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 セラヴィと生きる知恵 16/04/17

 先週報は2日早くを切りあげました。それは翌土曜日に佛教大生の来訪と、日曜日に「ソーチエーン研修会」が控えていたからです。ですから金曜日は、ルーチンワークの後、まず「大雨の尻拭い」と名付けた作業を急ぎました。次いで学生を迎える準備に移り、その都合で、懸案だった高木の枝落しを片づけました。そして夕刻、力を入れていたある署名活動で、「セラヴィ」とシャレたくなるほど嘆かわしい気分にされています。

 大雨の尻拭いとは、先週「スミレの学校」と名付けた一角とコンクリプールの周辺にある鉢植えでこうじた雨後対策のことです。次いで、翌日実施予定の手作りアーチの塗装準備に取り掛かりました。その都合で高木の枝落としをしたわけです。少し危険な作業でしたが、無事に終えました。それはヒョッコリ立ち寄ってもらえた千野さんと、午後のお茶をテラスでとったおかげです。しかも、興味津々の髪形に触れる機会も得ています。

 土曜日は快晴で明け、朝食後、すぐに庭に飛び出しました。この日のプログラムは多様で、多々受け入れ準備があったのです。5人の学生は10時前に到着。2カ月も雨天で飛んだ後の来訪でしたし、その1人は、気にしていた人でしたから2重に嬉しく思いました。

 この日は2度も、妻と衝突しました。1度目は、大きな木の根を運び出そうとしていた時のことです。私は学生に、生きる力と合力の楽しさを身に着けさせたいのに、妻は目先の楽を教えようと、茶々を入れたのです。2度目はイモ騒動でした。過去2カ月の間に冷え込んだ夜がありましたが、それへの配慮不足を心配しての取り越し苦労でした。

 翌日のソーチエーン研修会は有意義な6時間でした。エンジンソーと「鋸研ぎ」の何たるかだけでなく、長津勝一師匠、その弟子、あるいは大勢の職人と親しく話し合えた上に、念願だった医師との出会が待ち受けていたのです、帰宅すると、妻がありがたい約束をしていました。網田さんを交えて話し合いたかった人の来訪予定でした。嬉しくなって夕刻まで庭仕事に精を出しており、越冬させていた鉢植えを運び出し、一畝耕しています。

 月曜日は、妻は三つ葉摘みから、私は囲炉裏場の掃除から始まったようなものです。午後の念願の話し合いの準備です。4時過ぎまで賑わった後は、青年の木の手入れ、第2次ツタンカーメンエンドウの苗の植え付け、第2次スナップエンドウの支柱立て。夜は、霜注意報に触れ、慌てて庭に飛び出しホンコンボックなどの霜よけ対策に当たっています。

 火曜日は、電話システムの切り替えとバラス仕事に費やしました。翌水曜日は雨模様で明け、朝食後サンショウの花摘みを妻と急ぎました。雨になったのは午後からですが、夜半にかけて相当降りました。ですから午後は、温室で野菜の苗づくりに精を出しています。午後のお茶の時間から後は、妻も温室に出て来て苗床作りに励んでいました。

 木曜日は快晴になり、塗装作業に携わりながら雨後の草ぬきに専念です。まず、結婚記念の「組み立て式テーブル」の防腐塗装から手を付け、次いで迷彩塗装でした。妻が「スモモのお尻」と嫌うスモモの補修部分を、お尻と見えないようにごまかす塗装です。その合間、合間に、草を抜いて回りました。ヒメジオンが蕾をもたげる時期に入りました。

 かくして体力温存の2日を過ごし、金曜日を迎えたのです。自生のゴボウを掘り出して、そのあとにヤーコンを植える日にしていたからです。その合間に明石先生の来訪を組み込んでいましたし、新方式で育てたウドの収穫などにたりましたから、見事に大仕事を終えています。当週は、後藤さんの都合でルーチンワークを1日繰上げました。
 


高木の枝

枝は思っていたより太く、手こずった
懸案だった高木の枝を、やっと落し終えた。三脚脚立を持ち込んでおきながら、「届かない」と分かり、長い間放ってあった。このたび、学生を迎える準備のために脚立が必要となり、「ならば」とスライド梯子を持ち出し、妻に「見とがめられないように」と願いながら取組んだ。なにせ、スライド梯子の初めて試みる活かし方なので、チョッと緊張。スギの木の枝は思っていたより太く、手こずった


「年寄りの木登り」となじられずに済んだ

カツラではなかった
スギの木の上で妻からの内線電話。「今、どこですか」で「ドキッ」。だが「千野さんがお見えです。少し早いですが、午後のお茶をテラスでいかがですか」で「ヨカッタ」。おかげで「年寄りの木登り」となじられずに済んだ。しかもテラスで、ロンドンから見えた女性の髪形に、私までが手を添えて確かめさせてもらえた。カツラではなかった

気にしていた人とは、かつて1年ほどアルバイトをしてもらったことがある渋沢さん(右から2人目)。リーダーの東山さん(中央)と2人で、囲炉裏場に積んであった山のような剪定クズを、2時間ほどで見事に燃やし尽くした。その焚火の余熱で焼き芋だけでなく、5人を見送った後で、妻はベークドポテトも焼き上げた。


 

ソーチエーン研修会
ソーチエーン研修会では、勇気も得た。職人の時代が近い。さもなければ「世はお終いだ」とさえ思った。エンジンソーと「鋸研ぎ」の何たるかを学べただけでも収穫なのに、念願だった医師との偶然の出会にも恵まれた。さらに、近くの小学校に出向く機会も得て、寡黙な職人気質にも触れた。


網田さんを交えた話し合いの機会にした

巻き寿司を朝のうちに用意して
妻の念願で設けられた一時を、私は網田さんを交えた話し合いの機会にした。5月の半断食道場に行けなくなったからだ。妻は巻き寿司を朝のうちに用意して待ち受け、最後に「もう一品を」と、欲張った。それが予期せぬドラマを用意していた。おかげで妻は、耳学問で終わったいたことを、体験によって裏打ちし、この日を忘れがたい1日にしたに違いない。


バラス仕事

 
火曜日のバラス仕事で消耗した体力を、水曜日のサンショウの花摘みや、木曜日の塗装作業などで回復させようと目論んだ。つまり、喫茶店の休日に済ませたかった力仕事の疲れを、あとの2日の根気仕事で癒すアイデアだ。折よく、雨も降り、苗の植え替えなど雨の日バージョンも挟み込めた。

サンショウの花摘み

苗の植え替え


ゴボウの収穫前

自生のゴボウを掘り出し
自生のゴボウを掘り出して、そのあとを仕立て直し、ヤーコンを植えた。そして掘り出したゴボウの多くを仮植えし直すまでに延べ4時間を要した。その間に、来客と午後のお茶をゆっくりとっただけでなく、新方式で育てたウドの収穫などにも割いた。この新方式は大成功。ウドの刺身は初めてだが、妻と思わず顔を見合わせ、ニンマリ。

ゴボウの収穫後

ヤーコンを植えた

ウドの収穫

 

サラダ

ウドの刺身は初めて