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 間伐とAIと流儀 18/02/19

 この1カ月、温室では30年来のホウジュやマユハケオモトが枯れたのに、露天のセツブンソウはキチンと咲くなど、自然の不思議に多々触れました。このところAI時代への備えを気にし始めていますが、人生にも深く思いを馳せました。「ある赤子の育て方」に得心。八田與一の生き方に感激。親友の病状回復に安堵。退職後のライフワークに終末医療を選んだ医師にも巡り合えた。後藤さんの母は穏やかな往生でしたが、「方丈」での養生を楽しみにしていた稲葉耶季さんの死は、虚しかった。

 庭仕事は、雨天の日が少なく、私の流儀で随分はかどりました。いずれもスケールはミニですが、土木作業大工仕事、あるいは塗装作業だけでなく、シイタケ伏せ場の防獣ネットの補修やブルーベリー用の第2フレーム作りにも没頭しました。樹木とも随分関わりました。思い出深い剪定や、3類6本の苗木の植樹だけでなく、この庭最古(といっても樹齢60年程度)の太いモミジの間伐もしました。野菜とはダイコンがまだ細いのに収穫し始めるなど、少し食事のありように変化をもたらしています。

 思い出深い剪定とは、アーモンドくずれのハナモモ、クヌギまがいのカシワ、智照尼モミジ、あるいはためらい傷のハナモモなど、固有名詞付きの木々の剪定や、樹形の固定化を願った剪定をして、その剪定クズをオブジェ造りに活かす、などの剪定のことです。このたびは、大垣から贈られたシダレウメの剪定クズで、カフェテラスのオブジェを妻と仕立て直しました。プラムは逆に(この木の、西や北側は野小屋やヒノキ林で、日陰問題が少なく)今後は好きに育てる剪定をしました。さらに、3本あったクルミの1本を間伐し、1本は(後ろの渋柿のために)大胆に剪定したのです。でも、中庭のスモモはまだ手付かずです。この剪定が年内に済ませなかったことは、植樹後54年来初めてのことです。

 この1カ月。さまざまな職人さんとも付き合えました。太いモミジの間伐。重機を要するヤマザクラを切り取る相談。獣害防除の多様な抜本策の相談。あるいはNTTの電話の復旧工事、など。さらに、水島さんはアルミサッシ扉の転用で、中尾さんは恵方屋台への配電工事で、あるいは鷲鷹工芸の森さんは、喫茶店の什器を冬休み中につくろう作業でと、見事な技を発揮してもらえたのです。

 来客は、「間伐体験とエコロジーライフ」の催しをはじめ、多様な触れ合いに恵まれました。娘と孫を伴ったちあきさん。佛教大生の3人。素敵な医師は、八田與一の資料持参の岡田さんが紹介してくださった。次男と3男を伴った咲子さん。冨美男さんも久しぶりに。『イーハトーヴの風』のあんべ光俊夫妻は友だち連れで。瞳さんと乙佳さんは示し合わせて訪れ、妻と智照尼モミジの玉切り仲間になりました。このところ網田さんとケイタイが通じず、心配していると、元気な姿を見せてもらえました。

 外出は、アイトワ塾の柴山さんに連れて行ってもらえた「動物愛護センター」と、1カ月に4分野の医者を訪ねたことが印象深く、心に残って居ます。腎臓、心臓、老人市民健診、そして歯がポロッと欠けた治療で訪れました。おかげで、2頭の犬と縁ができそうだし、家庭医を見定めました

 このところ気象破壊だけでなく、人間破壊も気がかりな世の中ですが、足湯をしながら4つの報道でフェイクニュースの何たるかを学びました。ありがたいことに、滋賀県の有志が近く『線量計が鳴る』を公演しますので、フェイクに惑わされない人たちのオーラを吸収しあく、出かける予定です。
 


ベンケイソウが枯れた

露天のセツブンソウ
30年来温室で冬越させてきたホウジュ、マユハケオモト、オリヅルラン、あるいはベンケイソウが枯れたのに、露天のセツブンソウは節分の日から咲いた。これも自然の不思議だろう。ヒノキの玉切りを割ると洞があり、名も知らぬ昆虫の巣が現れた。10cm足らずの初雪はずいぶん賑やかな足跡を残したが、翌26日の薄雪は、未知の哺乳動物の不思議な足跡を残させた。大きな足跡なのに、門扉の下の狭い隙間を通り抜けており、しかもどのような歩み方をしたのかわからない。

昆虫の巣

ずいぶん賑やかな足跡を残した

未知の哺乳動物の不思議な足跡

 


八田與一という奇特な人

佛教大生も交えて歓談
岡田さんが八田與一という奇特な人の本を持参で来訪。ライフワークに終末医療を選んだ人の紹介も受け、佛教大生も交えて歓談。なぜか、ちあきさんから学んだ赤子の育て方(朋香さんと孫の天音ちゃんを伴って来訪し、オマルで排便させる流儀)を思い出した。八田與一は、戦中に台湾の人たちに銅像を建ててもらい、戦争末期の金属献納時は隠し、ほとぼりが冷めてから再建してもらっている。他のすべての日本人の銅像は敗戦後に取り払われたが、なぜか


スロープ階段南エンド

3つの懸案

3つの懸案
土木作業は、スロープ階段南エンドに目途を付け、ついでに3つの懸案を片づけた。大工仕事では無煙炭化器の雨よけカバーを完成させ、「言葉の難しさ」を振り返った。塗装作業は(学生時代のアルバイトで買い求めた)デッキチェアーだけでなく、木製植木鉢の防腐塗装もし、冨美男さんにもらったアネモネの苗を植え付けたブルーベリー用の第2フレームは既製の部品で組み立てたが、8日にわたり延べ20時間をかけた、これぞ私が生み出した流儀。シダレウメの剪定では、樹形の固定化を見定めており、切り取ったクズでカフェテラスのオブジェを仕立て直した。逆にプラムは、今後は好きに伸ばすように手を加えるなど、多々思い出深い作業になった。3本あったクルミは、1本を間伐し、1本は大胆に剪定。これで「緑の天蓋」の半分を、クヌギ(燃料やシイタケのホタギ材)からクルミ(次世代用の食料木)に代える作業の目途がついた。

3つの懸案

無煙炭化器の雨よけカバー

デッキチェアー

アネモネの苗を植え付けた

ブルーベリー用の第2フレーム

カフェテラスのオブジェ

3本あったクルミ

1本は大胆に剪定


野菜やキノコを活かす

ダイコンがまだ細いのに収穫

朝食に色とりどりの野菜やキノコを活かすことはこれまで通りだが、「ベーコンやソーセイジに代えてカシワを用い」始め、味付けが「酢をベース」にするようになった。ダイコンがまだ細いのに収穫を始め、水炊きやオデンなど、夕食の野菜料理を豊かにした。朝食のホットケーキや昼食のお好み焼きなどは食べ切らずに残して、午後のお茶に(庭仕事などで空かせた腹に)回すなど、食事のありようを見定め直し始めた。



太いモミジの間伐

間伐後

良き活かし方を与えた
太いモミジの間伐は2人のプロに頼り、玉切りにしてもらったが、お茶の時間にエンジンブロワーの手入れの仕方を教わった。3つの太い玉切りに、良き活かし方を与えた。その2つは、大豆と糀を届けてもらった乙佳さん(は板をとる)と、手編みの竹かごを届けてもらった瞳さん(は竹細工の作業台にする)、残る1つは妻が「花車止め」に活かし、智照尼モミジの玉切り仲間になった。この日、瞳さんは「主人から」と、3本の苗木をくださったが、ブラッドオレンジの1本とブドウサンショウは、太いモミジを切り取って日当りがよくなったところに植える。今年も妻は味噌を仕込んだ

手編みの竹かご

「花車止め」

ブラッドオレンジ

妻は味噌を仕込んだ


アルミサッシ扉を上手に加工

扉に転用

鉄平石の補修中
水島さんには、不要になったアルミサッシ扉を上手に加工して、「離れの床下倉庫(過日、蓄電器を設置した)」の扉に転用し、通気性を良くしてもらえた。この過程で彼は、私が剥がれた鉄平石の補修中であったことを知り、お茶の時間に「のろ」と、その活かし方(接着剤よりセメントで作るのろの方が優れている)を教えてもらえた。


間伐体験とエコロジーライフ」の催し

歓びをスタッフと交換したり

あんべ光俊夫妻の同伴者
冬休み中の喫茶店のテラスだが、「間伐材で焼いたピザを」との注文がついた「間伐体験とエコロジーライフ」の催しに活かし、無事に終えた歓びをスタッフと交換したり、久しぶりに迎えたあんべ光俊夫妻の同伴者の1人が愛妻を亡くされたばかリと知り、ココロをつまされたりした。