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 冬と、冬の時代に備える 16/12/11

嬉しい便りが、毎日窓を1つ開けるカードに綴られて、ありました。また、悩まされていた風邪気がほぼ抜け、咀嚼のたびに痛んだ浮いた歯も少しは楽になりました。妻は喫茶店の繁忙期から解放され、火曜日の定休と週に2度の朝の散歩を再開です。そこで、この1週間を、「冬」と「冬の時代」に備えた「ケジメの週」にしよう、と立ち上がったのです。

まずは軽い作業から、と畑に出て、トマト、イチジク、そしてツルムラサキの最後の収穫に当たり、次いで、トマト、お化けのように大きく育ち、1本だけ残っていたツルムラサキ、そしてインゲンマメの支柱を解体。畑は一段と冬景色になりました。残る夏野菜は秋インゲンとハヤトウリのみ。これらは、とりわけシダレザクラに登ったハヤトウリは、本格的な霜が降り、ツルを弱らせてから、支柱の解体も兼ねて始末します。

庭仕事では、「干し場」づくりと「緑の天蓋」の総仕上げに手を付けました。干し場は。毎年めぐり来る「冬」に備えて、剣山系農業の「干し物文化」に学ぶもので、「ホップの棚」を干し場としても活かすミニ造作です。他方、緑の天蓋は、「冬の時代」に備えるもので、樹種の切り替え(クヌギからクルミへ)の総仕上げです。なお「ががり火」のカバーは、なんてことはない「これで充分」、という方式を思い付き、一件落着させました。

「わが方丈」は、乙佳さんに親方と来てもらい、位置を定め直しました。この10日ほどの間に、薪を風呂焚き場へ、あるいは腐葉土を畑へと一輪車で運びましたが、その都合で、2mばかり位置をずらし、角度を東にひねりました。これで一輪車が通りやすくなりましたし、眺望も改善です。しかし、モミジを1本、切り取る必要性が生じました。また、後藤さんのおかげで鴨長明の「方丈」のほぼ全容を知るところとなり、広さという点では知を恥じ、可動式であったということも知り、改めて興味津々にされています。

この時期は、未明の明星が美しい季節です。早朝、庭に出ますと、この星を真正面に眺める恰好になりますが、いつものごとく「剪定作業を急げ」と促されたような気分にされました。そこで、まず、ギョクシンボクを一回り縮めた上で、緑の天蓋の総仕上げをしたわけです。さらに、その後で、「わが冬の時代」に備えた大剪定に取り組みました。それは加齢対策で、新果樹園への日当りをよくするために、イノシシスロープ沿いの木(2本のロウバイ、実生のビワ、2本のツバキ、そしてカシワなど)を大胆に切り詰める作業でした。2日かかりになりましたが、78歳にして「よくぞできた」と自画自賛です。

当週は後藤さんに、もう1つ世話になりました。「孫が」と言って、また川エビや小魚をもらい、2つの水槽を近郊の淡水生物の生育場に換えたのです。後藤さんには是非、孫世代に「清らかな水」を見抜く眼と心を授けてもらいたい、と願い始めました。

来客にも恵まれました。もとよりこの1カ月は、大勢の顔見知りが喫茶店のお客さまとして立ち寄り、声をかけてくださったのですが、当週は後半に、とても印象的な来訪に恵まれました。徳島の野田先生の紹介でみえた素敵な女性と、近隣のとてもありがたい家族です。前者は相談事で、後者は庭仕事の助っ人として訪ねてくださった。しかも、後者の来訪時に、後藤さんが孫も連れて来店客として来訪、とても賑わいました。

おかげで、風邪は快方に向かい、鼻水は止まりました。それは「例の(パンツ1つでの冷水)洗面」を欠かなかったおかげもあるでしょう。不愉快であったことはただ1つ、現政権が、時代遅れの「つぶす喜び」に固執して国の凋落を加速させていることです


 


毎日窓を1つ開けるカード
毎日窓を1つ開けるカードが届き、その文面から「以心伝心」を連想することからこの1週間は始まったようなものだ。「もっと話し合いたかったのだが」と願っていた思いが、かないそうな気分だ。


最後の収穫物

ピクルスに
最後の収穫物として、ミニトマトは(先週刈り取ったトウガラシのウラナリと共に(仁美さんに学んだ)ピクルスに。イチジクは妻の気づきが促した白ワイン煮に。そしてツルムラサキは二分して生かされ、それぞれに有終の美を飾らせることができた。また、妻はカリン種も仕込んだ。


クルミに取って代わらせるための剪定

矯正

「ががり火」のカバー
過日、クヌギを1本切り取りとったが、このたびは、そのクヌギがこしらえて来た夏場の木陰を、クルミに取って代わらせるための剪定矯正。これは、何年か前に「緑の天蓋」の樹種変更(国家への当てつけ・プロジェクト)に手を付けたが、今年はその総仕上げのごとし。「ががり火」のカバーは、これで充分だ。


剪定クズで緩い坂道は一杯になった

 

実生ビワの剪定クズを干し
イノシシスロープの木々を、5年がかりで景観をよくしながら、大幅に変えてきたが、当週はこの総仕上げのごとし。剪定クズで緩い坂道は一杯になった。「ホップの棚」を冬場は「干し場」にする造作中の水島さんが見える。ちなみに「シカクマメの棚」も「干し場に生かせるわけだ」と気付き、実生ビワの剪定クズ(イノシシスロープの剪定で出た)を干し(茶葉に活かすために)始めた。


近郊の淡水生物の生育場に出来そうだ

実践用加工し、活かしている
後藤さんのおかげで、温室の2つの水槽を、近郊の淡水生物の生育場に出来そうだ。後藤さんに、小学生用の教材(大垣時代に市に作ってもらった)を譲ったが、彼は見事に実践用(孫を川に誘う教材に)加工し、活かしている。是非、ひ孫世代に「清らかな水をたたえた川を残すために」と広げ、活かしてもらいたい。


倉科智子さんは野田先生の紹介で来訪
倉科智子さんは野田先生の紹介で来訪。アパレル関係のデザイナーから創作アクセサリー作家に転進。その最盛期に人生を一転し、徳島県の美馬市地域おこし協力隊員に応募し、移住。その動機やエネルギーの源泉だけでなく、その貢献度を上げたい、との熱意にも共感。「創る喜び」と「つぶす喜び」の峻別も語り合った。


ご住職一家に、庭仕事の手助けを願えた

イノシシスロープはかくのごとし

昼食時
週末。今は亡き母を偲ぶ寺の1つ・厭離庵(素晴らしい茶室がある)のご住職一家に、庭仕事の手助けを願えた。おかげで、イノシシスロープはかくのごとし昼食時に、後藤さんが「娘と孫(2人)を連れて(喫茶店の)お客さんをしに来た」と来訪。週始に「孫が採った」と言って持参してもらった川魚を入れた)水槽を孫に見てもらえた子どもたちはすぐに交流

水槽を孫に見てもらえた

子どもたちはすぐに交流