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アイトワ循環図

 北海道、ディオバン錠、そして科学 13/08/18

 大雨にヒヤヒヤすることもありましたが、4泊5日の北海道の旅は無事に、楽しく過ごすことができました。キッカケは、富良野の演劇工場で始まった『夜想曲ノクターン』に招かれたことですが、ならば「函館に立ち寄り、ついでに紋別まで」となり、これら投宿先で顔なじみと親交を温めることができたり、「つらつら考える機会」にも恵まれたりしたおかげです。

 8日午後に始まり12日(月)昼に至るこの旅の間は、留守居番との電話交信でしたが、常に10度Cは涼しいところで過ごしており、うらやましがられました。もちろん、函館の「岩盤浴」では大汗をボトボトかき、紋別の流氷体験室では零下25度Cにブルブル震えるなど、カラダを存分に刺激し、富良野での観劇ではココロを激しく昂ぶらせており、もっとうらやましがられています

 温泉もよかった。肋骨の疾患はずいぶん快方に向かい、左腕を高くあげられようになりました。心臓の疾患は、服用しているディオバン錠が副作用まで指摘され始めましたが、そんなことを心配するのがバカバカしくなるほど快調でした。問題は2kgも増やした体重です。

 大雨にヒヤヒヤしたのは、秋田から北海道にかけての豪雨(秋田県鹿角市では1時間に108.5mm、3時間で229mm。これは平均8月の1.5倍)で、JRが不通になったせいです。何とかこれを無事に過ごし、帰宅してから異常高温(四万十市西土佐の41度Cや、東京都心の夜の最低気温が30.4度C)の報に接しており、ビックリです。世界中が異常気象に悩まされている感がしますが、これは地球温暖化のせいでしょう。その原因は科学が進んだ先進工業国にあるだけに、先が思いやられます。温暖化は循環の一環などと称していた科学者は、今は何を考えているのでしょうか。

 ハッピーと金太は元気に迎えてくれました。庭は、5日も留守にしたのにそれほど変わっていませんでした。それは雨に恵まれず、草木の成長が抑制されたせいでしょう。インゲンマメが最盛期に入っており、ハナオクラの収穫が始まりました。楽しいメールも届いていました。庭仕事は、ウォーミングアップをかねて、その日の内に腐葉土小屋の封を切り、5つの鉢植えを作っています。それは妻が紋別から持ち帰った草木の苗を「なんとか根付かせたい」と願ってのことです。

 翌13日(火)は心臓の定期検診でしたが、心臓を止めたくなるほど驚いています。ディオバン錠に関する医者の応対です。ここまで科学界は腐敗したのかとの想いです。この間に、何とも嬉しい贈り物が届いていました。その後、木曜日の3時すぎまで庭仕事には出ずに、もっぱら屋内で過ごしています。棚経の僧侶を迎えたり、9月の講演で世話になる人に家族連れで立ち寄ってもらえたり、季節の挨拶でみえたご夫婦と歓談を楽しんだり、立派な切り花を届けてもらえたり、ワーポイント創りに精を出したり、あるいは彬さんを2泊3日で迎えたりしたわけです。

 金曜日は模範的な夏パターンになりました。朝は5時から3人で庭に出て、大汗をかき、朝食にネバネバ四君子が初登場です。夕刻も庭に出て、当週の庭仕事を締めくくっています。それは、かねてから組み込んでいた週末の外出予定に備えたもので、いわば早起きの演習でした。彬さんを連れて岐阜県の飯沼まで軽4輪で出かけ、阿部ファミリーを訪ねる約束でしたが、出かける直前になって17日土曜日はお盆の帰省ラッシュと分かり、5時出発にしたからです。

 昼間も理想通りの夏パターンでした。もっぱら屋内で過ごし、頭がさえた時間とボケた時間で使い分けたからです。台湾の陳さんとNZのみかさんから嬉しい知らせがありました。陳一家は待望の女の子に恵まれそうです。過日、台湾の要人に随行して来日したようですが、帰国第一報でおめでたを知らされました。みかさんからは、わが国とは対極の報で、未来世代の幸せをおもんばかったと思いたくなるNZの一面を知らされており、これにも大喜びしています。
 


タイマツソウ

タイマツソウの群生

腐葉土をたっぷり用いて植え付けました
紋別では、タイマツソウの群生を見たくて寄り道をしました。妻はタイマツソウだけでなく、イタヤカエデの苗木まで引っこ抜きました。フカフカした堆肥のような土に生えていましたから、簡単に抜けたのです。帰宅するとまず、これら草木の苗を、わが家の腐葉土をたっぷり用いて植え付けました。これが当週最初の庭仕事です。


インゲンマメ

インゲンマメが主菜
帰宅した日の夕食は、インゲンマメが主菜でした。インゲンマメが最盛期に入っており、たくさん収穫できましたから、大部分は「お友だちに」といって妻は残し、残りを炒めてくれたのです。おいしい野菜をタップリほおばりながら、「我が家に帰っている」との実感です。


ぶっかけそうめんの具

シカクマメ
2年前にシカクマメの種をもらった村上瞳さんから楽しいメールが届いていました。「里帰りしたシカクマメがようやく収穫できました!」「お里帰りのマメはほのかに甘くて美味しかったです。アイトワエキスを吸って、美味しくなって戻ってきたのでしょうか!?」「まず、ぶっかけそうめんの具に活かしました」。わが家でも収穫が始まっています。

翌朝のことです。家族つき合いして関東の家族の母娘から、何とも嬉しいドイツ旅行のお土産が届きました。ハーフ&ハーフが好物の私の誕生日にと、2種のドイツビールをはじめ、嬉しいもの次々と飛び出す重たい宅急便でした。

棚経の日を迎えましたが、野菜籠はわが家の畑ですべてを●、花の大部分も庭で間に合わせました。もちろん仏飯に添えた惣菜も、多くは畑の産物です。父は大喜びでしょうが、母は「アンタ、ケチやネ」と、妻に語り掛けたことでしょう。母は買い物好きで、自家製を用いると始末をした、と見たのです。僧侶は逆に、「世も末だ」と言わんばかりの話をしてくれました。


竹の支柱
立派に育てた切り花をまた届けてもらえました。花を育てるのも名人の戸石さんは、玄関わきに置いて帰り、バイクで引き返す途中からよく電話を下さるのですが、そのわけがこの度わかりました。私が飛び出して転びかねないことを心配してもらえていたのです。


トマトの支柱を解体した折の成果物

焚火の熾きにジャガイモやサツマイモを
週末の台所は、昔の農家のようになりました。前々日の焚火の熾きに翌朝ジャガイモやサツマイモを突っ込んで置来ましたが、その成果物や、前日トマトの支柱を解体した折の成果物が、流しのそばに無造作に並んでいたからです。当週を境にして夏野菜の支柱は次々と消え、畑は冬装束(景色)に代わってゆきます。