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アイトワ循環図

 選択と決断 14/04/13

 次々と花が咲き、新芽を出し、庭の様子が刻々と変わるこの時期に、2日間も家を空けました。5日の土曜日から四国の松山まで、アイトワ塾の仲間4人と出かけたのです。前夜から大阪の2人には泊まってもらい、京都の2人は当日アイトワで合流。小雨の中を車で出発です。

 この旅のために、ルーチンワークは金曜日に前倒し。そのあと(大阪の2人を迎える直前まで)除草に精を出しています。この日は相当量の脳内モルヒネが出たようで、腰がくたびれるたびに背を伸ばせる作業(筒育てのゴボウの種まき、ロウアガキとシチダンカの交換移植、あるいはキンカンの剪定など)を次々と思い付いており、無我夢中の庭仕事になりました。

 松山には帝人の巨大な工場があり、そこで世界に冠たる事業が展開されています。人類はさまざまな局面で窮地に追い込まれていますが、その一面(衣食住の一角である衣の面)で光明が射しており、その光を目の当たりにしたくて出かけました。この見学会は(特許問題などで制限されていますが)静岡県の小学生の要請で現実化。いわばそれに便乗したわけです。

 実は、4月5日はアイトワの28回目の誕生日でした。また小学校の(卒業来初の)同窓会の日でもありました。その上に、道中で訃報にも接しています。これらをすべて割愛し、決行した見学会でしたが、参加して「よかった」と思いました。アパレル時代の後輩という人にも会えました。帰路は、坂本龍馬ゆかりの地に立ち寄ることもできました。また、この日のわが家の夕食は、カレーライスのあと、前日用意された恒例の赤飯という初の取り合わせで、これも楽しかった。

 月曜日は前の2日(土曜日は京都でも雨が降り、日曜日は時雨がちで土を緩めた)とは打って変わって好天で明け、絶好の除草日和になりました。問題は、ハクモクレンの落花でした。そこで、予定していた除草と第2次ミブナの跡の耕し直しを急いで済ませ、4時からハクモクレンの落花掃除に当たりました。少々オーバーワークになり、バテましたが、おかげで減量できました。

 火曜日は、通院で始まり、久方ぶりの夫婦ゲンカ、木陰のテラスでの花の宴、そしてHCでの買い物と続き、よき骨休めの日になっています。夫婦ゲンカは考え方の相違が生じさせたもので、いわばわが家流の善意のぶつかり合いでした。花の宴は、元匠先生を瞳さんの案内でお迎えし、アイトワ流のおもてなしをしたわけですが、哲範さん一家に(1つのパターン)を学んでもらえたはずです。この日、明範クンは母親・未花ちゃんに連れられて入学式に臨んでいます。

 水曜日は好天で、上々の出だしでした。午前中は前日買い求めた第1次夏野菜の苗を、初めて試みる方法で植え付け、午後の来客に備えました。その後、コウシンダイコンの跡を仕立て直し、下校した明範クンにレタスの苗を、トマトの畝の肩に植えさせました。締めくくりは寝る前に哲範さん一家と2時間ばかりの第1回勉強会。4連泊の妻の来客にも参加してもらえました。

 初夏のような木曜日(哲範さんが初めて庭仕事に参加し、明範クンが「キンギョと約束」を交わした)と、金曜日(私たち夫婦は別件で4時半からそろって外出。帰路、私は乗り越し事件を、その間にハッピーは新事件を生じさせた)は、共に記念すべき日になっています。

 このところ連日のごとく木陰のテラスで、哲範さん夫妻は予約していただいた人形教室の生徒さんに昼食を振る舞っています。庭は(この両日、明範クンだけでなく哲範さんも手を出し)とても小ざっぱりした、ように思われます。かくして週末を迎えました。未花ちゃんは伴夫妻に訪ねてもらい、小学校の校風などを学びます。私はまたルーチンワークを前倒し。その後夕刻まで外出。妻は夕刻から、哲範さん夫妻と一緒に、久しぶりにテラスでミニ音楽の夕べを催します。思えば今週も、嬉しい来訪者頂き物、あるいは予期せぬ出来事に恵まれています。


 


交換移植
交換移植とは、ロウアガキの苗木をスコップで掘り出し、その後に鉢植えのシチダンカを地におろし、その空いた鉢に掘り出したロウアガキを鉢植したことです。キンカンの剪定は、3度目の腰がくたびれたときに「そうだ!」と思いついて取り組んでいます。この剪定は時期外れでしょうが、虫害対策と背丈を縮める2つの狙いを心に秘めて取り掛かりました。アイトワの庭で柑橘類が虫害に遭った初めてのケースです。

キンカンの剪定

剪定後


見事に読み上げました

記念写真に納まりました
この静岡県の小学生は、見学会に家族で参加し、課題図書(今関信子さんが受賞された)の感想文を朗読するように会場で依頼されながら見事に読み上げました。久しぶりに工場らしい工場(往年は4200人が、今は1400人が活動)を訪れ、感慨深げな記念写真に納まりました 。

おかげで、網田さんの運転で(昨年の伊方での半断食、この2月の今治出張、そして今回と)本四間を結ぶ3本の橋をすべて渡ったことになります。帰路は、今治経由を選択して2月に泊まった民宿の世話になり、福山では坂本龍馬が(暗殺7か月前に)4日間も泊まったとされる旧家に立ち寄り、竜馬が過ごした隠し部屋でしばしその後の日本に想いを巡らしています。

龍馬が暗殺7か月前に4日間泊まった旧家

 


ハクモクレンの花びら

花びらでマルチング
4月7日、早朝からパソコンに取り組んでいたら、明範クンが学校に出かける前に「金魚(とメダカ)の餌やりを済ませました」とあいさつ。上々の出だしです。そうだ「前日教えてあったンだ」と思い出しました。そのあと、夏野菜(キュウリ、トウガラシ、ナス、そしてトマトの計16本)の苗を初めて試みる方法(かきとったハクモクレンの花びらでマルチングし、トンネル栽培)で植え付けましたが、その時に明範クンが畑の水やりを忘れていたことに気付かされています。

久しぶりに木陰のテラスの覆いを取り除き、花の宴を開きました。元匠先生の足の都合で木陰のテラスに椅子とテーブルを持ち込みましたが、これは初めての試みです。


恋人同伴?

小鳥もひっきりなしです
嬉しい来訪者が続きました。佛教大学のOBは恋人(?)同伴でした。万葉生け花研究家でもある庄司先生は、(未花ちゃんがサクラの花びらが降り注いだトレイに載せたコーヒーを庭に出前しましたが)サクラの花びらをコーヒーに浮かせて喫しました。井戸枠水槽に水浴びに来る小鳥もひっきりなしです。


成長しすぎてついに爆発

都城の手作り野菜
予期せぬ出来事の第一はキャベツ(4.1kg)が成長しすぎて。ついに爆発したことでした。嬉しい頂き物は、都城の手作り野菜に始まり、今関信子さんの(未読の)著書や知友が著作の『デニムの耳』、初掘りタケノコ、火曜日の花より団子など、仏大OBの「こもいけポテト」、などと続き、最後は伴さんの新製品であるスカーフや「人形用に」とくださった糸くず、でした。

今関信子さんの著書

スカーフや糸くず