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アイトワ循環図
異常気象でぼける 08/07/27

 よい週明けだと喜んだのはつかの間、すぐに異常気象に気付き、不安になりました。蓮や睡蓮が咲き始めた水鉢に、井戸枠水槽の水を汲んで加えましたが、井戸枠水槽の水位が戻りにくい。梅雨が明けたばかりなのに、これは異常です。泉を調べに行くと、水位がすでに10cmほど低下していました。そこで植物の被害状況を点検すると、日焼けが続出です。さっそく遮光対策や渇水対策を採ることにしました。広縁の天窓に葦簀(よしず)を、居間の縁先に簾(すだれ)を、温室には遮光シートを、と手を打ったのです。これは数年来のことです。樹木が茂り、これらの遮光対策は不要になったと思っていただけに驚きです。渇水対策は1994年来のことです。

 日曜日の夕刻、モロヘイヤとジュウロクササゲの収穫を始めました。また、ズッキーニを幼生の段階で収穫し、食してみました。思った通り、大きく育てて採った方が美味と私は思いました。でも、おかげで、ズッキーニの質(たち)の理解を深められたように思います。つまり、幼生で採った方が、ビジネス上で都合のよいことがあるに違いない、と勘ぐったわけです。この点を確かめるのは、来年の課題にしたく思います。まずは追肥をして様子を見ることにしました。

 21日月曜日に、アイトワの夏休みが明けました。20日から21日の開店時間まで大ハッスルです。テラスに張り出した藤の剪定や鉢植え植物の入れ替えだけでなく、パーキング場の落ち葉掃除までしたからです。そのかいあって、開店初日からよいことがありました。ラジオビタミンを聴いたという遠方からの家族など、アイトワを訪ねたくて京都に来た、というお客さんが続いたのです。でも多くの方は、暑さのせいか、そそくさと庭の見学を切りあげていました。

 大ハッスルできたのは日曜日に重なった幾つもの幸せのおかげです。まず、日曜日の午後一番に、バーベキューパーティーの後片づけを2人のアイトワ塾生が助けてくれました。その直後に、例年のごとく知友がウナギの蒲焼きを届けてくれたかと思うと、夕刻には別の友が手作り餃子と枝豆を届けてくれました。また、その夜はDIYショップに出かけたのですが、綺麗な鉢植え植物と出合い、思わず買い求めるというハプニングもあったのです。

 翌火曜日は夏休み明け後の最初の定休日でしたが、2つの部屋の模様替えを妻としました。その間に、NTTの光ファイバーの工事を受け入れ、嬉しい来客を迎えています。実は前夜、紋別の友と長電話をしたのですが、1日ずらせばよかったのです。光ファイバーだと通話料は遠近に関係なく3分8円とか。嬉しい来客とは、興味津々の江戸時代の文献を持参してもらえたからです。わが家ではイラクサ科カラムシを愛好して来ましたが、この客は古の文献に当たり、カラムシの食糧としての是非を知らせてくれたのです。おかげで有意義なお茶の時間になりました。水曜日にアイトワ塾がありましたが、中国からの留学院生をゲストに招き、農家楽をテーマにしました。

 かく週の前半を過ごし、後半も楽しくて刺激的になりました。アブラゼミの羽化に立ち会いました。アシナガバチに右足のふくらはぎを刺され、12枚コハゼの地下足袋がはき辛い日が続きました。蜂毒は免疫を作らないのでしょう。義妹がトマトの苗をくれましたので、炎天下で畝づくりをし、硫黄島戦を忍びました。ゴーヤの棚を2倍に広げたり、コイモの土寄せをしたりしましたが、これらは初めての試みです。ゼラニウムとベゴニアを切り返し、挿し芽をしました。新聞で、これは誤解だろうと思う記事が目に留まりました。アブラゼミが合唱に加わり、賑やかなこと。

 週末に、オクラの収穫が始まり、ジェニファーが喜んでスイスに帰ったとの礼状がその義母から届きました。ホーホケキョではなく、ホーホケホケキョと鳴くウグイスがまだ頑張っています。パンツ1枚でウロウロできる本当の夏休みに入ったわけです。


 
大賀蓮(上左から)、姫蓮、ヒルムシロを始め、幾種かの睡蓮が一斉に花を付け、咲き始めました。ヒルムシロは、育て始めてから3年目にして初めて花を見ました。地味な花ですから、これまでは気づけなかっただけかもしれません。

ハッピーもグロッキー気味です。ジェニファーが滞在した2週間もの間、夏の別荘で過ごしたせいで、暑さに弱くなったのかもしれません。やっとお気に入りの住処に戻したのですが、そしてパラソルを立てたのですが、朝は眠りこけています。やっと石畳が冷える時間でしょう。にもかかわらず、ここ居間の前がお気に入りです。

モロヘイヤとジュウロクササゲの初収穫は21日でした。ジュウロクササゲはこの菜園で初めて育てました。美味。これまで育ててこなかった訳は、美味しいジュウロクササゲに当たったことがなかったからです。採りたてだとこんなに美味しいのか、とその本来の味に触れた思いです。最初に付いた2つのさやを採らず、種用に熟れさせています。

幼生のズッキーニを採りました。と言っても、長さが20cmを超えており、目方で言えば市場で見る品の4倍はありそうです。さぞかし美味しいことであろうと期待したり、ひょっとしたらその反対ではと心配したりしながらの賞味でした。

少し高価でしたが既製の完成鉢植えを、夜のDIYショップで買い求め、「どこに飾ろうかな」とうきうきして朝を迎えました。本来なら、こうした鉢は自分たちで造るところですが、2人共に気に入ってしまったのです。ですから、せめて種を取って、来年は自分でこれ以上の鉢を作ってみたく思います。

水槽毎にカエルが陣取るようになりました。カエルが増えたのは朗報です。でも、トノサマガエルではありません。ジェニファーは、ネコを4匹も飼っているといいながら、花も含めて自然の創造物にはまったく感心がなく、ヤモリやクモなどには嫌悪感を示しました。

アブラゼミが夏虫の合唱に加わりました。その1匹の羽化に立ち会いました。抜け出た直後はもっと緑がかった白色でした。