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焚き火、ゴミと塵埃 11/11/13
 
 雨模様の「週末週始(!?!)」は印象的でした。5日の土曜日はお茶会に招かれ、月曜日は、「宗派を超えて」多くの人が神戸のポートランドに集った「祈りと音楽の祭典」に招かれたのです。そしてその夜、40年来予期していた1通の投書がありました。

 日曜日は小雨であけ、まず追加の玉ねぎの苗100本余と、チマサンチェとレタスの苗を計30本余り植えつけ、そのた上であるボランティア活動の関係者を迎えました。そのあと、そそくさと早昼を済ませ、20年ぶりのポートランドを目指しています。「祈りと音楽の祭典」に参加する前に、ワールド記念ホールを訪れたかったからです。その一角に、1枚の銘板を、30年近く前に独断で掲げる努力をしましたが、その時の経緯がとても気になっていました。そこでもう一度、この目で確かめておきたかったのです。

 「祈りと音楽の祭典」は、神戸平和研究所の主催で、東日本大震災鎮魂の意味も込めた集いでした。同研究所は宗教という文化の違いを超えた平和を希求していますが、それは長年にわたって私も願ってきたことです。今後の活動をおおいに期待しました。

 その夜に投書があったわけです。しかし、匿名で、わが家の文化の1つを中傷する内容でした。それは、私の手で行うようになってからでも48年来、とりわけこの30年来は定期的に行ってきた焚き火を、あろうことかゴミの焼却と誤解していました。残念に思うだけでなく、これは私たち親世代の怠慢でもあった、といたく反省しました。なぜなら、いまや煙を嗅ぎ分けられない人が大勢いますが、それは親世代が自然を阻害しかねない子育てをしたり、人工物に対する警戒心に欠けた躾をしたりしてきたせいでしょう。その点で言えば、豊かな自然に甘えざるを得なかったわが幼児期に感謝しました。

 同時に、311のようなことが次々と生じかねない日本に、つまり廃材で暖を取らざるをえなかったり、火事におののいたりしなければならない事態に思いを馳せています。近年の廃材には毒ガスを出す合板などが混じっています。これまで以上に、煙を識別する力の大切さや、望ましき煙の大切さを啓蒙する活動が求められているわけです。

 火曜日から天候が好転したのを幸いに、木曜日にかけて庭仕事に精を出しました。今年最後のゴーヤ、ナス、そしてヘチマを収穫した上で、ゴーヤやヘチマなどを育てていた棚や、秋ナスを育てていた支柱を解体し、冬野菜用の畝に仕立て直しました。新たにこしらえた畝の半分には、すでにポットで育っていた苗を植え付けています。残る半分に植える苗を、ポットで育てる準備も済ませました。囲炉裏場の側溝の補修にも手をつけました。なんとか紅葉期が終わるまでに仕上げたく思っています。2度焚き火をしました。火曜日は先々の風除室の土手から出た分を、木曜日は先週のツバキの背丈をとめた時の分を灰にしました。きっとこの焚き火も有名な建築家のココロを癒させていただけたようなことが生じていたのではないでしょうか。イノシシとの知恵比べは今も功を奏していますので、トンネル栽培のレースカーテン地を取り払いました。すっかり畑は冬景色になりました。

 雨の金曜日は、京都産業大学で350名もの学生を相手に「複眼的思考・総合教育入門」のゲストスピーカーを引き受けました。「未来が微笑みかけてくる生き方」との題を付けて、わが人生を語りました。週末を迎えました。雨が上がり日が射しはじめたのをしり目に当週記作りに熱を入れながら、夜の飲み会に思いを馳せています。いつもこの時期になると設けてもらえる一席で、ときどき経営相談に乗っている経営者との歓談です。

 

この銘板の文面をなぜ気にかけていたのか。この文面に落ち着くまでに、神戸市当局と数回のやり取りをしています。それは3つの理由が錯綜していました。根本問題は、ワールドが社名に選ばれていたことでした。

「祈りと音楽の祭典」の後で開催されたレセプションには250人が集い、その舞台ではボランティア参加の学生も挨拶に立ち、さわやかな気分になりました。駐日イスラエル大使も駆けつけていましたので、当初は少し「?!?」の気分にされていたのです。

母屋の一角から、母が使っていた手箒が出てきましたが、新品も混じっていました。90歳近くになってから買い求めたのでしょう。中央の分は使い始めて数年でしょうか。

囲炉裏場の側溝の補修にも手をつけました。それは、メートル法に基づいた既製の側溝蓋に望ましき寸法の製品がなかったためです。それは、U字溝に代えてとても尺貫法に基づいた古い瓦を用いたせい、といえなくもないでしょう。

最後の夏野菜といってよい収穫物と、すっかり冬景色になった畑。ネギやパセリの収穫は来年まで続きます。まもなく収穫期を迎えるのはヤーコンと生姜ですが、ヤーコンは、霜が降る前にまず葉を収穫し、茶葉にします。

同時に植えた4本のブロッコリーの中で、1本だけイノシシに傷められずにすみましたが、すでに花芽をつけ、その花房が大きくなっており、もうすぐ収穫できそうです。残る3本はまだ花芽すらつけていません。

13,000人のキャンパスで昼食をとりましたが、その席から見た光景です。山肌に沿って広がる美しいキャンパスでは、素晴らしいプログラムが展開されていました。その一環にチョッとだけ関われたわけですが、きっと大勢の共感を得られたものと信じています。