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 土回しと文明病 14/03/09

 今週最初の庭仕事は「土づくり」と「土回し」でした。その結果、カラダとココロのアンバランスを思い知らされており、いよいよ「一病息災」に磨きをかけなければ、と考えています。この他にも心に残る出来事が3つありました。まず月曜日の夜の深呼吸の何たるかを知った気分。次いで火曜日の談論風発時に「飛び出した話題」。そして3つ目は3本の「心温まる電話」でした。

 まず「一病息災」。それはルーチンワークを済ませたあとで庭に出て、「体を温める作業」と見て選んだこの日2つ目の作業・筒づくりのゴボウの土替えが発端です。これは理想的な方法だと思ったのですが、少々無謀な力仕事でした。やむなく、午後のお茶を運んでくる妻を待ち、その手を借りてやり遂げましたが、妻にこっぴどく叱られ、早めに引き揚げています。そして、食卓に広げていた(先週末の予期せぬ見学時の)資料などを片づけながら息を整えました。

 今週は気まぐれな天気に悩まされ続けたのですが、それが逆に予期せぬ成果に結び付けたのです。その始まりが日曜日でした。オレンジプールの側でロッコウサクラソウの植え替えから手を付けましたが、気温が急激にさがり、中断。体を温める作業を、となっています。さらに妻の助力を待つ間は、ハタケワサビを育てる場所を見定めており、小さな畝を作っています。

 月曜日は、前日のし残した作業から手を付けました。温室でロッコウサクラソウの小鉢を仕上げたのです。その途中でフキノトウが幾つも出たことに気付き、昼食はフキノトウ茶漬けを、と願い、摘んでいます。午後は、アマリリスなど8つの鉢の土を替え、次いでロッコウサクラソウの(仕立て直しで出た余りの)苗を植えて回りました。この日も早めに居間に引き揚げ、パソコンと取り組んでいます。夕食後、カメラを温室に忘れたことに気付き、取りに出たのですが、その時に深呼吸の何たるかをカラダで感じ取っています。妻が風呂を焚きつけていたのです。

 フキノトウ茶漬けに春を見た翌朝は、好天で明けたのですがひどい霜が降りていました。しかしその好天が枝垂れの紅梅をほころばせ始めました。この日は、午後は冨美男さんをHCに誘い、夕刻からは3人の友人と「アレ」をつついており、庭仕事は地味な作業で終わりました。アレとはアイトワ菜と豚肉だけの鍋料理ですが、わが家で冬場に「アレで、どう」とでも言えば通じる惣菜です。野菜を馬のように食しながら談論風発。心すべき話題が多々飛び出しました。極めつけは自己責任能力と自己完結能力を欠如させる文明病とでも呼ぶべき現象でした。

 水曜日は雨で明け、しかもカラダが気だるく、終日書斎で過ごしました。翌朝は牡丹雪で、金曜日はみぞれで明け、とりわけこの2日は気まぐれな天候に振り回されています。しかし、木曜日に「せめて金魚に餌を」と10時に庭に出たのがよかったようです。なぜか雪を撥ね飛ばすような派手な作業がしたくなり、そそくさと着替えてエンジンソーを取り出し、過日切り取ったカシやカキの幹と取り組んでいます。これがココロを勢い付けたようで、時雨れたりみぞれたりすると温室に飛び込み、やんだり陽が射したりすると庭に飛び出し、気がかりになっていたさまざまな作業を片づけました。この時期は寒肥まきや除草など地味だけど大事な仕事が多々あります。

 この間に、心温まる電話が続きました。その2本は、時代の変り目を彷彿とさせる会話でした。残る1本は、アパレル時代のクレイマーを思い出すほどの長電話で、2時間に及びました。しかし、互いにとても気分よくなれたように思います。とりわけ私は、電話を待たされている間に目で新聞を整理しており、戦艦大和に関する現実(!?!)などを知り、上機嫌になっています。TVドラマ『ごちそうさん』ではカッちゃんの戦死広報が届きましたが、大和での戦死かどうかは分かりません。しかし、安倍晋三一派は、こうした現実も隠したいのだろう、と考えています。
 


最後の1本に手を付けました

異なる土を造って用いています
筒づくりのゴボウの、最後の1本に手を付けました。土替えです。この育て方を今後とも続けたいと願い、先の2本とは異なるやり方を試みました。そのおかげで、ひげ根が小指ほどの太さに育っていたことを知りえましたし、その味も賞味できました。もちろん、これまでとは異なる土を造って用いています。


5鉢済んだところで中断

大鉢
ロッコウサクラソウの植え替え時を迎えました。ですからオレンジプールの側で「ポットウォールを飾る鉢」の仕立て直しから手を付けたのですが、すぐに陽が落ちて、冷え込みが始まり、5鉢済んだところで中断です。残りの9鉢は翌日に回し、温室に持ち込んで済ませ、大鉢は陽が射している時を選んで仕立て直しています。。


小さな円形の畝を用意しました
ハタケワサビを育てる場所として今年は半日陰で湿り気のある所を選び、小さな円形の畝を用意しました。昨年は畝の背が高い(ということは乾燥しやすい)アスパラガス畑の片隅で育てようとして、立派な苗を買い求めていながら失敗しています。


フキノトウが出始めました

フキノトウ茶漬け
フキノトウが出始めました。春はそこまで来ている、と感じながら幾つかを積み、玄関の上り口に置いておきました。期待どおりに昼食はフキノトウ茶漬け。今週の美味は、他にゴボウのひげ根のキンピラと、初めてまとめて収穫したナバナの炒め物でした。今週は、最後に残っていたミズナとミブナを収穫し、漬けてもらいました。第一次の分は終わりそうです。

ナバナの炒め物

ミズナとミブナの漬け物


エンジンソーでの玉切り
雪を撥ね飛ばすような派手な作業として、この日思い着いたのはエンジンソーでの玉切りでした。用いたエンジンソーは伸幸さんが手に入れてくれたプロ用のマシーンですから、厳冬期なのに一発で始動し、感激。これがその後の仕事に勢いをつけさせました。

地味だけど大事な仕事とは、温室で行ったキュウリや第3次のエンドウなどの種まき。庭では遅れている剪定の追い込み作業。畑では冬野菜の畝を夏野菜用への仕立て直しでした。かく動き回っているときに、ハッピーが日向ぼっこをしている姿に気付き、動物とはよく言ったものだ、と思っています。同時に「忘れていた」とばかりに温室に走り、鉢植え植物を外に出して直射日光に当てました。夕刻には取り込まなければなりません。このたび、遅れていたエゴマの種とりも済ませました。


菜っ葉を凍てさせました

凍てさせました
翌朝は霜とは思わず、ことごとく畑のフレームを剥がしたままにしており、菜っ葉を凍てさせました。昼前に、キャベツを初収穫し、昼食はお好み焼き。この日収穫したキャベツは虫に襲われた一番貧相な玉でしたが、これを取り去ることで両隣に植えた芽キャベツの日当たりをよくできました。

キャベツを初収穫

取り去ることで芽キャベツの日当たりをよくできました