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アイトワ循環図

2種の罪と「ヒト」から「人」へ 12/10/21

 素晴らしい週初めでした。好天に恵まれ、フジバカマが咲いたかと思うまもなく、アサギマダラがヒラヒラと飛来しました。10時過ぎに、海詩 (ミーシャ)が約束通りに家族と到着、日帰りでしたが、庭中を1人で金太と駆け巡ってみせました。父親のドンさんは「運動不足なので」といって、薪小屋にためてあった玉切りをほぼ割ってくれました。

 会話は、母親のみかさんの通訳で、ところを変えて設けた2度のお茶の時間と昼食の計3回、とても弾みました。話題は、留守番役の海詩(ミーシャ)のおじいちゃん、つまり私の友人をはじめ、焚き火事件、NZのレイさん一家、あるいは2種に分別できそうな罪についてなど、と次々と変わりましたが、弾みました。それは、次に会する機会への期待という縦糸を、お互いに織り込もうとしていたからではないでしょうか。

 翌月曜日は、1人で終日、庭で過ごしました。午前中はバテ気味でした。きっと前日、ドンさんのペースに合わせたからでしょう。昼は、常寂光寺の鐘がいつものように鳴り響いただけなのに、無性に寂しくなっています。しかし午後は、とりわけ日が落ちる前の小一時間は、夕刻の梵鐘に元気づけられ、エンジンソーまで持ち出して大奮起。夜は、心筋梗塞と心筋症を混同し、「なにしに病院に行ってるンですか」と妻に叱られています。

 火曜日は、午前中は通院でしたが、アイトワの定休日ですから、午後はカフェテラスに一輪車で薪を運び込んでいます。水曜日は、天気予報で午後から雨と知り、朝食後直ぐに庭に飛び出し、久しぶりに畑仕事です。急に冷え込みが始まった木曜日は、作物のしずくが乾いたと見て取った午後から畑に出て、久しぶりに備中鍬を振りかざしました。そしてトウガラシを木ごと収穫し、早めに引き上げています。好天の金曜日は。午前中は諸用でつぶれましたが午後から温室に直行し、4つの水槽を掃除しました。2時過ぎから富美男さんを迎え、2本のニセアカシアを移植してもらいました。過日、富美男さんが植えたニセアカシアの側です。これら3本が花を咲かせばミツバチは大喜びでしょう。

 今、わが家ではホームビルダーの水島さんに時々来てもらい、集中豪雨対策に手をつけています。異常気象時代に備えた治水です。国も早めに手を打つべきだと思います。

 わが家では北面の生垣沿いの狭い空地を水路に見立てる工事から手を付けました。その関係で、北面のカシの生垣を剪定しました。この剪定くずは、次週末に迎える演習生との焚き火に使い、煙と健康や安全との関係について考えてもらおうと思っています。

 妻は24日からの個展にむけて追い込み中。いつもこの時期にシホウチクがタケノコを出し、トウガラシが末期を迎えます。ですから、私は風呂焚きだけでなく、タケノコの皮むきやトウガラシの葉むしりも担当します。私好みの佃煮を造ってもらいたい一心です。

 畑はあらかた冬景色になりました。第1次のナス、種取り用のシカクマメ、そしてトウガラシと、次々と夏野菜の支柱を解体したからです。種用シカクマメの跡はホウレンソウの種をまきました。ナスの跡は、タマネギ用です。トウガラシの跡を仕立て直すのは次週ですが、晩稲(おくて)のタマネギか第2次の冬野菜のために用いたく思っています。

 週末も好天でした。ハッピーを連れて囲炉裏場に出て、周辺に散乱していた剪定くずの整理から取りかかっています。かく今週も、随分庭仕事に精を出しましたが、もう1つ没頭したことがあります。それは、今道友信の「ダンテ『神曲』講義」を思い出しながら、これから若者に向けて発するスピーチの構想や添削に多くの時間を咲いてことです。
 

ドンさんは薪置き場の玉切をすべて持ち出し、延べ3時間近くかけて、ほとんど割ってしまいました。一家は、わずか6時間余の滞在でした。みかはその間、体調を崩しており、2時間おきに横になっていました。その母は、北へ、南へと近隣の散策。海詩は金太と走り回ったり、妻にミシンを使わせてもらったり、私に飛びついたり。

 
昼食は少し片付いた囲炉裏場で昼食をとりました。組み立て式テーブルは、私たちの新婚時の手作り。白い椅子は、みかの実家からもらったものです。最後のお茶の時間は、強い陽が傾きかけたカフェテラスで過ごしました。海詩(ミーシャ)は妻にペンギンの衣装を作ってもらって大喜び、オーバーロックミシンに挑んだそうです。

月曜日に、エンジンソーを持ち出し、立ち枯れクヌギの切り残し部分などを切り取りました。火曜日は、ドンさんが割った薪を、薪小屋はもとよりカフェテラの薪置き場など、しかるべきところに収めました。冷え込みが始まった金曜日に,久しぶりで斧を振りかざし、ドンさんが残した変則の薪に挑戦。薪クズ拾いもしました。


ナスの支柱を解体し

解体後

肥料を鋤き込み
水曜日は、第1次のナスの支柱を解体し、肥料を鋤き込み、畝に仕立て直したところで雨が降り始めました。これで、いつ富美男さんにタマネギの苗をもらって植え付けられます。畑にはまだ、第2次のナスの切り返した木が残っており、収穫が続いています。

冷え込みが始まった木曜日は早めに畑仕事を手仕舞い、夜なべ仕事に切り替えました。居間に持込んであったトウガラシの木から、佃煮にする葉や最後のトウガラシの実をちぎり取る作業です。金曜日の夜も、最後のトウガラシの種とりや、シカクマメやカウピーの種の収穫など夜なべ仕事に精をだしました。もちろん、風呂焚きも担当。妻は、眠くなるとアトリエから出てきて佃煮づくりをしていました。


種用シカクマメ

ホウレンソウ、そしてその奥はナバナ
急に冷え込みはじめた木曜日に、長い畝の一部である種用シカクマメの部分を、久しぶりに備中鍬で畝に仕立て直し、ホウレンソウの種をまきました。なんと、この長い畝で5種の冬野菜が育つことになります。手前からカブラ、ダイコン、ブロッコリー、白い布をかけてある部分がホウレンソウ、そしてその奥はナバナ。

今週の美味の1つは久しぶりの天ぷら。出始めたヒラタケとシホウチクのタケノコ、最後のハナオクラ、そしてトッテンさんにもらったカボチャを活かすことにしたのです。そこに、末期の2種のオクラ、ナス、エゴマ、トウガラシ、シクマメ、そして保存中のタマネギをそえました。