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蝋梅が咲かなかった 06/01/08

 初めて体験する年末年始でした。妻が新年早々寝込んだのです。結婚来初めてのことです。30日の金曜日は、まだ元気だった妻に手伝ってもらい、朝一番にモミジのトンネル(市道)沿いの生垣の下から掃除をしています。市道は、落葉の季節は毎朝のように、主に妻が掃除をしますが、市道際の生垣の下に溜まった落ち葉は、年に1度、年末に2人でするようにしています。

 続いて、妻は「温室のガラスも磨こう」と言い出しました。寒空の下で冷たい水をつかう作業です。午前中はこの2つの掃除で終え、昼食に頂き物のにしんソバを賞味し、体を温めています。午後、妻は墓掃除に出たあとは、お煮しめ作りと仏壇や神棚飾りなど屋内の仕事、私は外で落ち葉かきや楠の剪定をしています。夜は読み物をしながらウコンの粉作りに手を付け、その夜は元気にやすみました。この日、九州から講演を収録した紀要が届いています。

 大晦日、妻はもっぱら内で、私は外で張り切っています。巡回路の掃除を仕上げたうえに母屋の内庭も済ませました。ヒノキ林と裏庭までは手が回りませんでしたが、それは畑の長けて枯れたアスパラガスや寒さで枯れたセージなどの刈り取りとか、門扉側の道しるべ立てや腐葉土小屋の取手付けなどを優先したからです。昼食は、頂き物のソバのパスタを初めて賞味し、午後は、かつて顧問をしていた会社の社長ご夫妻が挨拶にみえたのを幸いに、お茶の時間にし、4人でニードウッドの有機栽培紅茶を賞味しながら歓談しています。そこまでは順調でした。

 夜、紅白歌合戦が始まる頃になって、妻が風邪を引いていたことを知りました。しかし、早めに風呂に入り、熟睡すれば簡単に直るだろう、と語らいながら夕食にしました。九州から届けていただいたサザエをつぼ焼きにしてくれましたから、珍しく晩酌をしました。そのあと、妻は髪を洗いに風呂場へ、私は教育TVの「ゼロ戦に欠陥あり」を見ています。その番組で、私たち日本人の悪しきクセを見事に描き出したものだと感心し、そのあとで紅白歌合戦を見て、日本人の悪しきクセは直らないのだろうかとガッカリし、再度にしんソバを味わって気を取り直し、早々に床につき、妻の風邪のツボを指圧しました。冬水仙や蝋梅が咲かぬままに新年を迎える初めての冬だ、などと語らいながら、翌朝はすっかり治っているものと思って眠っています。

 元旦は晴天で明けました。妻は熱が下がっていないのに、いつものように元旦のお勤めを済ませました。結局、妻はお雑煮に口を付けた程度でしたが、恒例ですから喫茶店を開けました。年始の方々などをお迎えし、咳が出そうになった4時過ぎに店を閉め、そのまま寝込みました。その後、4日の朝食までほとんど何も口にせず、できる限り眠っています。というのは、喫茶店が忙しそうな時間とか、私のために起き出したからです。元旦の夕食の澄まし汁とか、翌朝の雑煮、昼はたぬきソバなどの用意です。私は、お煮しめや頂もののタラコやスグキなどがありますから、1人で食事は十分出来るのですが、気がすまないというのです。もちろん食器や鍋の洗い物やイヌの餌やりとか散歩は私が受け持ちました。妻が不在時以外では初めてのことです。

 庭仕事は。4日の午後から伐採したクヌギの枝さばきから手を付けています。そんなわけで初風呂も4日で、ウコン風呂でした。この様子いかんでウコンをアイトワ流の沐浴財に加えます。5日に、妻はまだ風邪気味でしたが芦屋まで人形のミニ個展の飾り付けに出かけ、私は庭の見学者を受け入れています。これから地球デザインスクールでしばしば顔を合わせそうな建築家です。6日、妻はNHK文化センターへ、私は雑誌用のカメラマンを迎えたり、午後は庭でクヌギの枝さばきをしながら焚き火で芋を焼いたりしています。7日は、春から始まる大学の講義紹介文(シラバス)を送りました。かく年末年始を過ごしましたが、正月早々小泉さんにうんざりでした。



市道沿いの生垣の下に溜まった落ち葉掃除の様子です。1人で十分まにあう掃除ですが、1人でも多くの人に気持ちの良い朝の散歩をしてもらうために、2人でするようにしています。

ガラスを磨く前・左と・右の温室です。毎年、半日かけて磨いていますが、今回は屋根部を後日に回しました。ガラス越しに暖房機とその燃料タンクが見えますが、近く撤去したく思っています。水耕栽培を止めるまでしばらく使用しましたが、その後使っていません。中古ですが、欲しい人がいたら譲りたいと思っています。

 

毎年暮れになるとリースを届けてくださるご夫婦があります。他にも、立派な筍の瓶詰めなどこの暮れにもありがたい頂き物がたくさんありました。
門扉を入ったところにすえつけた2代目の道しるべです。心棒は、かつてオープンカフェで使っていた初代のパラソルの軸を廃物利用し、基礎のコンクリート部分はウエットティッシュのケースを生かし、セメントを流し込んで固めています。

腐葉土小屋に取り付けた取っ手です。落ち葉がいっぱい入った袋を持ち込む作業は、加齢とともにきつくなるはずですから、前もって取っ手を用意し、使い慣れておくことにしました。雨に打たれる場所ですから風呂用の取っ手を用いています。今も加齢を意識し、大工仕事などこまごました作業を重ねた1年でした。
クスの剪定をしました。2年に一度、剪定しています。今回は2メートルばかり(手前は切り取った分)切り詰めました。本来は大木になる木なのに、こんなところで発芽したものだから、切り詰めざるを得ないのです。

七草粥に用いる食材です。庭でやっとペンペングサ(ナズナ)が復活しました。左のスズナ(かぶら)と右のスズシ(だいこん)にかぶさっている中央の草ですが、野菜並みに虫に食われています。かつてははびこりすぎて困っていたのですが、いちど消し去っています。気付いたら一帯からも消え去っていました。あわてて庭で復元させているところです。