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 己の今」と「皆の明日」 14/01/05

 29日の夜、NZから帰着、元気なハッピーを見てまず安堵。2通の嬉しい手紙に感激し、許しがたき1つの通知に唖然。そして先週分の推敲。30日、大事な来客が続きましたが、その合間で「今回から止める」と決めていたしめ縄作りに取り組んでいます。それは伴一家と2軒の農家、そして妻の餅造りのおかげです。大晦日は、記念すべき庭掃除の日になった上に、1年を楽しく締めくくっています。それは、海外旅行中の留守番をしてもらえた橋本宙八夫妻、1年最後の来客となった水島さんと中尾さん、そして1年最後の夫婦ゲンカを印象深くできたおかげです。なんと、その前の8日間は心身ともに充実した旅行になり、夫婦ゲンカを一度もしなくて済んだのです。

 この旅行は、多くの自由をえた友人夫妻を誘って北島のワンガレイを訪れ、海詩のおじいさんである友人の別荘に逗留でした。ジックリ読もうと思って2書も持参したのに、道中で1書の半分を読めただけです。海詩の両親・ドン夫妻が主になって、南半球でのX’massイヴや海釣をはじめ多彩なプログラムを組んでもらえており、フルアテンドしてくださったのです。

 もちろん、わが国の凋落を身に染みて感じることもできました。それは往路で読んだある新聞コラムと、帰国翌日のしめ縄作りの場で聞いた伴さんのベトナムでの印象談の間に、安倍首相がやらかしたこと、そして復路の経由地・HKでトランジット時間を有効に活かせたことが重なったおかげです。どうしてわが国は近隣国に嫌われるのか。逆に、英国はHKの宰主国でしたし、NZは今もそのようですが、「なぜ慕われるのか」と考えているうちに見えてきたことがあります。それは、「己の今」と「皆の明日」のいずれを優先するかの問題ではないか。つまり、乗っている船でのわが身の席と船そのものの安泰のいずれを優先するかの問題、と感じさせられました。

 気温でも、この2週間は驚かされ通しです。NZは夏で、昼間は泳いでいるのに、朝晩は薪ストーブを焚き通しでした。わが家にたどり着くと、残雪があり、室内温度は5度。震え上がりました。

 その寒さも影響し、妻はキリキリ舞いの2日間でした。4時間もかかった風呂焚きで震え上がったり、夫婦ゲンカでカッと燃えたりしながら、例年通りに元旦の用意をしたからです。にもかかわらず、私は妻に難癖をつけ、「こんな元日は初めて」と思わせています。なにせ庭に、妻が大嫌いなブルーシートを3枚も広げたのです。問題は3枚目のいわばアテツケです。金太の小屋の側につぶれた一輪車や家電ゴミなどを積み上げ、それらを覆ったのです。除夜の鐘を、風呂につかりながら聴きましたが、留守中に届いていた嬉しい手紙を思い出し、断捨離の追加を検討です。

 三が日は静かに過ごす予定でした。元日は、元旦の祝いに始まり寝酒に至る5度の味覚、年賀状、ある原稿の推敲、過去10日分の新聞記事の抜粋、で過ごしました。2日は、年賀状、幾度かの来客との歓談、そして大学ラグビーのTV観戦など、そして2日続けて風呂に入らずに寝ました。3日は、初めて陽光が射したのに誘われ、おとなしくしておれず、ついに庭に飛び出しました。

 まず温室と風呂のルーチンワーク、次いで果樹園でブルーベリーと柑橘類の根元に落ち葉のマルチングをし、無煙炭化器に溜まっていた灰をとってばらまいています。最後に、新果樹園で、手の届く範囲の剪定をしました。そして初風呂焚きを担当。妻は暮れに4時間もかけて焚き上げましたが、私も同様に4時間を要してしまい、おのずと長風呂になっています。

 庭仕事は4日から本格始動。乙佳さんを迎えた10時半までに、キンモクセイの剪定と一帯の掃除を仕上げており、さらに昨年妻が花の色が気に入って買い求め、気に入った場所に植えたサルスベリに、それは大胆に手を加えています。でも、おかげさまで、大晦日以来夫婦デンカをせずにアイトワ塾の新年会を5時過ぎから迎え、大笑いをし、風呂に入って温まっています。
 

橋本夫妻のケアーと伸幸さんが掘った立派な墓穴(長寿のマジナイ)のおかげで、元気なハッピーと再会です。留守をして一番困ることは生き物の心配です。チョッと残念だったことは、後藤さんに待機してもらう要がなかったことです。目が悪くなる前のハッピーは、鎖から外れると後藤さんに駆けつけてもらわないと手に負えなかったのです。

白雲釜の村山さんは、手紙の中に妻の(この骨壺に「私も一緒に入りたい」との)つぶやきを文字にしてくださっていた。私はその妻に言いがかりをつけたのです。2通目は「アイトワを見た感銘」との下り盛り込んでもらえた手紙を添えた、現況報告でした。その建設的かつ組織化した活躍ぶりがとてもうれしい。


腐葉土小屋を満杯に

落ち葉の山
留守番と言えば、嬉しいことが重なりました。この度は橋本夫妻に引き受けてもらえ、腐葉土小屋を満杯に、そして果樹園に落ち葉の山を作ってもらえ、正月2日には一家で訪ねてもらえたのです。しかも、アイトワで出会われた2組の友人夫妻と一緒に写真に収まれた。その上に、4日には、かつて独身時代に留守番をしてもらったことがある乙佳さんに、赤ちゃんを伴って訪ねてもらえました。彼女は、元気なハッピーを瞬時に笑顔で手なずけた人です。

2組の友人夫妻と一緒に写真

乙佳さんが赤ちゃんと訪ねてもらえました

水島さんはきれいな石を持って来て、竹の玄関を引き締めてくださった。中尾さんは立派な睨み鯛を添えて、嬉しい結果報告を届けてくださった。このお二人がこの年最後の来客でした。私は、妻が前日用意した鯛と見比べながらNZでのドンさんの「待った」を思い出し、吹き出しています。

例年通りに、暮れの買い出し、墓の掃除を兼ねたお寺への挨拶、おせち料理や屠蘇酒などの準備仏壇や神棚の新年を迎える手はずなど元旦の用意をはじめ、締めくくりの年越しそばもキチンと食べさせてもらえた。この間に私は、言いがかりをつけただけでなく、しめ縄を飾りつけたり、お鏡みさんを組み上げたりもしています。


温室でのルーチンワーク

風呂のルーチンワーク
冬の温室でのルーチンワークは、所狭しと持ち込んで越冬させている鉢植え植物の点検が加わります。風呂のルーチンワークは、薪、小枝、割り竹、そして杉の葉を切らさないようにバランスよく、かつ足しげく補充することですが、問題は夏の間にしておくその下準備です。


サルスベリにとっても最適の場所でした

バッサリ頭部を切り取りました
花を愛でる上でも、サルスベリにとっても最適の場所でしたが、奥の(人形を展示した)出窓を陰にする位置でした。この点を、木が根付いた今頃になって私は偉そうに指摘し、二者択一を迫り、妻を困らせました。もちろん大胆な手を提案し、偉そうに決断を迫り、首を縦に振るや否やバッサリ頭部を切り取りました。キット妻はこの夏に得心することでしょう。偉そうにできたのは、過去に似た失敗をしでかしていたおかげです。