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 真の農業と醍醐味 17/01/15

 サルがついに出ました。「メジロの取り分」の干し柿だけでなく、玄関の「しめ飾りの橘の実」も盗られ、オカゲで妻も得心です。と言うのは、暮れに、妻が「人間の仕業ヨ」と、珍しくも犯人を仮想したミカンの被害が、サルの仕業だと納得した、というわけです。その後、ルーチンの後も雨がつづき、書斎にこもりました。夜は逗留客と録画の「センテナリアン」を(これで3度目の)観賞。おかげで私なりに合点がゆき、これまで心掛けてきた「ちょっとした実験」の意義を追認です。

 月曜日も雨にたたられ、小やみの時に温室に出るのがヤッとでした。その折に、チマサンチェが大胆に収穫されていたことを知り、「妻も、やるなア」と感心しています。雨が「やっと上がった」と安堵したのは火曜日の朝、6時過ぎに起床したときのことです。7時間も眠りこけていたのですが、「今日こそは」と、心に決めたことがあります。先週末から気にしながら、風邪と雨で3日も続けて庭に出られず、取り組めなかった2つの懸案、白アスパラガスを容易に収穫するための畝の整備と、野バラの仕立て直しです。風邪気味だった妻も「散歩に行けそう」と嬉しそうでした。おかげで、爽快にして充実した気分で、しかもとても長く感じる1日を過ごすことができました。

 2つの懸案は共に、作業量もさることながら段取りの良し悪しが問われる真の農作業でした。また、この日はハプニングが多々生じたり、思い違いがあったりして作業は思ったように進みませんでした。にもかかわらず、爽快にして充実した長い1日になり、ウキウキした気分で眠りにつけました。

 ハプニングとは、まず昼食時に妻が「歯痛を訴え」えたこと。その都合で空白時間が生じたのですが、新聞を整理する時間に活かし、辟易としたこと。その間に、サルにさんざんな目にあわされていたこと、などです。思い違いとは、過日(大手のHCで)買い求めたアスパラガスの株では足らなかったのですが、最寄のHCでも扱い始めており、おかげで作業を滞りなく継続できtことです。それよりも何よりも幼友達から飛び切り嬉しい知らせが届い科ことがなんとも嬉しかった。

 アスパラガスの方は翌水曜日に整備をし終えました。その間に3件の大事な来客がありましたが、いずれも有意義な語らいができました。逗留客は妻の友人でしたが無事帰宅との連絡もありました。野バラの仕立て直しも段取りよく運び、翌木曜日の午後一番に完了です。この間に、方丈の地鎮祭を乙佳さん方式で執り行い、とてもヨカッタ。一番にここで泊まる人の幸せを思わず祈っていたのです。西洋シャクナゲの移植を要しましたが、これは枯らしても母は許してくれることでしょう。

 金曜日は朝餉の準備で妻が思わぬ一面を見せました。方丈は基礎工事に入り、水島さんは「裏の化粧工事」に手を付けました。私は、ブルーベリー畑の手入れを済ませ、カボチャとニラの畑の整備に手を広げています。妻は4月の個展に向けて追い込み中ですから、風呂焚きは私が受け持っています。かくして好天を期待していこうた週末を迎えたのですが、まったく当てが外れました。初雪です。乙佳さんは子ども連れで仕事に当たる予定でしたが、姿を見せません。ボタン雪が降り続き、ご主人の親方も、裏の化粧工事に手を付けた水島さんも、すぐに切り上げです。私は、日曜日から出かける2つの約束事があり、土曜日は終日庭仕事を予定していたのですが、動けません。大雪予報とにらめっこしながら終日書斎にこもり、新年会はキャンセル、泊りがけの訪問は延期しました。
 
 


注連縄の橘の実も盗られていた

妻は「ここに!」と、ミカンの袋も見つけ
「サルっ!」と妻。その視線の先は軒先で、サルの手が干し柿に伸びていた。あわてて飛び出して被害状況を点検。既に注連縄の橘の実も盗られていた。追って出て来てきた妻は「ここに!」と、ミカンの袋も見つけ、「アレ(先週のミカンの被害)もおサルさんだったのネ!」と得心。私は「サルに『お』や『さん』はいらん」と立腹。


元のまままのアスパラガス畑

新規に買い求めた株


想定外の出来栄え

元のまままのアスパラガス畑では、妻は上手に土を掘って白いアスパラガスを採り出せない。そこで一計。一石二鳥方式を思いつき、実施した。もちろん、新規に買い求めた株も植え付けた。その作業の過程で一石三鳥方式に思い至り、想定外の出来栄えとなり、ご機嫌この上なかった。


その隙をサルに突かれた

ムサシアブミ

ユキモチソウ
真昼間のことだし、昼食時間の間だけだからと、獣フェンスシの扉を閉めておかなかった。その隙をサルに突かれた。「そういえば去年も」と思い出したが、後の祭り。この時期になると山は餌不足になるようで、小鳥もムサシアブミユキモチソウの実までついばみ始めた。実は、サルの被害はこれだけでは済んでおらず、さんざんな目にあわされていた。


0余年来の幼友達から個展の知らせが届いた

 
70余年来の幼友達から個展の知らせが届いた。多美ちゃん一家が引っ越すときにわが家の愛犬歴が始まった。当時の一帯では、犬は放し飼いだった。パットも鎖がなく、荒縄につながれて私に引かれ、最寄り駅まで見送りに出た。70年前のことだ。多美ちゃんは、70余歳にして初個展。飛び切り嬉しい。大げさだが、私はなぜかグランマモーゼスを思い出した。


基礎が腐ったアーチを取り払った

切り取った野バラの枝

野バラの種
棘に悩まされながら徒長した野バラと、基礎が腐ったアーチを取り払った。後日、新アーチを立てるが、野バラの新芽がうまくアーチに登れば仕立て直しは成功。切り取った野バラの枝は、幾度かに分けて焚火で燃やす予定。その剪定クズから野バラの種を妻が見つけた。


方丈の地鎮祭を乙佳さん方式で執り行うことになった

この工事に関わる人や私たち夫婦の幸せを願い
方丈の地鎮祭を乙佳さん方式で執り行うことになった。思わず私は一番に、ここで泊まる人の幸せを祈っていた。なぜかそれが嬉しくて、この工事に関わる人や私たち夫婦の幸せを願い、次いで母のために植えた西洋シャクナゲの移植(は難しいので、枯らしかねないと)の許可を母に求めた。


アイトワ菜

オカゲでおいしい煮つけにありつけた

ブルーベリー畑の手入れを済ませた
金曜日。朝餉用の収穫に出た妻が、「先に採りました」とやや上気して採って来たのは山東ハクサイのごときアイトワ菜。この冬は、たった1本だけ現れ、見事に育った。こればかりはサルに先を越されたくない、と初めて妻が野生動物と競ったわけだ。妻の思わぬ一面を見た私は「うン」と同調するのみ。オカゲでおいしい煮つけにありつけた。の日、水島さんは「裏の化粧工事」に手を付け、私はブルーベリー畑の手入れを済ませた