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方・型・形と一昼夜 15/10/25
快晴、前夜の冷え込みを実感、すごい一書に感激、そして向こう3日間を読み込んだ庭仕事、これらが週初めの印象です。朝はキンギョの餌やりに出て、一晩でミョウガが黄色く色づき始めたことを知りました。ルーチ読み良き込みながら後藤さんを見送り、すぐに庭仕事に移りました。
畑では、これ以上種を落させたくないホウセンカとオオバをまず始末。適度に自生する種を、適度に落とし終えたと見たわけです。次いで、これ以上ポットのままで置いておきたくないレタスとハナナの苗を、様々な畝の肩におろしました。そして、ブロッコリーやキャベツなどしっかり根着き、大きく育ち始めた冬野菜に液肥をまき、切り上げています。雨のない日が続きます。
月曜日は午後から1泊2日一昼夜の出張でした。帰宅する火曜日の夕刻から水曜日にかけて、待望の来客予定。ですから、朝食後すぐに庭に飛び出し、オクラの畝をタマネギの畝として再生する作業に取り組んでいます。まずオクラを、備中鍬を用いて抜き取り、堆肥の山に積み、裸になった畝に有機肥料をタップ鋤きこんで仕立て直し、「きっとこれが今年最後の大汗だろう」と思いながら液肥をまき終えました。そして、風呂の残り湯で汗を洗い落とし、早昼を済ませ、2年ぶりの児島を目指し出張です。京都駅と岡山駅で2度乗り換えを要する出張でしたが、無事に日程をこなしました。それは往路で一度妻から電話。「居眠りしていませんか」のおかげでしょうか。
火曜日の夕刻、津の吉の吉田さんから鶴田夫妻をわが家の門前で引き継ぎ、当週2度目の楽しい一昼夜を過ごすことになりました。11時まで湯割り焼酎で歓談、翌朝はテラスで朝食、そして厭離庵訪問と続きました。厭離庵では、児島でのスピーチを振り返りながら「方・型・形」と「ファッションとムーブメント」を話題にする機会もありました。鶴田夫妻は高名な無農薬有機栽培農家です。この日の3者は、何か相通じるところがあるようで、つい長居しました。
木曜日は自慢のツルムラサキの朝食で始まり、中3日近い骨休めのおかげもあり、土づくりの後は、緑の天蓋の最後の1本に手を出しました。大きなクヌギですが、スライド梯子と13段脚立で(向こう10年ぐらいは)自力で手入れができるように大剪定しました。よく切れる長勝鋸(4月にもらった)のおかげで、囲炉裏場がまた剪定クズで一杯に。土づくりとは、妻が3つもの長鉢にパンジーの植え込みましたから、手伝ったのです。妻はそのついでに、温室の掃除をしてくれました。最後は、薪ストーブでケモノを捕り出す作業でした。児島出張の見送りの車で頼まれていたことですが、再督促されたのです。手ぐすねを引いて取り組みながら、あほらしくなる結末でした。そこで、妻がその遺体を埋葬している間に、一仕事追加しました。このところ、久しくも雨がなく、土がカラカラになっていますので、畑や若木に液肥まきをしたのです。
金曜日は、同志社大学の女子学生2人を迎える日でしたが、庭仕事の手伝いは初めてとのことだし「2時までと」と、短時間でした。そこで課題は4つの分かりやすい作業を選び、歓談は昼食時に集中。おかげで作業の遅れをほぼ取り戻すことができました。2人に任せていた間に、植えこみたかった球根で大鉢を作ったり、これまでテラスを飾っていた3つのアサガオの長鉢をしまつしたりするなど、私もコマゴマとした作業に次々と当たれたからです。この2人と再会があり、もっと多くの時間を割いてくれれば、佛教大生や紹介者の松尾さんのように、次回は記念碑的な課題にも取り組んでもらいたい、と思っています。夜はTV録画の映画を見ました。
かくして週末を迎え、朝は妻から一言「希望」を聞かされ、午前は来客に当て、庭には午後遅くから出ています。その間に、仕込みたいものがあったので、妻の買い物について行きました・来夏は、近未来を時々語らう青年です、庭では、花卉の手入れに手を出しました。
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ドウダンツツジ |
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ミョウガ |
フリースのパジャマと、分厚い毛布がありがたい日々になった。一晩でドウダンツツジやミョウガがほんのり色づいており、前夜は「冷え込んだンだ」と実感。「(自生の)ホウセンカやオオバを今日中に始末しよう」。これ以上種を落とさせたら「大変だ」と、思った。 |
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訳者に礼の電話を入れ、569頁に及ぶすごい一書、と思った。これでダーウインが時代(の既成概念)といかに戦ったのか、が読み解けそうに思ったからだ。時は今「GDPを600兆円に」なんてこと言い出した人がいるだけに、進化論の古典からなにかヒントが得られるのでは、と興味をそそられた。世はまさに経済戦争を推奨している。へたすると「エコノミック」を再燃させかねない。これでまた、日本は無益な10年を過ごすことになりそうだ。 |
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背丈を超しそうなオクラの畝 |
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タマネギの畝に仕立て直した |
久し振りで、大汗をかく畑仕事になった。背丈を超しそうなオクラの畝を、2時間半でタマネギの畝に仕立て直した。鶏糞、灰、油粕、カキガラの粉、そして1輪車一杯分の腐葉土を鋤き込み、バケツ6杯分の液肥をまいた。今年最後のオクラの収穫では、指先ほどの実がたくさん採れた。「これは味噌汁の具に」と妻に頼んだ。 |
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鶏糞、灰、油粕、カキガラの粉、腐葉土を鋤き込み、バケツ6杯分の液肥をまいた |
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仕上げました |
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テラスでの朝食 |
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手入れする極意の一端を披瀝 |
広大な無農薬有機栽培のミカン園とマルタのブランドで有名な鶴田夫妻。その寸暇を惜しまざるを得ない栽培の達人夫妻に、やっとこしらえてもらえた一昼夜。なんとしても活かしたい、と思った。テラスでの朝食後、柑橘類を手入れする極意の一端を披瀝してもらえた。そして厭離庵で長居。 |
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厭離庵で長居 |
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厭離庵で長居 |
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ツルムラサキ |
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根元では「ムラサキ」を育てた |
このツルムラサキは、おそらくどなたも試みていない育て方だと思う。国が強要する農法とは真っ逆さま。20cmを超える葉はムチムチ。2cm近い太い軸の歯ごたえは、タマラナイ。まるでポパイのホウレンソウのように元気をくれる。しかもその根元では「ムラサキ」を育てた。今は、ツルの真下はネギの畝に。その畝の肩ではハクサイが育ちつつある集約農法の試み。 |
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ネギの畝 |
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集約農法 |
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剪定クズだらけの囲炉裏場 |
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鉢を温室に運び込み、刈り取る |
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話がとても弾んだ |
4つの分かりやすい作業とは、前日大剪定し、剪定クズだらけの囲炉裏場から、クヌギの枝を運び出し、8つのレモングラスの鉢を温室に運び込み、刈り取る。ミョウガを抜き取り、堆肥の山に積み上げ、最後はジンジャーを刈り取り堆肥の山の側まで運び込む。2人は群馬と大阪の出身だったが、共通点が2つあり、おかげで再びきれいになった囲炉裏場での昼食時に、話がとても弾んだ。 |
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朝の日差しはすがすがしい |
好天が続き、水不足の畑が気になりますが、朝の日差しはすがすがしい。「ここで読書をしている姿(形)」を見せられるように、もう少しゆっくりしては、と妻は「希望」を述べ、私は「そのうちに目障り」になるに違いない、と応えた。 |
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