アイトワのホームページ
アイトワ循環図
高が知れてる 10/07/11

  庭が急に賑やかになりました。先週来のミツバチとオタマジャクシだけでなく、今週からカブトムシの幼虫にも気を払わなければならなくなったのです。

 日曜日の朝、雨はあがっておりホッとしました。庭ではネムやギボウシの花がまだ半分ほど残り、カンゾウが花期に入り、一輪ですがブッドレアが咲き始め、すでにミツバチは動いていました。昼前にトッテンさんを迎えました。養蜂の師匠からあずかった養蜂箱の改良型部品を引き取りに来てもらったのです。もちろんキンリョウヘンの植え替えやナスビの支柱などについて意見交換もしました。その最中に、巣箱の周りで無数のミツバチが乱舞し始めましたが、トッテンさんのお宅でも数日前に生じた現象であったとか。

 月曜日は快晴で明けましたが、朝から市街に出る用事があり、2時過ぎに帰宅しました。しかし庭に出たのは夕刻で、それは前夜の子どもたちと交わした約束のおかげです。最寄りに住むアイトワ塾生・伴さんの子どもたちにカブトムシの幼虫をあげる約束をしていたのです。腐葉土小屋から幼虫を掘り出して安全なところに避難させる時期に入っていました。結局、2人の子どもは見ただけで引き上げました。連れてみえた奥さんによれば、「主人に、見せてもらうだけにしろ」と言われた、とのこと。そこで、夜分に電話をいれて、モリアオガエルのオタマジャクシをあげる約束をしています。

 6日火曜日の5時、目覚めた私はヒグラシの声に驚きました。晩夏に鳴くセミだと思っていたからです。その後、朝めし前の一仕事・温室掃除に妻とあたり、次に庭に出たのは夕刻です。昼間は調べものがあったり、商社での後輩を迎えたりしたからです。夕刻、まず子どもたちにオタマジャクシをあげましたが、そのときに羽化したてのニイニイゼミをつかまえて安堵しています。夏一番に現れるセミであったからです。

 思えば、夏パターンに入っていました。早朝と夕刻に庭に出るパターンです。とはいえ、この夏は水と金に日割り書生を迎えますし、昼間はすっぽり木陰に隠れる庭になったわけだし、夜露に濡れずに済むわけですから「昼間の生かし方を考え直そう」と思って起きだしています。なんと再び、カラスにキュウリやズッキーニを襲われていたのです。急遽、日割り書生が来るのを待ち、防鳥ネットを買いに出かけました。冷房がガンガン効いた農協でも、蒸し暑い畑でも、教材はいくらでもありました。結局水曜日は、夕刻から所用で外出したこともあり、ネット張りの1日になりました。張り終えてから、これだけの時間と経費をかけながら、収穫できる野菜は「高が知れているなあ」と失笑しました。

 木曜日は留守番の日でしたが、疲れを覚え、夕刻までハッピーのテラスで待望の読書などにふけっており、庭に出たのは5時でした。今週は興味津々の2冊の献本に恵まれたり、とても気になる新聞記事が溜まったりしていたのです。

 金曜日の朝、ほぼ風邪菌に打ち勝てた、と自覚しました。そこで妻と2人で午前中を庭仕事に割き、妻は除草と草刈りに専念し、私は植木の剪定を担当し、果樹園一帯の様子を見違えるようにしています。その最中に、ニイニイゼミだけでなく、クマゼミとヒグラシの鳴き声を聴いています。午後から雨が降り出しましたが、久方ぶりの来客と入れ変わるようにして日割り書生を迎え、温室で、自然生えのクリスマスローズの苗をポットに植え替え、土の性質や雨水の生かし方などを教えています。週末は、妻と前日にひき続いて庭仕事に当たり、夕刻から恒例の商社時代の仲間との飲み会に臨みました。
 
カブトムシのサナギを手にして喜ぶ藍花。お兄ちゃんの晴太はいたずらなくせにサナギに触ろうとはせず、藍華はいわれるがままに手を出しました。翌日、この兄妹はオタマジャクシをとりに再来しましたが、偶然私が捕まえたニイニイゼミに、まずお兄ちゃんが触り、次に妹に触れさせていました。

畑仕事は、菊菜の跡を耕して義妹にもらったきゅうりの苗の植えつけ(月)から手をつけ、夏キャベツの収穫(火)、ニンニクの跡に自然生えした大葉の苗の植えつけ(金)などに当たっています。しかし、なんといっても大仕事は、慣れぬ防鳥ネット張りでした。襲われたキュウリは、お金にすれば高が知れているのでしょうが、とても悔しい気分にされています。

草刈りは、温室の西側にある細長い空地(それはヘチマとゴーヤの棚の下や第1次のインゲンマメやツルムラサキの畝の東側にあたる)をまず私が月曜日の午後に片付け、その草を京唐菜の畝のマルチングに用いています。妻は金曜日に果樹園の周辺を、土曜日に妻と2人で果樹の下草を刈りとっています。

庭木の剪定は、ヤマボウシや楓の枯れ枝とか徒長枝を切り取る簡単な作業から手をつけ(日)、「瓢箪ツツジ」やドウダンツツジの刈り込みから本格化し、カメリアやアオキの枝を透かす作業へと手を広げ(木),ついに金曜日から土曜日にかけて果樹圓の周辺に生えているタラノキ、メグスリノキ、そしてハナスオウを大胆に切り詰めています。

温室仕事は、まず妻と掃除をした(火)上で、中国ホウセンカの大鉢を2つ追加して4鉢にしました。次いで雨になった金曜日の午後に、日割り書生とクリスマスローズのポット苗を120も作っています。もちろん鉢植えの水やりや水槽の金魚の餌やりなどで毎日温室に踏み込んでいます。

キノコが出やすい季節ですから、これまでにスケッチしていないキノコが生えていないかどうかと庭を探し回っています。

スモモの木陰での午睡、これは苗木を植えた半世紀まえからの夢でした。この度、ハッピーのテラスが出来たのをいいことに、学生時代に家庭教師をして得たお金で買った家具を持ち出しました。ここで数時間過ごしたのですが、眠る暇がありませんでした。側によってきたハッピーに舐められたり、なでたりしながら読みものにふけりました。