった今こそ、とばかりに手を付けました。鉈仕事は、木クズを燃料に生かし、その灰を肥料にする作業で、真冬の除草で体が冷えたカラダを少し温めまました。


一輪車道を通って薪を運び上げる作業

 
調子づいて、居宅の軒先まで一輪車道を通って薪を運び上げる作業に取り組み、これは反省です。もう少し軽い風邪でしたら、用心して寝るより力仕事に取り組んだ方が、私の場合は風邪を吹っ飛ばせるのですが、そのカラダとの相談が加齢とともに少し難しくなっているようです。


宿題

 水曜日の夜に仕上げています
過日、竹の入り口で用いる「黒竹の花瓶敷き」を、中古の竹を用いてこしらえました。このたび、アイトワ塾の日に、網田さんは新品の竹を持って来て宿題を与えてくれたのです。実によきタイミングでした。気力や意欲をふるいたたせて翌水曜日の夜に仕上げています。

ハッピーのうろつく範囲が広くなり、夕刻になると所定位置への連れ戻し作業が必要になっています。妻が留守した火曜日は、私が引き受けており、咳をしながら当たったのですが、何と勝手に「夏の館=元ケンの小屋」に戻っていたのです。ハッピーに対して (犬に対して?)とても失礼なことをしていたようです。

ちょっとした不注意からセメントを練る船にヒビが入りました。その補修に「これ幸いに」と、金曜日の夕食時 (台所のガス火で火箸を焼き、プラスチックに穴を開けること) から手を付けています。実は木曜日に、NZ旅行で壊れたトランクの修繕が仕上ってきたのですが、これがヒントです。この後の作業は、風邪が治ってから手を付けます。


冬らしい朝を迎えます
この時期の好天の日は、冷たく透き通ったようなとても冬らしい朝を迎えます。このたびの居間を仕切る工事は、パソコンのある部分を(この景色と遮断して)閉鎖空間にしました。たったこれだけのことで、人の心理に与える影響が「これほど大きいとは」と驚かされています。