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新旧書生、ピザパーティ、その命 13/04/21
好天の下、早朝の座禅から始まり、冬のような小雨の下、そそくさと庭仕事を中断することで終わった一週間でしたが、多様なことに関わりました。この時期は、夏野菜の準備で多忙を極めますが、まず、人工ギンリョウヘンの設置。次いで、新旧書生を交えた夕餉。その後、恒例の頂き物の筍を分かち合ったり、綾部でピザパーティに興じたり、庭の山菜を堪能したり、2日にわたって亀岡に出かけたり、あるいはアイトワの調理釜の改良に手を付けたり、と続いたのです。
日曜日は5時から、天竜寺の塔頭・等観院の副住職の世話になって、これまでの書生の伸幸さんと、東福寺を目指しています。早朝の東福寺は新緑と空気がすがすがしく、実に爽快。カメラを忘れたのが実に残念でした。広々とした境内を半時間ほど散策し、たまに出会う掃除中の雲水と会釈を交わしながら心を統一。座禅はピーンと張りつめたような静寂の下に、8時まで。
帰宅後、翌日の午後までかけて、伸幸さんは、大小7つもの焼き物の水鉢を掃除し、水を替え、金魚や水草などを戻した上で、恐縮しながら故郷に帰ってゆきました。いわば書生の年期明けです。私は、昼食を交えた来客の他は、もっぱら温室仕事に精を出しています。シカクマメ、チマサンチェ、スーヨーキュウリなど夏野菜の種や、フウセンカズラの種をポットや苗床にまいたり、2つのホウキグサの鉢を準備したり、あるいは2つのガラス張りの水槽の掃除に手を付けたりしています。次の書生の彬さんは、私たち2人が留守をした間も含め、黙々と夏野菜の畝の準備。
この間の新旧書生が同席した最後の夕餉は、一升瓶の甲州ワインを出し、ワインに合う料理を妻は用意し、大いに賑わっています。にもかかわらず、伸幸さんを送り出した後で、酒豪の彬さんに説教です。すすめ上手の伸幸さんにつられてしまったからです。実は前もって、禁煙と節度ある飲酒を提案してあったのです。もちろん、私はハイライト60本のヘビースモーカーでしたから禁煙の辛さを知っています。また、これを機に私も休肝日をつくる、と宣言しました。
火曜日はアイトワの休日。私たち3人は、後藤さんの運転で陶芸家・村山さんご夫妻のお宅を訪ねています。丘陵地にある広々とした陶芸家のたたずまいで、その紆余曲折の人生を、つまり自己実現の過程を、たっぷり時間をかけて実感させてもらいました。もちろんその間に、ここまで来ていて「(養蜂の)師匠のお宅に立ち寄らないとは」どうしたものか、と悩みました。しかし、陽のある間に帰宅する要もあり「次の機会に」と、妻と互いに言い聞かせあっています。
週の中日は、午前中は庭仕事に没頭。午後から彬さんの運転で亀岡に出かけ、千代川で自然農法栽培を営む農家を訪れました。特殊な堆肥の他に、モロッコ豆や夏キャベツの苗をもらい、帰途、家族で営んでいる種苗店に立ち寄り、タラの苗木2本、オクラの苗6本、そしてオカワサビの苗を1本買い求め、家路を急ぎました。その道中では、この日2か所で手に入れた苗の植え場所の相談や、これからの世の中や仕事の在り方について意見の交換です。
木曜日、こんどは亀岡に呼び出されており、朝から列車で出かけました。無農薬有機栽培している幾つかの畑地を見て回るためです。亀岡で、ある形成外科医(一行)を紹介され、10名近くが車に分乗して千代川から南丹市にかけて巡っています。形成外科医が、無農薬有機栽培野菜を主とした食べ物と食べ方に関心を示して新業を立案中。時代の波を感じています。
金曜日はまるで初夏の陽気。彬さんと庭仕事に精を出したり、ホームセンターまで踏み石を買いに出かけたり、畑の冷え込み対策をしたりした後は、5時半から調理窯の試し使いです。その最中から予報通りの冷え込みが始まりました。寒い週末も、雨が降り出すまで彬さんと庭仕事。彼はゴボウの立体栽培に挑戦、私は主に温室仕事に精を出しています。
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一週間は「どんよりした心」がはれる嬉しいことから始まりました。この写真に「少しでも 心の癒しに役立てればと思っています」との言葉が添えられて、ポストに入れてもらえていたのです。三崎美夫さんが早朝にみえたのです。 |
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週初めに人工ギンリョウヘンを2か所に設置しましたが、偵察隊は週末まで来ていません。ミツバチが棲みついているもう1つの巣箱のハチは、活動を始めていますが、それほど活発ではありません。トッテンさんのハチはすこぶる活発で、分蜂したとか。今週は、蜜源とするタラの苗木を2本植えています。昨秋、冨美男さんが植え替えた2本のニセアカシアはまだ芽を出していません。 |
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新旧の書生とともに、素晴らしい華道の祭りに招かれ、大覚寺に出かけて見学しています。その生け花は、稀有な国宝の襖絵(本物は収蔵庫)のある部屋にも飾られており、2人にはそれらの襖絵の解説もしました。その後、常寂光寺にも出かけ、この華道祭の「集大成のごとき作品」も見学しました。 |
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常寂光寺の華道祭の集大成のごとき作品 |
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ピザパーティは火曜日で、窯づくりを指導願った陶芸家の招きに応じました。次いで金曜日は、わが家の窯の試用です。わが家ではもちろん、所要時間の半分を窯の改良に割いており、早速水島さんに手を打ってもらいました。そこでさらなる改良について意見を交換しています。この日まで伸幸さんに居てほしかったなあ、と思っています。 |
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ホウキグサの鉢 |
木製の鉢を補修 |
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温室仕事で最も手がかかったのは、2つのホウキグサの鉢を仕立てる作業でした。まず、木製の鉢を補修する必要があったからです。その1つの命は、今年限りで御用納めとなるでしょう。あとはほぼ腐食した木質部は肥料に、未腐食部は燃料に、そして金属とプラスチックは資源ごみとして業者と行政に引き渡します。 |
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順調に育っていました |
特殊な堆肥とは、某製薬会社が有効成分を圧搾抽出したあとの薬草を堆肥化したものです。薬草の種類は分かりませんが、それを用いて育てた農作物や苗はすこぶる順調に育っていました。わが家では庭の落ち葉の腐葉土を使い切りましたので、分けてもらいに行ったのです。 |
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ゴボウの立体栽培 |
ゴボウの立体栽培 |
プランタ−での野菜の育成 |
彬さんは、「プランタ−での野菜の育成」実験(ゴボウ、サラダカラシナ、ラヂッシュ、そしてリーフレタス)や「ゴボウの立体栽培」に挑戦しましたが、その前に「二十日大根」の種も直播しています。二十日大根は、これまで私はまともの育てられたことがない野菜です。 |
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