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アイトワ循環図

 意見と事実、そして人徳の至らなさ 14/06/15

 好天の週はじめ、午後3時までルーチンワークにかかりきりでした。庭仕事はその後、まず明範クンと「ビオトープ」の草取りをし、次いで、哲範さんが始めていた庭掃除に合流しています。それは、翌日に控えた来客の受け入れ準備で、雨が降らなければイノシシスロープの中ほど(野小屋な前)で昼食を、との妻のアイデアです。妻は夕刻5時半当たりから、未花ちゃんと庭掃除に当たっており、2人は両腕にその成果をかかえて堆肥の山に積み上げていました。そのころ、明範クンは金太の散歩。かく5人は庭で日没を迎え、めいめいなりに屋内に引き上げました。私はその折に、妻と未花ちゃんが両腕に抱えていたシロモノがクリスマスローズの花殻や枯れ葉(中庭のスモモの木がある円形花壇の掃除で出たもの)であったことに気付かされています。

 この間に、3つの印象深いことがありました。1つは、哲範さんと横穴を点検したこと。2つ目は来客(足が不自由な)を歓待する段取りを妻と打ち合わせたこと。そして最後は、妻が買い物に出ていた間に、未花ちゃんが花車の植木鉢を割ったことです。横穴の点検は、野小屋の真横にある関係で、来客受け入れ時に話題になるかも、と思ったからです。小事件は、急に雨が降り出した。未花ちゃんは慌てた。花車の車輪に掛けたゴムの輪が外れた。植木鉢が花車から落ちた。この4つの事実が複合した出来事です。ですから私は、「気にしなくてよい」「世界でたった1つの植木鉢に生まれ変わらせられるから」「綺麗に洗っておきなさい」と言うにとどめています。

 月曜日は予期せぬ好天で明け、妻と一悶着、フクレさせました。いわば意見派と事実重視派の衝突です。哲範夫妻は昼食候補地にテラスのテーブルやパラソルをセッティング。私は短い一畝を耕し、コイモの植え付け。その直後に、お待ちかねの来客が到着。迎えに駆けつけると「屋内で!」と決まっていました。それから6時間、実に楽しかった。次の約束もしました。

 その後で、哲範夫妻とゲストルームや喫茶店内の模様替えなどを検討しており、翌火曜日に水島さんと鷲鷹工芸の森さんに駆けつけてもらっています。ワークショップがゲストルームらしくなりました。この間に私は、「自信を無くしかけている」と見た哲範夫妻と、未だフクレたままの(と見た)妻にゲストルームに集ってもらい、私なりの激を飛ばしました。この日、梅雨入り。全国各地で豪雨被害が出ていましたが、わが家の一帯は慈雨。気温が一気に下がりました。横穴を掘った2人目の書生・彬さん(郷里で大工の修行中)と久しぶりに声を交しました。

 水曜日はハッピー事件で明けたようなもので、縦穴(ハッピーの墓穴)を掘った(最初の書生)伸幸さんと電話で大笑い。実は前日からハッピーは行方不明でしたが、なんとこの縦穴の中で寝ていたのです。この日の私は多様な動きをしています。森さんに補正してもらった什器を受け取って店内レイアウトの最終決定に立ち会い。イタリヤンパセリとフェンネルの本植え。植木鉢接ぎ。ホワイトウォッシング。ツルムラサキ用の畝づくり。そしてうらなりのタケノコ掘り。その上に夜なべ仕事として看板のレタリングに取り組んでいます。妻は昼を挟んで、高校時代(美術クラブ)の後輩を迎えています。夕刻は今週2度目で、住人5人は庭で日没を迎えています。

 木曜日は、同い年であった梶妙壽さんの本葬があり、昼すぎまで慈授院で、門跡寺院の葬儀のありように触れています。午後、短時間でしたが強い雨が降り、おのずと多様な作業に当たりました。そのおかげでしょうか(仕事が手早くて、素手で苗を植えた)彬さんを思い出しています。

 この週記は、2日分短くなりました。土曜日は網田さんに誘われて茶席に向かい、その次の日は佛教大生を迎えることになっており、ルーチンワークを2日間前倒しすることになったからです。にもかかわらず、金曜日には様々なトピックスに恵まれています。
 


ヒチダンカ

正体不明の泡状の卵塊

カミキリムシの交尾
好天の週はじめ、お待ちかねの来客を迎える前日、ヒチダンカが咲き、正体不明の泡状の卵塊を見ました。カミキリムシの交尾にも出くわしています。5人はめいめいなりの庭仕事にたずさわり、久方ぶりに揃って庭で日没を迎えています。作業に当たりながら、は初めてでしょう。


収めてあった容器を引っ張り出し

コイモは元気に芽を出し始めていました
横穴の蓋を半ば不安を抱きながら外すと、冷気が流れ出てきました。早速、内部に収めてあった容器を引っ張り出し、内部を点検。コイモは元気に芽を出し始めていました(翌日、種イモにして植え付けました)。ヤーコンも健在。うまくすればサツマイモも越冬させられるかも。この横穴の効果を知り得た時に明範クンの姿が見当たらず、とても残念に思われました。

未花ちゃんの「植木鉢を割った」との報告は嬉しかった。正直が第一です。4つの事実の並べ方や生かし方に「?!?」と感じましたが、それは私の人徳の至らなさでしょう。ですから、「世界でたった1つの植木鉢」に生まれ変わらせられることを強調しました。火曜日の激で、洗い方が荒かったことを指摘。水曜日に接いでいます。


昼食の候補地

昼食の候補地
昼食の候補地は(私がこれまでに哲範さんが用意した昼食を1人で試食してきた)見晴らしが良い野小屋の前でした。この小屋の西側は土手で、2人目の書生・彬さんが掘った横穴があります。この土手の上(はヒノキ林に続きます)に、最初の書生・伸幸さんにハッピー用の墓穴として掘ってもらった縦穴があります。

昼食の候補地

野小屋の前

過日、柿渋染を経験しましたが、その折の布を仕上げて持参してもらえたので、実に楽しかった。瞳さんはご自身の作品を人形工房で身にまとわれた様子。妻は、人形用の生地を染ましたが、木曜日に使い始めています。私は「横に、ではなく」、「縦にして視てみたい」、と思ったのですが、それは金曜日の朝のことになっています。

 

縦にして視てみたい

ハッピーは、最長(前の食事時以降)37時間、最短(行方不明と分かった次の食事時以降)13時間近くを自分の墓穴で過ごし、妻が見つけた時(まで大きな鳴き声を上げておらず)は寝ていたのです。そういえば、NZ旅行中にも行方不明になっており、その時は留守番をしてもらっていた橋本宙八夫妻は「墓穴も覗いた」とおっしゃっていた。


看板を仕上げた

父の日のプレゼント

父の日のプレゼント
木曜日の夜は、ほぼ徹夜になりました。看板の一面に手を付けたら面白くなり、眠気に誘われず、ついに仕上げてしまったのです。ちょっと仮眠をとった後で、様々なトピックスの大団円が生じています。それは伸幸夫妻から届いた父の日の(生れてはじめてもらった)プレゼント・カフェラテも作れる家電製品でした。その直後に、興味津々の1書も届きました。