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アイトワ循環図

 家族と地球の絆 14/06/29

 楽しかった合宿は、エネルギー工学の権威を迎えています。夕刻から数時間、翌朝は2時間余、計7時間あまりにわたって「幸福」について喧々諤々。エネルギー工学の専門家がなぜとの疑問が、やっと解け始めました、また、なぜ私に興味をお持ちいただけたのか、も分かりかけました。工業文明に対して危惧の念が似ており、希望を模索してきたところが似ていたようです。「エネカン」を主宰してこられた新宮先生の計り知れない人柄の一端にも気づかされました。

 先生がやすまれた後、哲範一家の未来も話題に選びました。塾生の皆さんには幾度かその料理を試してもらっていますし、網田さんには一家と何日も付き合ってもらっています。そこで、私は、秘かに抱いてきた不安には触れず、アイトワ塾の皆さんに(一家が幸せになる上で、不可欠と思われる)協力を要請したわけです。いろいろな提言(例えばモクモク手造ファームに泊りがけで出かけ、限られた有機食材を多様に活かしたバイキング料理を楽しむなど)がありました。もちろん、私たち夫婦が時代の流れに合わせて歩み寄っては、との指摘もありました。

 私が抱えてきた秘かな不安とは、3人が、とりわけ10歳まで消費社会に慣れ親しんでしまった明範クンが(アイトワの生き方に馴染めるか否か)不憫に思われていたことです。私は過日のある思い出(佛教大女子学生が、生真面目な顔で「この生活で、辛いことってあるんですか」(20140302週記より抜粋)と問いかけ、私の事例紹介を聴いて即座に「それは辛い」と理解したこと)を振り返りながら、未花ちゃんの覚悟次第(生き方を転換できるか否か)の問題と見て、観念しています。

 それはともかく、塾生の皆さんには、次回の塾までに一家の励みとか判断材料になりそうな提案を持ち寄ってもらうことにしており、このテーマは打ち切っています。どうやらその頃、わが家ではすでに、私の不安が的中したようで、1つの決断が下されていたようです。

 合宿会場はこのたびも大原に求めました。早起きの後藤さんと、久しぶりに朝の散歩に出て、小雨にけむる山間を散策しました。その折に、アイトワの一帯でも雨が降っていたらいいのだが、と考えています。全国的には雨の被害が多々出ているのに、一帯では樹木までカラカラ天気に悲鳴を上げていたからです。ちなみに、新宮先生には(後日のお礼の電話で)このような塾がかくも長きにわたって続いてきたことを褒められており、とても嬉しくなっています。

 日曜日の昼前に帰宅して知ったことですが、未花ちゃんは「アイトワの生き方」が家族をバラバラにして仕舞う、との判断を下していました。私は逆に、この3人は私たちの生き方に合流して真の相互扶助関係を築こうとしている、と考えていました。ですから、話し合う余地なし、と考えました。哲範さんが農業に関心を示し始めていたので、また堀口さんには見込みありと聞かせてもらえていたの、少し残念でしたが、余計なことは考えないことにしました。

 とはいえ、なぜか些細なことで妻と大ゲンカ。しかし、わが家では大ゲンカをしても決まりごとは守り合わなければ日々の営みが成り立ちません。第一、庭は片時も待ってくれません。また、私は木曜から関東へ一泊出張。妻は同大大学院でのゲストスピーカーで木曜日の半日を割いています。そのようなわけで、金曜日の夜にはすっかり旧に復しており、留守中に網田さんに訪ねてもらえたとの報告を上機嫌で聞いています。ちなみに、今週は、キクナ、インゲンマメ、あるいは二十日大根などの種まき(いずれも第3次)、チマサンチェの苗床まき、ニンニクの収穫などに当たっています。妻は、温室の掃除や酔蝶花とホウセンカの苗を植え付けなどに当たっています。

 当週記も、ここまで(28日土曜日の未明)でお終いです。次週初めは終日外出予定が入っており、これから(仮眠の後)後藤さんを迎え、ルーチンワークを前倒しするからです。

 


記念撮影

新宮先生の講演

フリートーキング
所用で前夜の内に引きあげてしまった仲間を気の毒に思いながら、楽しかった合宿の記念撮影に収まりました。朝食を挟んで2時間余も興味津々のフリートーキングが續いたからです。翌朝、久方ぶりに小雨にけむる山間の散歩に出ました。なだらかな登り道でしたが、足の速い後藤さんに2度、3度と歩を緩めるように頼み、紫蘇畑も眺めています。ちなみに、アイトワの一帯では、金曜日の夜半から土曜日の未明にかけて梅雨らしい雨が降っており、一息ついています。

小雨にけむる山間の散歩

紫蘇畑


パセリ

セロリ

ジャガイモ
畑では、ミツバやセリはもとより、パセリセロリなどセリ科と、ナス、トマト、キュウリ、あるいはジャガイモなど、ナス科の植物が花盛りです。


キンギョの水槽

玄関周りにある水鉢
温室にある2つのキンギョの水槽は、連日のごとく水替えをしました。鉢植え植物への水やりは、水槽から組みだした水を用いており、水替え(目的)を水やりの手段にしてきたのですが、連日の日照りで、主客転倒です。玄関周りにある水鉢の水替えもしました。


ニンニクの収穫

例年通りに吊るしました
ニンニクの収穫を済ませ、半日干した上で、例年通りに吊るしました。今年は、これまでで一番立派なニンニクが採れました。袋に入ったニンニクが、一般的な雄々しさですが、目方は2倍以上もあります。


サラ(ナツツバキ)の落花が始まりました
妻が願った通りにサラ(ナツツバキ)の落花が始まりました。コケが張れば完成です。佛教大生(2009年度学生)に、円卓上の植え込みを掘り出し、赤土を運び込んで敷いてもらった上に、彬さんに( 昨年)赤土を足して、たたいて仕上げてもらった中庭です。

円卓上の植え込みを掘り出し

彬さんに(昨年)赤土を足して仕上げてもらった

妻は、ご近所の散歩友だちから酔蝶花(すいちょうか)の苗を頂いたのを機に、半日を庭仕事に割いていました。畝の肩で育てた中国ホウセンカの苗は、例年通りの鉢植えの他に、庭の日当たりが良いところを探して植え付けたわけです。


立派な野菜の収穫

サンドイッチは美味しかった
出張先の社長ご夫妻が始めた畑造りでは、立派な野菜の収穫が始まっていました。そこで採り立てを持ち帰り「妻に味あわせたい」と言ってこのような若採りを促してしまいま、帰宅後、妻に叱られました。でも、わが家のレタスを足したサンドイッチは美味しかった。